期間 |
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/28 (土)
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劇場 |
千葉県市川市国府台5-15-12
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出演 |
松岡友、田中良典、桜井貴、隊長檸檬 |
脚本 |
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演出 |
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料金(1枚あたり) |
2,000円 ~
【発売日】
27日15時から28日9時まで、家は開かれます。いつきてもいつ帰っても構いません。食事、風呂、就寝、家族としてお過ごし下さい。※数分でも数時間滞在でも2000円になります
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公式/劇場サイト |
http://rukuru.info/category/rukuru/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
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タイムテーブル |
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説明 |
まもなく、死を迎える可能性のある家。
選択したつもりは無い。 しかし、結果この家で、10年以上家族と生活をした。その時間は消すことのできない記憶として 、 私の中に刻み込まれた。 家の中で私は確実に、存在を認められていた。 家族というコミュニティの子供の役柄を与えられ、振る舞うことに、何の疑問も感じなかった。 家から飛び出した後、私の役割は消失した。 私は、あの家にとって死者となった。 帰っても、そこに居場所はなく、まるで客として扱われた。 一度離れると、役割は取り消され、もう戻ることはできなかった。 例え、家族が居ようとも、住まない人間はコミュニティに入ることができなくなる。血の関係など、 書類上のものに過ぎず、距離は関係を分断する理由になり得る。 そして、父が亡くなり、その崩壊は加速する。 無理矢理繋いでいた円は一気に崩れ、皆この家を出ていった。 脆い絆で繋がれていた家族は、それぞれ別の世界に旅立った。 あの世や、東京や、大阪に。 家にとっての私達家族は死んだ。
今この家に住むものは居ない。 脱け殻のような家になってしまった。 久々に家を訪れた私は、その空虚な空間にまだ少しだけあの頃の記憶が残っているのを感じた。 それは、ただの追体験なのかもしれない。しかし、その記憶は私を圧倒し、凝縮された10年近い年月を 走馬灯のように走らせた。
あの頃にはもう戻れないとは理解しつつも、戻りたいと思った。 唯一存在価値が認められていた、あの時代に。 家に再び息を吹き込むことは可能なのだろうかと考えた。 この家が最後に輝く為に、喩え偽物であっても魂を込めなおし、一番美しかったころの記憶を 再現できないだろうか。 そして、回帰することの不可能を自らの魂に刻み付け、二度と うしろを振り向かないように。
ある家が、失われた家族と再会する、最期の季節。 その刹那、時間は失われ、彼岸と此岸が邂逅する。
2012年4月27日、父、松岡洋の命日、一夜、家は開かれる。 松岡 友 |
その他注意事項 |
■注意事項: この家の敷居を跨いだ時点で、あなたはこの家の家族です。 この家には、挨拶に厳しいおじいちゃんやゲーム好きな妹、無口なお父さん、料理好きなお母さんたちが、あなたの帰りを待っています。お好きなように、家族と過ごして下さい。
■問い合わせ先: 事前予約: rukuruinfo@gmail.com (ハネダ) ご希望人数、代表者氏名、代表者メールアドレスをご記入の上、上記メールアドレスまでご連絡く ださい。折り返しご連絡さし上げます。 当日問い合わせ : 090-4163-6733 (松岡)
■ 主催:松岡友 協力:松岡家 企画:るくる http://rukuru.info/
■ るくる:2011年8月 高知県「沖の島アートプロジェクト vol.3」にて開催されたARG「るくる島黄金伝説」に導かれたアーティストを中心として緩やかに持続する共同体。 2012年「道後芸術温泉」企画運営、他。
【ある家のいち日】 27日 15時 家御開帳 20時 夕食 各自風呂 24時 就寝
28日 7時 起床 9時 家封印
■URL : http://t.co/4ME9t3EI |
スタッフ |
■出展作家:
松岡友:魔術系オカルト美術作家 http://www.tomomatsuoka.com 「覚醒したまま夢を見る」をテーマに、細胞に記録された情報を意識上に召還する。
田中良典:EXCALIBUR http://www.entaku.net/ 田中良典による、ソロ・サークル。バーチャルネットアーティスト。
桜井 貴:美術作家 http://m.mixi.jp/show_profile.pl?&mhome=1&id=14783538 ナンセンスな引っ掻き回しの中にさりげなく真実を忍ばせる。
隊長檸檬:幻想戦隊レモネード http://genlemo.com/ 闘わない戦隊、幻想戦隊レモネードの隊長。第3次セカイ大戦に出現したとされる。
■出演、スタッフ 斉藤誠 羽田美恵子 酒井貴史
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まもなく、死を迎える可能性のある家。
選択したつもりは無い。
しかし、結果この家で、10年以上家族と生活をした。その時間は消すことのできない記憶として 、
私の中に刻み込まれた。
家の中で私は確実に、存在を認められていた。
家族というコミュニティの子供の役柄を与えられ、振る舞...
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