ザ・ヒューマンズ ─人間たち 公演情報 ザ・ヒューマンズ ─人間たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 実演鑑賞

    スティーヴン・キャラムのヒット作、日本初演。 2021年公開の映画版があります。(U-nextで配信)。 6月29日まで新国立劇場・小劇場。120分。自分の勘違いで15分ほどの遅刻。そのあと、愛知・大阪。

    https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-198135.html

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    感謝祭の夜、ボロボロのメゾネットのアパート、上下ふたつのフロアを使って、機能不全になった家族のドラマが展開される。終始不穏な空気が流れ続ける上に、階上から不気味な音が響いたり。でも、面白い舞台。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「母」に続いて観劇。今季はこの調子で三作とも観劇できそうである(三作観られる期は中々ない(一昨年は「レオポルト・シュタット」を見逃し残念な思いをした)。
    と言っても今回は急遽時間枠が出来たお陰で観られたのだが..。つまり空席有り。公演はまだ序盤とは言え、集客に手こずる陣容だったか?と訝く思いながら後方席に座った。芝居は十分鑑賞に堪えた。毎度ながらキャストスタッフの事前チェックを忘れ、キャスト紹介のペラ1枚を一瞥して目に入った山崎静代(南海キャンディーズ)。変わり種の登場でどんな空気感が生まれるかも楽しみに開演を待った。

    ネタバレBOX

    しずちゃんの何度かの台詞発射で違和感は引っ込み、そのキャラが台本上求められた事も納得しつつ、サスペンスフルな舞台を観進めて行った。増子倭文江は何にでも化けられる人だと感心。認識に至らなかったキャストの一人、どこかで聞いた声の主は・・平田満。芝居は増子・平田の夫婦が田舎から出て来た日の、夜までの話である。感謝祭を祝う名目だが、次女(青山美鄕)とその彼氏(細川岳)が居を構えたので物見遊山に都会へ認知症の進んだ祖母(稲川実代子)も車椅子に乗せてやって来た。すでに近隣に住む長女(山崎静代)も顔を出している。
    一家が揃い、料理の得意な次女の彼氏がホストの格好であるが、時折上階からのオッたまげる音量の震動音が鳴り、不穏なサインのように物語の行く末を暗示する。そして一つずつ(まずは観客に知らせながら)家族それぞれの不安の種が明らかになり、彼らの自認する家族の現在地は一段また一段と下がって行く。
    客観的には特段変わった特徴があるわけでもない家族の直面する悲劇は、登場人物らそれぞれの主観において感受され、その生態を眺める位置に観客は置かれる。信仰とは距離を置いてきた家風らしい所へ、彼らにすれば如何わしい信仰の対象でしかないものが母の支えであるらしい事、それへの腫れ物感。弁護士事務所に勤めながら長年付合った同性愛の交際相手との破局が心を蝕んでいたり、生活レベルを規定する社会的地位へのこだわりや、父が言語化し具現化しそれに二人の子ども(姉妹)が呼応してきた「家族の紐帯(の素晴らしさ)」が、時に詩的に、時にあざとく語られながら、浮き彫りになるのは「尊いと思っていたもの」の危うさ。
    本作が物足りない部分があるとすれば、「それ」に直面した家族たちが「それ」をどう乗り越えるかが描かれていない事。投げかけるのみで終る。個々の苦悩のエピソードは身につまされるが、家族が互いにそれを乗り越える力となり得ているのか、という問いがあり、「それは疑わしい」という現実が無造作に提示されている。堕ちる所まで堕ちたら、浮かんだ月でさえ希望の灯火のメタファーとなり得るが、不安、予兆のレベルで最後に見る煌々と照る月明かりは、それを増幅するかのようにも見える。
    私は面白く見た。
    そして観劇後に演出が桑原裕子女史であった事を認識。会話劇の緻密な構築はさすがと感服した。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    変わっているというか、独特な作品と感じる。新国立はしばしば独特な作品を舞台にかける(失敗作としか思えないものもあったが)。最初から、やたら明るく騒ぐとりとめのない会話が延々続き、物語が始まる気配がないようにみえるが、その会話はだんだんどこか妙な感じになってきて、登場人物たちがそれぞれ何かにこだわっていたり逆に何かを隠しているもしくは避けていて突然会話が途切れたり話題が変わったりする。なぜかときどき誰かが暗い表情をしている。何と言っても階上から聞こえてくる不気味な音響が感謝祭のホームパーティの先行きに不安を感じさせる。いったい、この家族は最後にどうなるんだろう、と。
    ザ・ヒューマンズというタイトルも意味深だし、ちょっと変わった不思議な演劇だが、会話のどこか妙な感じや不安感、鬱屈さを表現する演出や演技は見事で、演者が作品の性質や各セリフの目的をきちんと理解した上での演技なのだろう。あんなとりとめのない会話をプロンプターなしで演じられるのはある意味すごい。
    観ている最中は何だかよくわからないが、観終わった後にやっと全体が俯瞰できて理解できるような作品と思う。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2025/06/18 (水) 14:00

    120分。休憩なし。

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