ミュージカル「スリル・ミー」 公演情報 ミュージカル「スリル・ミー」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    見られて良かった!
    そして、はまった。
    もう、寝ても覚めても「スリルミー」のことばかり考えている自分がいる。
    中毒性があります。

  • 満足度★★★★

    いろいろ戦慄が走るミュージカル
    初演を見逃して、すごく後悔したので、今度は、早々とチケットを買いました。

    結果的に、初演を見逃して正解だった気がします。

    良知さんの「私」と、小西さんの「彼」の組み合わせがとても良くて、私には、ベストコンビに思えたので。

    内容的には、犯罪心理学的テーマも内在していて、何だか、光市の母子殺害事件の裁判を傍聴したかのような、気持ちが重く澱む芝居でした。

    歌も、あったんだっけ?と思う程、ストーリーが戦慄過ぎて、印象に残りません。まるで、ストレートプレイのようでした。

    何度も観たい内容ではありませんが、芝居の構成としては、大変よくできていて、役者の側からすれば、得難い体験ができる良作芝居なのだろうという気はしました。

    ネタバレBOX

    「女殺し油地獄」を最初に観た時と同じくらい、衝撃的な芝居でした。

    ラスコーリニコフ的に、自らを特別に選ばれた人間だと思い込む彼と、彼に傾倒して、彼の意のままに動く同性愛の私の、究極の選択。

    光市の事件や、サカキバラセイトや、秋葉原の通り魔や、大津のイジメ自殺事件や…、とにかく、知ってる限りの様々な陰惨な事件とその後の経緯が、脳裏を過ぎり、胸が苦しくなりました。

    最後の、「私」の告白は、栗山さんの「グレイに演じろ」という演出が効を奏したのか、如何様にも、受け取れる結末でした。

    眼鏡を事件現場に落としたのは、「私」が彼を独り占めするためにわざとやったことだという告白ですが、もしかしたら、それは、「私」の後付けの理由だったかもしれないとか、「私」は、彼の意に添うためだけに、犯行を重ねたのだから、彼が死んだ後では、もう再犯はしなだろうと、仮釈放の判定がなされたのだろうけれど、果して、そうだろうか?
    社会に戻ったら、「私」は、また別の誰かに「彼」を求めることはないだろうか?とか、とにかく、芝居を観ながら、いろいろ脳裏を過ぎることが多過ぎて、心身グッタリしてしまいました。

    そういう意味では、今日は、楽しいアフタートークに救われました。

    四角いセットが、様々な場所に変幻自在に変容し、秀逸でした。

    栗山さんは、善人が主人公の芝居より、この手の悪行芝居の演出の方が、お上手なのではないでしょうか?

    小西さんの「彼」が、罪もないいたいけな少年を殺す目的で近づいて、革手袋をはめながら、「送ってあげるよ」と囁くように歌う場面が、怖ろしすぎて、悪夢を見そうな程、鮮烈な印象でした。

    松田さんの訳は、歌詞も含め、名訳のような気がしましたが、3階席のせいか、所々、聞き取れない部分があったのは残念でした。

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