実演鑑賞
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2025/01/25 (土) ~ 2025/01/26 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
https://www.jazzcolle.com/about-1
| 期間 | 2025/01/25 (土) ~ 2025/01/26 (日) |
|---|---|
| 劇場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
| 出演 | 今成ふくろう、鯉江郁実、羽田真友、上野紗也花、後藤秀行、原田初音、内田渚、小山貴子、久松美樹、柏原瑛里香、須原麻衣、三枝利瑠、加藤里美、高津彩、三國良子、河合晴摩、田中来実、宮地成和、河本愛、田中未来、吉村千恵、川本柚希実、都築かりん、智美、木澤美香、夏川康秀、まり、絹田有佳、野田千晶 |
| 演出 | 瑞希-Mizuki- |
| 振付 | 瑞希-Mizuki- |
| 料金(1枚あたり) |
3,000円 ~ 5,500円 【発売日】 S自由席 - ¥5,500 A自由席 - ¥4,400 学生割自由席 - ¥3,000 指定席オプション2200円 1/25 13:30公演はファミリー公演:全席自由席・高校生以上の保護者様:5500円・保護者同伴のお子様(中学生まで):何名様でも無料 |
| 公式/劇場サイト |
https://www.aac.pref.aichi.jp/search-event/playinfo.php?no=4120240000000989 |
| タイムテーブル | 2025年1月25日(土) ファミリー公演 13:00開場/13:30開演 1st公演 16:00開場/16:30開演 2025年1月26日(日) 2nd公演 11:30開場/12:00開演 3rd公演 15:00開場/15:30開演 ※公演時間は90分を予定しています |
| 説明 | 朝が来る。 私は起きて、顔を洗い歯を磨く、今日もいつものスーツにパンプス、鞄は3年変えてない。 アクセサリーはいつの間にか着けなくなって、どこに仕舞ったかわからない。 髪は頭が痛くならない程度に纏めてくくり、水筒にお茶を入れる。 職場で何かの折に貰ったお茶で、特段好きじゃないけど温かければなんでもいい。 どうせ夜にしか帰って来ないからカーテンは閉めっぱなしで問題無し。 はぁ。 レールに乗って職場に飲み込まれていく、アニメーションでよく見る表現。 一度飲み込まれれば時間になるまでゲートは開かない。 自分で歩いている訳じゃない、入社と同時に足にプログラムをされたらしい。 自分の意識とは関係なく、今日も自分のデスクに座る。 「都築さん、これお願い」 窓の前にいる上司の顔が、逆光でぼんやり見える。 あれ、上司ってどんな顔だっけ? チェシャ猫みたいに尻尾で消したのか。 あの独特なニタっとした笑顔を思い出し楽しくなる。 「都築さん、また“白昼夢”モードだね。せめて普通に仕事して欲しいなあ。」 自分の後ろに現われた吹き出しにハッとして、私は手元のPCに目を戻す。 チェシャ猫は消えて、上司はいつもの顔になる。 「ここは私の世界じゃない。」 疲れた。 いつの間にか、私の目から一日エネルギーを吸ったパソコンは巨大化し、コードの数も太さも増大中。 パソコンからゴムが伸びてありさの皮膚に吸い付いてくる。 帰りたい気持ちと、帰らせたくないパソコンで我慢比べ。今日こそ負けない。 右左と忙しなく移動する、コート集団を掻き分けながら、私は一歩一歩目的地に向かう。 私だけの世界、私だけの幸せ、私だけの本当。 目的地のカフェに到着し、いつもの席に、いつもの紅茶。 自分だけの世界を広げて足を踏み入れる。 ここは空気が違う。 ハーブティーのような、森のような、お風呂のような、おやつのクッキーのような。 ありさは少しでも多く肺に空気を送る。 ここの住人は気がいい人ばかり。自然と歩みが軽くなる。 起きたくない 「朝起きたくないよね、僕みたいにミノムシになればいいのに」 メイクが面倒 「顔を付け替えたら早いよ」 服なんて毎日一緒でいい 「スーツもパジャマも一緒の服を着ればいいよ」 足が重い 「ティータイムしながら歩いたら楽しいよね」 仕事したくない 「文字を消してったらいいよね」 上司が怖い 「可愛いオブジェにしちゃえばいい」 棘のある同僚の言葉が辛い 「口が鳥になってさえずっていればいい」 遠くから、大きな時計を背負った人形たちが、大きな声で叫んでいる。 何て言ってるんだろう…。 時計に近づきながら声に耳を傾ける。 「お客様。お客様。」 「こちらはお下げしてもよろしいでしょうか?」 「お客様、どうかされましたか?」 ありさは開いていた本を急いで閉じて、頭を何回も下げて 「お願いします。」 と小さな声で呟いた。 |
| その他注意事項 | |
| スタッフ | 主催:Dance Company JAZZcolle. 脚本・演出・振付:瑞希-Mizuki- 振付:Marie、sato.、鯉江郁実、原田初音 舞台監督:山下健一郎 照明:兵藤隆之 音響:棚原勇・服部百華 美術:齋藤香織、高津彩、成田松則 衣装:安藤大地、柏原瑛里香、木澤美香、別府奈津希 ヘアメイク:木澤美香、籾山ひろみ 会場運営: 佐分志帆、梛木貴代、鬼頭那帆、泉本沙樹、河合柚咲、柴田奏 写真:森山貴史 デザイン:猪又康平 協賛:あおいろ耳鼻咽喉科(院長 三好晋平) |
チケット取扱い
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私は起きて、顔を洗い歯を磨く、今日もいつものスーツにパンプス、鞄は3年変えてない。
アクセサリーはいつの間にか着けなくなって、どこに仕舞ったかわからない。
髪は頭が痛くならない程度に纏めてくくり、水筒にお茶を入れる。
職場で何かの折に貰ったお茶で、特段好きじ...
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