佐藤B作さん達の真心が作った上演
佐藤B作さんと松原敏春さんの作り上げていた舞台を見ていなかった。噂はきいていた。テレビでの松原敏春さんの活躍も知っていた。しかし、若くして亡くなった松原敏春さんのことを多くの人が忘れ始めている。これは事実だ。テレビは消費され大部分が記憶の向こうに追いやられる。超多忙を極めた2007年の東京ヴォードヴィルショーと佐藤B作さん。松原敏春さんの代表作を紀伊國屋サザンシアターにかけた。
いつもの東京ヴォードヴィルショーとは違う空気が、昭和の日本人の空気が立ち上がりなぜか懐かしい心が蘇った。やっとみることができた松原さんと佐藤B作さんの協業。かゆいところまで知っている東京ヴォードヴィルショーの俳優さんたちを中心にとても大切に作られた舞台。ほとんど素舞台の劇場にいろんな人の舞台への松原さんへの思いが劇場に満ちたのだった。
満足度★★★★
こちらの作品は時代を感じてしまうけど・・・
初演が1988年、作品があの頃の流行の作り方だったので、時代を感じてしまったけど、メッセージ性が強い、素晴らしい作品でしたね。
ちょっとしたトラブルを、即興アドリブで対応するところは、さすがだな・・・
ある単語が、観終わった後も引きずってしまったけど、その単語の奥深さには感無量でした。