ユグドラシル 公演情報 ユグドラシル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    なかなか壮大なストーリー、
    歌がモチーフみたいでしたが、せっかくの歌詞が聞き取りつらかったのが残念でしたが、面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/06 (金) 19:00

     劇のタイトルが『ユグドラシル』ということから北欧神話のユグドラシル(日本語に訳すと世界樹ともなる)に関するエピソードと、この劇を観るより大分前に貰ったチラシに書かれていたあらすじやCoRichに載っていたあらすじに書かれていた「創造」といった言葉もキーポイントになる事から、キリスト教の旧約聖書の中の天地創造〜アダムとイブが蛇の誘惑(実は悪魔の化身とも)によって禁断の果実(真っ赤な林檎)を食べたので、神様から楽園を追放され、荒野を彷徨い歩くといったところまでの創世神話の2つを下敷きにした上で、荒廃し、水も殆枯れ果て、食物も余り育たず、極端に地球温暖化が進んで、異常気象が続く、さらに少子高齢化が突き進み、人が木になってしまう奇病が瞬く間に人類に浸透し、村や街から荷物をまとめて、ここよりかはまだマシであるはずの新天地を求めて、若者や女子どもは出ていった壊滅的、絶望的、僅かな希望さえ残っているとは言い難い近未来が舞台のハイファンタジーと、あらすじからは読み取れて、実際観に行ったら、私が頭の中で描いていた世界観とほぼ合致していた。

     地球温暖化が行き着く所まで行ってしまって、異常気象も相まって、作物はほとんど育たず、僅かに村に残った人たちは村長含め毎日腹を好かせ、その上水がほとんど取れなくて貴重なので、本当は喉を潤したくても、僅かな水で村長含め我慢し、その上に、木になってしまう奇病の原因とされる村の近くにある森を立入禁止区域としたり、劇中出てくる空気感染や濃厚接触といった言葉、18、19世紀等に流行った疫病対策に使われたカラスのような不気味な形をした鉄のガスマスク(効き目があるとは到底思えない)が出てきたりと2020~2022年末まで世界を、社会を恐怖と混乱、不安に陥れ、なかなか治る感染症なのかさえ予測不能だったCovid19を彷彿させ、近未来の明らかに現実離れしたことがまかり通るファンタジーなのに、どこかリアル感があり、シリアスだった。
     勿論、大いにくだらなくて笑える場面も多かったが。
     ハードコア·メタル、ラウドロック、それに加えてヴィジュアル系といった要素が色々絡まったロックバンドと劇の組み合わせだったが、全然違和感なく、寧ろロックと劇の役者との劇中少し関わったりするのも含め、お互いに切磋琢磨し合って、良いコラボレーションだった。
     
     禁断の果実(真っ赤な林檎)を未知の木になってしまう奇病の抗体とすべく、今までずっと奴隷商人の頭領シニアから重病患者、重傷者、負傷者等を森の中にある父の代から続いている研究所で、極秘に人体実験を繰り返していた表の顔は村の村長の兄ウツギ、そしてこの物語のキーポイントとなる木になってしまう奇病を治すための抗体を作る為の犠牲者で唯一の生き残りのスノウ、同じく禁断の果実(真っ赤な林檎)を狙う奴隷商人の頭領で隣村の酋長、目的の為なら手段を選ばず、利己主義で自信家、野性味溢れ、冷酷非道な男シニア、その後を追うシニアの手下で幹部のオトギリ、アザミ、新鮮な水を探していた事がきっかけで、スノウと出会い交流する、村思いで、天真爛漫、怖いものなしで距離感ゼロの村長ウツギの妹でこの物語の主人公ミズキ、ミズキの仲間で変わり者で学者のシャガ、いつも2人に振り回されている機械工の娘でカッとしやすいレモン、そしてウツギの妻で、ハッキリと物怖じせず言いたいことを言う、夫婦喧嘩が耐えないロメリア、こういった個性豊かで、存在感があって、アクの強い登場人物たちが、スノウや禁断の果実(真っ赤な林檎)を巡って話が展開し、スノウや禁断の果実(真っ赤な林檎)を巡ってウツギやミズキたちとシニアたちが対立し、やがて破滅していくといった終わり方に、救いがないほどに人って強欲で、自分のことしか頭になくて、他人より自分さえ良ければといった感じに、超少子高齢化で子どもや若者、若い女性がほとんどいなくなった世界であっても、醜い争いを繰り返し、ちょっとした嫉妬や何かをきっかけに戦争や紛争って起こるんだなと感じた。そういった意味では、あらゆる動物の中で、愚かで馬鹿で、本当に救いようのない生物は人間くらいのものかとも感じ、暗鬱とした気分になった。
     さらに、物語の最後でミズキがシニアに拳銃で撃たれ、瀕死のスノウと共にその犠牲を基に、その身体に大きな根を張って、巨大な緑の葉っぱが生い茂る巨木となるという主人公たちが殺されてしまうのは悲しい。
     しかし、巨木となって地球温暖化が軽減され、世界で起こる争いが少しでもなくなり、平和と自然の恵によって、少子高齢化にも歯止めがかかるのかも知れないと考えると、確かに悲しい悲劇的な結末だが、それにどうにも個人的には誰かの犠牲の元に成り立つ豊かさや平和とはと考えてしまうので納得はしない。
     それでも多少の希望というか、一筋の光が差すような終わり方に、現実世界も、この劇で描かれているほどじゃないにしろ、暗くて、陰鬱で、余り良い未来が思い描けない、戦争や紛争も世界各地で起きていて、不穏で、日本の与党の政治家も腐りきっており、一体何を信頼したら良いのやら分からない時代だからこそ、多少の希望を見いだせた気がした。
     
     劇中の無茶振りなシニア役工藤竜太さんのアドリブやそれに一瞬困惑するもコナンのモノマネで(地味に上手かった)乗り切るアザミ役の葉月さんの即応力も目を見張るものがあり、面白かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    SF設定の説明とかに粗があり
    今一つなトコあったが
    演劇的な見せ方は良くて
    総合的に楽しく観劇出来た約2時間の作品

    ネタバレBOX

    敵役も もっと破滅思考なトコを表現して
    禁断の果実を手に入いれての行動を
    わかりやすくして欲しかったかなー
    鎧武みたいな禁断の果実争奪戦とか

    明るく大団円で締めると思いきや
    主人公男女死亡しての
    世界樹としての再生で幕でした
    そ世界樹再生シーンの表現は
    匠であり心に残りました

    生まれて初めて見た
    本の殺陣はユニークで楽しかった♪

    因みにBGMはバンドの生演奏で
    ボーカル付きでもあり
    ミュージカルとも言える舞台でありした♪
    キーボード ベース 笛 ドラム ヴァイオリン ギターと多種でしたし 黒を基調に鍔付き帽子と
    メイクまで奏者さん達も衣装とか力を入れていました
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    暗黒の世界の中で、希望を見出すストーリーでしたが、とても良かったです。
    役者さん達は、それぞれの登場人物を好演し、アクションも観応えがありました。
    そして、迫力のある生演奏と歌が、何とも贅沢でした。
    ラストの演出には、思わず涙腺が緩みました。
    素敵な舞台でした。

  • 実演鑑賞

    2.5次元的テイストのSFファンタジー。
    アクションや殺陣が良い。

    俳優の声がはっきりP.A通したって分かるのが気になるところ。

    ネタバレBOX

    ラストの影絵が見事。
    このシーンすごく好き。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    デストピアなSF作品。細かな設定はよく分からない所もありますが、生バンドの効果もあって、かなり盛り上がりましたね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    物語は示唆に富んだ内容で、色々考えさせる。そして 生演奏が、情緒や緊迫といった表現し難い情景を支えている。少し気になるのが、前半の遊び心のような 緩い描写と中盤以降のアクションも含めた 速い描写に違和感があること。前半は面白可笑しくすることで、掴みー興味・関心を持たせたかったのかも知れないが、全体的に もう少し統一感があると好かった。ラストは力業で、会場内で啜り泣きの声も…。

    物語は、説明にある通り 国や地域を特定せず、未来という設定。しかし 何となく云年前のパンデミックを連想する。閉鎖的な空間、隠蔽された事実、そして疑心暗鬼になる人々の不安や動揺が広がっていく。忌まわしいと言い伝えられてきた場所、その禁忌の扉を開けたことによって…。意味合いは違うが、滅びの美学、そして再生へ…といった印象だ。

    人が樹になる奇病、感染を恐れ 誰も近寄りたくない。それを治すためには、人との繋がりや世界との繋がりが大切。少しネタバレするが、その違いを異様なメイクや奇抜な衣裳で表しているかのようだ。アクションシーンは、本やレンチを使ったシーンは面白く、ナイフや銃といったシーンは迫力、その観せ方の違いで楽しませる。
    (上演時間1時間55分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、後方に段差を設え 枠組み足場のような演奏スペース。奥行と枠に蔦が絡まったところは、奥深い森林地帯といったイメージ。客席寄りは、殺陣・アクションシーンのため 広いスペースを確保している。上演前は、鳥の囀りや風が吹く音が聞こえる。

    集落の村長 ウツギは、感染すると樹になる奇病、その発症地帯に 誰も近づけさせない。ウツギの妹で調達担当のミズキは、新鮮な水も手に入れ難くなっているため、禁を破ろうと。一方、その場所にいるスノウは奇病に侵されつつも生きている。ウツギは、集落を守るため奴隷商人 シニアと契約し、見返りに収穫を上納しているが…。
    実は、ウツギの父が 治験用に施した副作用?によって、奇病発症の菌を生成してしまった。その隠蔽もあり、その場所へ行くことを禁じていた。

    何となくコロナ禍を連想してしまう。未知のウィルス感染防止のため、人との繋がりが失せ閉塞感が漂った。また奇病の原因を作ったことは、高度成長期に見る公害、例えば水俣病・四日市喘息や大気汚染等を、そして 現在は、温室効果ガス排出削減など 色々な環境保護が叫ばれる状況。また武力を用いての虐殺や収奪は、紛争や戦争といった不条理を連想させる。物語は未来の仮想ではなく、過去の過ち、現在抱える問題・課題を描いている。

    前半は、ウツギやその妻 ロメリア、そして集落の学者や機械工の娘などの冗長な会話、それが中盤以降に奴隷商人が現れることによって、自然との関わりだけではなく人的な きな臭さが絡んでくる。自分は、その緊張と緊迫した様子と前半の緩いシーンがうまく繋がらない。なお、殺陣シーンはコミカル&迫力という違った観せ方が好かった。そして生演奏が、場面を盛り上げ観客の感情を揺さぶる。ラストは 舞台前方に白幕が下り、スノウとミズキの影が重なり世界樹になる力業で印象付ける。
    次回公演も楽しみにしております。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生演奏で迫力が増して良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生演奏 生歌が劇をとても盛り上げてくれました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ところどころに出でくる軽快な立ち回りは迫力があった。生演奏やラストの演出など表現方法が多彩でとても新鮮だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    樹になってしまう奇病が蔓延した世界での物語でした

    ネタバレBOX

    生の演奏と歌が芝居とうまく調合し、ひきたてていると強く感じました。曲がすばらしかったですね。舞台設定はシンプルでしたが、不可思議な木を取り巻く話は、奥行きと広がりがありました。人とのつながり、世界とのつながり、それらの成長していく様を強く感じました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生演奏と演劇と言うのは、今まで経験がなかったのですが、楽しめました。次回作も期待してます。

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