陽気な幽霊 公演情報 陽気な幽霊」の観たい!クチコミ一覧

期待度の平均 5.0
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  • 期待度♪♪♪♪♪

    先日の「銘々のテーブル」と共に戦前の(80年以上前の)戯曲、しかも未見のノエル・カワード作品という事で注目。戯曲集を入手して頭に収録の「私生活」(又は「焼けぼっくいに火がついて」)からのんびり楽しく読んでいたが、公演情報をふと見ると明日が東京の千秋楽だった。(まあ日程的に無理であったが..)

    という訳で改めてパーソネルを眺めると・・、のっけに田中圭の名が(色んな意味で注目の舞台だった模様)。
    ちなみに熊林弘高氏演出の舞台を初めて観た「tribes」(震災の記憶の生々しい頃、中嶋朋子と鷲尾真知子の存在が印象に残る)、続く「夜への長い旅路」(ユージーン・オニールすげえ)にも田中氏は出演していたようで。
    その彼がチャールズ役。二人の女(現在の妻と、7年前に死別した前妻)の狭間で苦悩?する役どころだが、コメディ「調」ながら笑えないストーリー展開にもなって行く所が(幽霊物としては)秀逸。世に出るなり大ヒットし、映画化もされ、現在までの上演回数も相当数に上るのだとか。
    堅物で魅力がないと(幽霊に)揶揄される妻役に門脇麦、この妻が意外な運命に巻き込まれる。チャールズは今度書こうとしている小説の人物描写のため、(本人は本気で霊媒をやってる)アーカティ夫人を招いて降霊の儀式を執り行う趣向。霊媒師の職業的振る舞いのディテールを知りたいとか・・その会に高齢な医師のブラッドマン夫妻(佐藤B 作とあめくみちこ、おや?)も招かれ、栄誉な事だと気もそぞろ。一方アーカティ夫人はペチャクチャとお喋りキャラで芝居を賑やかす(これに高畑淳子、成程)。そして呼び出される幽霊(チャールズの前妻)、天真爛漫なエルヴィラに若村麻由美、なーるほど。新人メイドに天野はな。いや楽しそうだな~~(と、想像だけ膨らませて満足)。

    しかしノエル・カワード作品は大概上流階級に属する人物たちのお話なので、上流階級をリアルにやれる容姿端麗または貫禄も醸せる著名俳優を配し、舞台セットも豪華に決め込むには商業演劇。お高い芝居になりそうである。今後果してお目にかかる事があるのかどうか・・。
    戯曲を読むだけでも面白いので一応それをお勧めしておく。

  • 関心あり。

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