六道追分(ろくどうおいわけ)~第四期~ 公演情報 六道追分(ろくどうおいわけ)~第四期~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    やっぱりくりもんは最高に面白かった
    頻発するギャグも(千穐楽ゆえ多かったらしい)「なんだつまらん」とはならずに大いに笑って楽しめた
    いつもながらのくりもんダンサーズのダンスも上手く溶け込み、ポンポン進んでともかく飽きさせない
    セットもシンプルながら必要十分だし、音響、照明ともツボを押さえている
    まさに笑いとペーソスの人情噺
    磔になった義賊清吉に槍が刺さる瞬間、花魁お菊がそこに飛び込むラストは涙出たよ
    しかしわずか70席の小劇場での4ヶ月8期に及ぶロングラン公演は凄い‼️
    4期の千穐楽に立ち会えて幸せ
    トリプルコールに手拍子スタオベ、キャスト全員のひと言挨拶も
    第一期から走り続けた山田拓未の清吉はこれにておしまい
    みんな身体に気を付けてね
    第五期も楽しみ

  • 映像鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/08 (日) 14:00

     今回は、片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」第33回ロングラン本公演『六道追分』第四期を観に行った。剣チームの公演で、他に龍チームの公演もあるのだが、私が観た回の次の回の公演が、第四期公演において本当の意味での千秋楽公演だったので、私は千秋楽公演ではなかったものの、千秋楽を夜の回に控えた、14:00の公演だったこともあってか、全体的に役者にも磨きがかかっており、役者がアドリブをぶっ込んでも、他の役者が即応できているといった感じで、大きなミスやケアレスミスもなく、緊張し過ぎず、程良い緊迫感も時々作り出していて、そのバランス感と言い、劇全体としても完成度の高い仕上がりになっていると感じた。
     また、第三期の章衛門役の俳優の喉が枯れていて大丈夫かと思って、劇中ところどころ劇に集中云々以前に、俳優個人の体調を心配してしまったが、今回は、少なくとも剣チームに関しては、役者全員が健康上の問題はなく、万全の状態でこの舞台に望んでいるのを見て、前回以上に集中して観ることができた。
     
     一期目から始まったロングラン本公演『六道追分』は、今回の四期目に至っても良い意味で、劇の内容も、終わらせ方も変わっていなかった。
     但し、細かい部分での所作や動き、役者のアドリブなどは一期目の時以上に柔軟に役者が対応できるようになり(但し同じ役者じゃないが)、磨きがかかっている気がした。
     
     この第四期をもって、座長の山田拓未さんがロングラン本公演『六道追分』に出演するのが最後だというのもあって、山田さん演じる鬼アザミ一味の頭領鬼アザミ清吉をいつも以上に着目して見ていたが、良い意味で今までと変わらず、お菊との茶屋での喧嘩の場面でも、威圧感があったり、居丈高というより、どこか温厚で優しくて、気さくな素顔が演技の端々に現れていて、勿論無意識に素が出ている可能性もあるが、人として共感を持てた。決してハッピーエンドとは言えない切ない結末なだけに、多少なりとも共感が得られる等身大で人間味溢れる感じの清吉に、せめてもの救いを感じた。
     そう考えると、この清吉を違う役者が演じるとまた違った清吉像が出来上がるのかもと考えると、無論山田拓未さんではない役者による清吉も1回は観ているが、もっと観てみたいし、興味深く感じた。
     また、余談だが、女優や中高生ぐらいの子どもが清吉役を演じたら、どんな化学反応が起きるのか、個人的に気になった。

     今回お菊役を演じた二宮響子さんは、二期目の龍チームの公演の際に石井陽菜さんに匹敵するか、それ以上に茶屋での清吉との喧嘩や宿屋で意地を張り合う場面において、啖呵を切ったり、威圧感、高圧感、切れた具合の凄みに尋常ならざる迫力と緊張感があり、清吉役の山田さんを圧倒しており、観ている私まで硬直する程の恐さと迫力、緊張感があった。
     良い意味で今までのお菊役以上に、存在感があり、今までお菊を演じてこられた女優さんたち以上に花魁の中でも最上位の花魁の役が似合っていた。肝の座り方、美人で艶があり、和装が似合う感じといい、二宮響子さんがお菊役として、どこか堂々とした足取りで周りを圧倒する感じといい、余りにもはまり役過ぎた。
     今まで、このロングラン本公演『六道追分』の山田拓未さんが出る公演の際、W主演のお菊役の女優さんはどこか(必ずしも身長差があるとは限らないが)山田さんと疑似親子のような関係性に見えやすい感じになっていたが、今回は対等というか、二宮さん演じるお菊に圧倒されていて、新鮮だった。
     これからも、役者が変わるごとに清吉やお菊のイメージもどんどんその役者の個性やアクの強さ、存在感などによって更新されていくのが楽しみで仕方なくなった。(勿論、他の役の役者にも要注目だが)
     今回は、七越、松山、花里の花魁役の女優さんたちが、今まで以上に存在感があり、また一期目〜今回の四期目に至るまでの中で、四期目剣チームの七越、松山、花里役を演じる女優さんたちが特に大人の色気というか艶があって、花魁役を演じる女優さん3人全員花魁衣装が似合うと言うことはなかなかないことだったので、驚愕した。
     しかも、今まで花魁役を現役の有名アイドルが演じることがあまりなかったので、剣チーム花魁花里役を有名アイドルグループの現役メンバー「アイオケ」の草凪美海さんが演じられていたことを、終演後に買った第四期のパンフレットに書かれており、意外に思った。
     但し、事前に女優さんが普段どんな活動しているかとか、別段調べず行って、劇場で観た段階だと、草凪美海さんが良い意味で大人の色気というか艶やかに見えた。花魁役が似合って見えた。そして後で、パンフレットを買って、「アイオケ」という有名グループにいるような人が、小劇場演劇に出て下さって、それも前のほうの席が舞台と距離が近いような劇場で上演されている劇に出て下さっていると言うことに感動し、感慨深くなった。

     今回の剣チームお琴役を、お琴役としては初めてのアイドルグループ「RiKKYY」の現役メンバーの長瀬友起さんが演じられていると、後でパンフレットを見て知って、どうりで劇中観た際に、お琴役にしては、あまりに可愛く、輝いて見えた訳だと、良い意味で納得がいった。

     今回の剣チーム尼さん念念役の白須慶子さんは一期目剣チーム念念役の吉田真綸さんとやや性格付けを被せてきたが、大きく違ったのは吉田さんがアイドルじみた雰囲気で、小悪魔っぽく、あざとくて憎めない感じのSキャラだとしたら、今回の白須さん演じる念念は普通に穏やかな尼さんに見えるドSというような違いがあって、面白かった。
     但し、吉田さんも、今回の白須さんもギャップ萌ということでは、不思議なことに共通していた。
     そしてどことなく蓮舫氏に似ている白須さん演じる今回の念念は、今まででかなりリアルにいそうな生真面目で、堅物で質素な感じの僧侶な雰囲気と裏腹に、馬鹿力で調子の良く、人の話を聞かなかったり、念念が説法してる時に柏餅を食べたりと食い意地も張った、でもどこか憎みきれない加藤拓也さん演じる珍念の腕を捻じりあげたり、珍念の首を、手に持っている数珠で締め上げたりと一期目剣チーム念念役の吉田さん以上の過激差ぐあいが面白く、それでいて普段清吉たちに説法する際は、何処か姉御肌な感じの温度差が面白かった。

     一期目剣チーム遣り手役を演じた太田有美佳さんは、当時は今年の誕生日がまだ来てなかったので、31歳と、この後に続く期の遣り手役の人たちの中で1番若かったのだが、今回遣り手役の剣チームの関口恵那さんは、その太田さんよりも若く、更に今年の誕生日がまだ来てないので、今は27歳とパンフレットで知って、驚いた。
     しかし、観た時点で関口さんは遣り手を演るには若すぎる感じもしたが、ドスの効いた、相手を威圧し、今まで見た遣り手の中で一見怖くて近づき難い、言葉の端々からも高圧的で、演じた本人がそう思っていたかどうかは別として、非常に命令的でパワハラ気質、ドSな感じが自然と滲み出ていて、存在感があって、改めて遣り手という役柄上最低でも30代くらいになっていないと、というイメージというか、勝手な既成概念をぶち壊してくれ、いくら若くても、年齢なんかは、演じ方次第、個性やアクの強さ、存在感の滲み出す感じ次第で、いかようにもカヴァーすることができると感じ、恐れ入った。
     また関口恵那さん演じる遣り手はどことなくしっかりしていて、自我を持ち、強く艶やかさもあって、ただの嫌な遣り手とか、守銭奴といった感じではなく、与力の徳蔵や九次といった上級役人に対しても、媚び諂うと言うでもなく、キツく、毅然と立ち居振る舞っているように見える態度が、良い意味で非常に現代的な解釈をしており、とても共感できた。
     そしてまた今回の剣チーム遣り手役の関口恵那さんが、今までの遣り手一若いと言うだけでなく、今までの遣り手一、衣装も今までと比べると目立っていたのが新鮮だった。
     それにカラコンをしているのも、良い意味で、関口さん演じる遣り手を際立たせていた。
     そして、どこか今どきのSMの女王様な感じが滲み出ていて、一期目〜四期目までの遣り手役一、今までの中では一番印象に残った。
     今まで遣り手役の人で、W主演の主役や金襴豪華で艶やかな花魁たちの役の人たちが霞みかねないほどの存在感と、遣り手役にしては地味じゃなく、どちらかというと派手な感じで、食い込んでくるのは新しみがあって良かった。
     例え、主役じゃなくても、これぐらいの存在感と、派手さは欲しいと、次の遣り手役の人にも大きな期待を抱かずにはいられなくなった。

     今回の剣チーム同心共蔵役の伊藤清之さんは、今時な爽やかで純朴で、世間知らずな雰囲気の俳優だったので、アドリブほとんど無し、小ネタも殆どなしのほぼ台本通りだとしても、屈託のない笑顔と真っ直ぐ純粋で可愛らしい顔に癒やされ、細かいことなんてどうでも良くなって、全て受け入れられる気がした。
     先輩同心章衛門役の剣チームの田中しげ美さんが共蔵役の伊藤清之さんとのやり取りで、恐らくアドリブであり、田中さんの本音でもあるんじゃないかと思える「君のその真っ直ぐで素直で汚れがない感じを見ていると、俺つい意地悪したくなっちゃうんだよねぇ」と言うような発言も面白かった。
     また、今までの章衛門役と違って、髪を後ろで束ねている感じが印象的だった。忍者や浪人といった役も似合いそうだと感じた。

    四期目与力の徳蔵役の小林一誠さんは、どちらかというと良い意味で、堅い役職の人というより、遊び上手、世渡り上手で、吉原遊廓等で豪勢に遊ぶ商家の大旦那とかにいそうな雰囲気の人といった感じで、与力の徳蔵といった感じはしなかった。
     そういう意味で、優しくイケオジで、良い声をした与力の徳蔵演じる小林さんと、剣チーム与力の九次役を演じる今どき感のない、私の高校の英語の中年男性教師に似ている濃いいイケメン山西貴大さんの熱血で、猪突猛進で、無骨で生真面目で、エリート気質な性格とのまさに水と油なバディの組み合わせが新鮮で、面白かった。
     また、山西さん演じる与力?同心のトップ?の九次は、今まで演じられてきた九次の中で、その濃いい見た目に反して、闇感がある感じじゃなく、嫌な感じも色濃くさせず、ワイルドな感じもせず、熱血で生真面目でエリート気質で、どこか真っ直ぐで、猪突猛進なところが、全く違う新たな九次像を創出していて、新鮮だった。

     宿屋の女将、茶屋の女中役が今までの安定の川手ふきのさんから、今回の剣チームでは野村祥代さんが演じられていたので、どうなることかと思ったが意外と合っていた。
     図々しく、出たがりで、漫画みたいに誇張された感じで、アドリブもちょこちょこ入れ込んでくる川手さんとは違って、野村さん演じる宿屋の女将、茶屋の女中は無駄に出しゃばったり、アドリブを急にぶっ込んで来ることもないが、良い意味で、格好も含め、地味で本当にその辺にいる宿屋の女将や茶屋の女中な感じに見えた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    艶やかで華やかで、迫力が有ります。それぞれのキャラが活き活きしていて素晴らしいです。あっという間に終わってしまう。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    まさにエンターテイメント的時代劇。演技も素晴らしく安心して見ていれました。
    現代的内容を織り交ぜるなんて、とても憎い演出。
    とても美しい花魁、衣装も艶やかで見惚れていました。
    盗賊の男性まイケメン揃いで見応えあり有り。
    ダンスパフォーマンスはとてもエネルギッシュ、会場一体となって凄く盛り上がっていました。

    ネタバレBOX

    先週、第三期を観覧させていただきましたが、与力は割腹もよく、おどけ方もとても良かったが、今回はいまいちでした。
  • 実演鑑賞

    山田さんの清吉は今期で見納めなのかな。

    ネタバレBOX

    完成度や満足度では第二期が一番高かったですかね。

    まだ初回だったので、ぎこちなさが取れなかった印象です。きっとこれからどんどん良くなっていくとは思われます。

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