なんかの味 公演情報 なんかの味」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
21-38件 / 38件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    “互いを想う気持”が強い分だけ ぶつかり合い
    とびっきり反発するのは 親子だから💦
    そのくせ
    “嘘つく姿”や“無理している様子”etc.
    他人なら気づかない わずかな変化に
    気づくのも 親子 なのかも😌

    稽古場動画での 仲良しな姿 とは違う…
    もっと“いい味”胸に染みてくる
    橘花梨さん と 有馬自由さん の
    父娘の姿🍀

    お見逃しなく🤗

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    橘花梨さん演ずる 迪子(みちこ)
    中野亜美さん演ずる 璃(あき)
    静と動…
    一見 真逆のように見えながら
    胸の奥に“相通ずる想い”を持つ
    二人の場面は
    目が釘付けになる 好きな場面🎶

    そして
    松永玲子さん演ずる 薫 の…
    “The 関西のおばちゃん”な顔の
    奥に隠した想いが
    切なくも とても暖かかった🤗

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    敢えて自分が書くまでもない出来であるからして他の方々にコメントはお任せ・・な気になるだけの「出来」であったという訳で。
    今観たい芝居全て観劇できるとしたら本多劇場グループほぼ全館に日々通う事になるこの1、2週間のラインナップだったが、迷って選りすぐって一週の内に3日の下北沢訪問。その2日目は先日観た同じ建物の(左でなく)右の方。
    ムシラセ・保坂女史の実リキを体感。出演が言わずと知れた実力派4名(内1名は若手だが先日のコクーン公演とまるで違う人物像を演じて堂々たるもの)というのも大きいのだが、脚本の巧さに今回は当てられた。
    家の中でない場所で父娘の会話が始まっている。何故こんな場所?と訝る時間も与えず穏やかならぬ会話、親子の様子。そこへその場所を管理する者(要はスナックのママ)が登場し、さらに部外者のような若い風変わりな女子がバイトと紹介され、黙ってそこに居る奇妙さも先程から解決の見えない父娘の対話に背景化し・・。
    こうした展開全てに理由があり、ある事を後の展開で謎解いて行くその途上に、(平田オリザ流に言えば)後出しジャンケン的な情報の持ち込みもあるが、これが後に必然化される。大きな事実が一つずつ、ある者の前で他の者によって、また別の者の前で他の者によって、解かれて行く。解かれた事実は一瞬にして観客の納得を得ている。
    そして冒頭から見えていた(と思っていた)よくある風景が、最後には別物(実はここにしかなかった風景)に見えている。
    観客が「あれ?」程度に判別できる小さな違和感の差し入れ方がまた巧い。

    ネタバレBOX

    唸った筆頭は、久々に目にした橘花梨の役の貫徹振り。そして娘さえ「そこまでは読めなかった」事実が、観客の目に明らかになった時、変わらぬ風情がまるで別物と見えてくる有馬自由。同じく、得意の関西弁で「大阪のおばはん」キャラ全開なのが観客サービスでも穴埋めでも無かった、と分かる瞬間に愛らしさを湛える松永玲子。これも出会い頭からの不躾キャラが百八十度違う意味を醸している(この謎解きが本ドラマの最大の胸打つポイントだな)中野亜美。
    片親欠落の境遇からの今、という事で言うと、貧困と無縁でない。それ以上に親子関係での理想の「濃度」を保てなかったゆえのこじれは、片親であるかどうかとは実は無関係だがそれはともかく・・関係のこじれ具合は様々な「今」に帰結するもので、もっと陰惨で深刻なケースがあるだろう。
    だが橘演じる女性の行動線と最後に見せる毅然とある事を拒否する態度はシビアな今に通じ、ある種の頼もしさを覚える。人間関係図が、あり得る一つのあり方としてよく考えられ、整合性があり、その理由を述べてみたくなる。恐らくああだったからこうなったのだろうし、こういう事もあったろうからああもなったんだろう、とか、色々・・。
    「なんかの味」の意味が最後には分かるのだが、「結局は食べ物だよな~」、の一例ではあるものの、作者が施した娘の過去エピソード(祖母に預けられた期間の「味」の記憶)が特殊でありながら「さもありなん」と思え、味にまつわる話題は確かに「誰しもが持つ固有の何か」であるな、と(貧乏人も金持ちも誰しも平等に(否むしろ貧乏人に)それがある)。
    ラスト、その誰しも持つ固有(大の大人なら知ってておかしくなかった素朴な事実)が、また一つ本人の発見する所となるが、「おいしい」と一言呟いてカットアウトの終幕寸前の一瞬の表情に、頑なな意思と化した娘の中にふと「透き間」が生じたようにも見える。その空隙に、今拒絶しようとした相手がチョンと入り込んで「こんにちは」と言っても不自然でない余地が、あったりするような、ないような・・。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    詩、ひとつ書いたことがない素人が何だという事だけど、作り物の言葉は声に出されて耳を通るイメージがないと作り物のまま、なんだか違和感がある、生まれる。と思う。
    はて、ムシラセは何を観ても好きだなぁと思う一つの理由はそこじゃないかと。
    今作『なんかの味』。親子と、親子じゃないけど距離感バグってる人々の会話劇。そこに社会人御用達の回りくどい敬語なんてものはなく、反射レベルで思った通りの言葉をはく。なんなら家族でももう少し選ぶなぁと思うところがあるくらい素直に口から言葉が出てた。漏れてた。「Fおさえてみ?」。
    ムシラセの言葉は作り物かもしれないが作り物のままでは無いのだ。生気が宿って、脚本から、演者さん達の声から有機物に変換された言葉が客席に届いてくる。そうすると親子の微妙な距離感とかバグったおばちゃんとバイトとのやりとりとかそんなんがちゃんと届いて観ながら自分の人生に反芻されて物語が心に残って豊かになって。
    友達になりたいかはまだ分からないが、舞台の一部始終の外にいる登場人物達を街角で見かけて、楽しそうにしてるかしら?と気に留めたい。
    お話しのままじゃおさまらない大好きが増える95分でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    前々から気になっていたムシラセ公演を初めて観ました。父と娘のお話。主人公と自分の年齢が近く、境遇は違えど、自分と重なり娘の気持ちもわかるし、父親の気持ちもわかるし、父と娘の会話は気持ちがきゅっとなるところが多かったです。その間にいるのがバーのママで、ママが話すと場が和み、笑いもありバランスのいい作品でした。そこで働く店員さんの最後の言葉はかっこよく、こころに刺さりました。

    どの年代がみても、共感できる作品だと思います。多くの人に観てほしいなと思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日観ました。明日、リピート予定(リピートしました)。
    入場すると、オフオフの舞台がスナック?になっていて、おおって思った。
    初演(かなり加筆されてるらしいが)は、バー公演だったと知って納得。

    小津安二郎監督の映画をモチーフとのことで、あの独特のテンポ感を再現するのかなって期待あったんですが。
    そこは、そんなに拘ってない印象。
    日常の一場面を切り取る感じで、何気ない場面の裏にある情感を感じ取るようなところは、そうかも。

    中盤までは4人の役者は素敵だけど、特筆は無いかもな……って感じだったのですが。
    今作は、ミステリー的な構成が効いていて、観てるほうがそうかも?やっぱり!って気づいたところで、感情の波紋が重なって広がる感じ。
    こういう微妙な機微は上手いなあっていうか、作り手の優しさもあるのかも。
    作・演の保坂萌さんは舞台写真家が本職だけあって、毎回、照明含めた光と影の使い方が上手いなあって思います。

    4人芝居。こういう少人数による、密度の高い良質な芝居って贅沢。
    ムシラセは、ややデフォルメは強いけどキャラが面白くて愛らしく。
    敷居が高くなく、とても見やすいのも良いので、舞台観たことない人にもおすすめしたいところの一つ。

    そして、リピートを推奨したい芝居。
    きっと配信か円盤があると思うので、ぜひリピートして、2回目だからの発見や深まりを楽しんで欲しい芝居。

  • 実演鑑賞

    小津映画は詳しくないけど、どこか物悲しく、照明効果だけではなく、物語全体に陰影が浮き立つような印象を受けました。
    じんわりした庶民感覚が心地よい帰り道になりました。
    小津映画、みてみようかな

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    いつも楽しみにしているムシラセの公演、今回も大満足でした。
    口には出さない思いに心を揺さぶられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    本当にめちゃくちゃ面白かった!
    90分があっという間だったし、出演者全員大好き‼️ってなった。
    最前列だったけど、面白すぎて前のめりになりかけた。
    観てない人は絶対観た方がいい。

    ネタバレBOX

    保坂さんが書くお話と作るお芝居が大好きです!
    これまで観た作品も大好きだけど、これから作られる作品も大好きになる気しかしないので、願わくばずっと作品を作り続けてほしいし、もっと多くの人に観てほしい団体です。
    それにしても今回の出演者は全員主役級と言うか、全員が主役で凄すぎた。
    とりあえずシチューとカルピス作ります。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/04/05 (土) 18:00

    どのキャラクターにも愛が深く、感情移入する。
    笑って泣いて素敵な観劇だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高

    ネタバレBOX

    ムシラセさんはここ数年、毎回見に行ってる。
    比較的大人数の登場人物が出る印象だか、今回は4人だけの登場人物にスコープを絞ったことで、より登場人物に奥行きが感じられた。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    親父(私)と娘(22)で観ました。
    今の時代にマッチしていて、大切な人情と愛情に感動しました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★

    観てきました☆ 中野さんのキャラはなかなか衝撃でした☆ 有馬さんと松永さんはさすがによかったです☆ できたらバンド演奏を披露してほしかったな☆

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    4/4観劇

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ムシラセ『なんかの味』の初日を観劇しました。
    毎回楽しみにしているムシラセ公演ですが、今回は珍しく家族もの。観劇する人の立場によってそれぞれの役への感情移入は違うと思いますが、どの世代の方にも心に響くであろう作品でした。客席ではあちらこちらからすすり泣く音が。
    ムシラセ恒例の『あちらのお客様から』システムでU30の方は無料で観劇できるので、是非活用して欲しいです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日に行ってきました♬
    子どもの心は 親に届かず…
    親の想いに 子どもは気づかない。。。
    想い合う 互いの気持は
    すれ違いがちだけど…
    “大人になって”時間が経って”
    理解できる時が きっと来る🎶
    そんなこと 想いながら 見つめた…
    父と娘 と 関係ない女たち の物語☆*:・°★*:・°

    子ども世代にも 親世代にも…
    オススメです(o^-’)b

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日に親族として列席。とてもよかった。結婚を控えた娘と父親とバーのママとバイトの物語。わずか90分の作品でこの親子が生きてきた二十数年間が凝縮され、終盤、まんまと保坂さんに泣かされた。
    キャスト4人とも素晴らしく、特に有馬自由さんは観た人全員がファンになってしまうのではと思うほど。橘花梨さんは複雑な思いを抱える娘を好演。カウンターで父と娘の会話を聞いているときの松永玲子さんの表情がこれまた泣けてねぇ。『アンサンブルデイズ』からわずかな日数で別人のような演技を見せる中野亜美さんにも刮目せよ!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/04/02 (水) 19:00

    観終わって思った。
    題名、絶妙。
    人間関係。その中でどうしても一番身近な「家族」というもの。
    なんかだるくて、なんかよくて、なんか遠ざけたくて、なんか大事で。形が一つに定まらない。分かりやすい定型があれば、取る態度も一つに決められるけど、そうじゃない。
    苦々しさとかほろ甘さとか、懐かしさとか青さとか、何味とも言い難い何かとか。
    たくさんの味がする。観ながらどんどん変化する、「なんかの味」がたくさんする。

    ネタバレBOX

    客席でなんだかもぞもぞと居心地が悪くなるのは、この親子の会話と空気に覚えがあるから。話の通じなさとか、お互いの勝手さとか、勝手さと背中合わせの思いやりとか。
    言葉を投げつけ合って、諦めで情を引き剥がそうとして、ちぐはぐでバラバラで、このバーでのいっときの邂逅はまとまることなどなくまた散り散りになっていくように見えた四人なのに、そこから新たに編まれていくものがある。
    噛み合わずに飛び交う言葉が、いつしか、ひとつのところに向かう。理屈とか利害じゃなくて、脊髄反射みたいに反論して、怒って、味方になってくれたりする。気づいたら、そこで生まれているリアクション一つ一つに打たれて、胸がいっぱいになっていた。
    相槌ひとつの空気感、声の温度とかやわらかさ、を肌で感じて噛みしめられるのは、生の舞台ならではのもの。
    あまりにも四人四様に役者陣が魅力的で、表情もリアクションもすべて取りこぼしたくなくて目が足りない。

    観ながら家族ってめんどくさいな、って思うのに、こういう本気で相手を思って感情も言動も振り切れる関係ってすごいな、って思ってしまう。「家族」という名前であってもなくても、括りがなんであっても、何かに向かう共同体ってどうしてこうも心強いんだろう。

    璃と迪子二人の場面で、璃が迪子の話に打つ相槌が、「うん」の二文字の繰り返しなのにあまりにも表情豊かで、あの相槌を聞くためだけにもう一度観たいほど、好きな場面だった。

    ココアとシチュー。どツボだった。
    薄まった味だけ知っていたことを損してたと判断したくはないから、ただただ「うまっ」と思える味に出会えたことを喜びたいな、そういうのがどんどん増えてほしいな、と迪子のリアクションを観ていた思った。

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