家族病3篇 公演情報 家族病3篇」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/04/24 (木) 16:30

    「顔のない家族」
    勤務先の近くで一人暮らしをしている女性が特に行事のためとかではなく連絡もせずに訪れた実家で体験する不可解な事態。
    その状況から某有名/人気推理劇(?)を想起したが、こちらはそれが複数だしそもそもそれで描く主題が異なる。
    そして途中に「これは原因に関するヒントでは?」な台詞があったり終盤で真相を匂わせる場面があったりするが明確に真相を示さずに終わるもどかしさよ!(笑)
    それにしても観客に主人公と同じ不安さを味わわせる語り口の巧みさたるや!

    ネタバレBOX

    「家族の中で自分だけ顔が違うのでは?」と常々不安を感じていた主人公が事故(?)により昏睡状態になっていた間に観た悪夢?
    その状況に漠然と「これって時々夢で見るコワい状況では?」と思ったのもこの解釈のヒントかな。
    (クリーニング店での異変で「パラレルワールド説」もよぎった)
    あと、「きさらぎ駅」に通ずる感覚もあるような気がした。「現実と地続きなのにどこか何かが違う世界に入り込んでしまった」的な。
    なお、某有名/人気推理劇とはロベール・トマの「罠」。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/04/23 (水) 16:30

    「本物」
    短編で時々あった林さんの一人語りから本編に入る形式の拡大/応用版かつ「林流ドグラ・マグラ」。
    30分近い一人語りから「作品を作るところを見せる芝居」となるが随時一人語りに戻り、その語りの部分に相手役が登場したりと変幻自在。
    そして「ハロー、レビー!!」の原案?と思われるものを含む内容・形式とも「虚実混淆」あるいは「虚実の融合」で観ているうちにどんどん「術中にはまる」のが快感。これも典型的なオイスケール作品と言えよう。
    ところで最も「ドグラ・マグラらしさ」を感じた「4階から見える対岸の公演の桜の樹の下のベンチにて」は帰ってから気付いたが以前短編集にあったのではないか?

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/04/21 (月) 14:00

    「ハロー、レビー!!」
    一昨年の初演は未見で今回初見。認知症の父の暮らす故郷の北海道に帰った男を中心としたまさに「家族」の物語。
    控えめな照明の中で交わされるリアルな会話、そして劇中での実在が不確かな人物などオイスケール 風味満載。
    3篇の最初にこれを観るのは「まず基本形から」的な?

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