恋に生きる人 公演情報 恋に生きる人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 気持ちの良い舞台
    面白かったです。
    キャスティングが絶妙すぎる!


    ネタバレBOX


    メガネッ子の(元)親友の女優さんの顔が非常にツボりました。
    素晴らしい。ただの嫌われ役じゃあないんです。
    あの表情、顔(目・口)、おでこがあるからこそ。
  • 満足度★★★★

    生きている
    役者の演ずるキャラが根本さんが描く世界中でキッチリ生きている。
    だからこそバカだなあーと思いながらも笑ってしまう。面白かった。
    いままで月刊「根本宗子」を観ていなかったのが悔やまれる。

  • 満足度★★★★

    面白い
    大竹沙絵子が一番まともなキャラクターとかどんだけヘンテコな話なんだろう。面白い。いちいち心に残る名言っぽいものが何気なく使われるのも悔しいくらいに楽しい。
    若くて可愛くて才能も備え持つ根本宗子に嫉妬。

  • 満足度★★★★★

    圧倒的に面白いその上に
    中盤に傑出したシーンがあって。
    でも、それが作品のメインディッシュで終わるのではなく、
    そこからさらに浮かび上がってくるものがあって。

    観終わって暫くボーっとするくらい、がっつりと楽しめました。

    傑出した舞台だと思います。

    ネタバレBOX

    キャラクターの作り方がとてもしっかりしていて、
    冒頭のバイトリーダーと新人の会話の部分から、
    それぞれの性格がくっきりと浮かび上がる。
    そして、二人の関係の進展からも、
    とてもナチュラルにそれぞれの想いの肌触りが伝わってきて。

    そこからさらに現れる登場人物たちにしても、
    個性は強いのですが、
    奇異な存在とは感じられない不思議な実存感があって。
    なんだろ、気持ちの描きこみがとても細かくなされていて、
    よしんば現実感からの踏み出しがあったりしても
    観る側があざとさを感じることなく、
    どこかに居ても可笑しくないラインの内側で
    キャラクターたちの雰囲気を受け止めてしまう。

    きっと、作り手には、
    世の「人」物のありようを
    常ならぬ観察力と感性ととも眺めて蓄えて
    描きだす力があるのだと思うのですよ。
    だから、彼女と元カノと、
    その彼女の友人であり元カノから彼を寝とった相手が
    一つの空間に置かれても、
    キャラクター達の身勝手な線引きによる
    愛憎や関係性の生まれ方や変化が
    絵空事やカオスにならず
    一人ずつの個性に導かれた必然として推移し
    科学反応が順序を踏んで進むがごとく
    無理なく流れ膨らみ、
    観る側に踏み出してくるのです。
    筋は通っていても予想のつかない刹那のひとつずつが、
    もう、とてつもなく可笑しくて。

    しかも、その笑いで
    物語が熟し切ってしまうわけではない。
    そこから元カノがイマカノのために
    さらにダメ男の特訓を始めるという展開も
    滑稽で突飛でありながら、
    そこには描きだされた女性の
    想いの深層にあるであろう感覚が
    実存感を伴って織りあげられていて。

    ラストシーンの男とモトカノからやってくる
    男と女の「相性」の質感がものすごくよくて、
    しかも、そこには、突飛に表現されるのではなく
    物語を貫いて描かれていたことも思いあたる
    また、女友達がよりを戻すあたりにも
    女性の感覚として偽りのないものを感じるのです。

    作り手の「人」の勘所を描く力に舌を巻きつつ、
    さらに、
    彼女が人を置いて動かす手腕というか彼女流のやりかたを
    手のうちに納めたようにも思えて。

    今回の作品から醸し出されたテイストに
    愛で浸りつつ
    次の公演が本当に待ち遠しくなりました

  • 満足度★★★★

    トリュフォーと女の子
    金曜マチネでぶらっと舞台を観た後、
    夜に日仏会館でトリュフォーの「Vivement dimanche!(日曜日が待ち遠しい!)」を見たからだろうか・・
    ゴールデン街の小さな小屋で跳ね回る女優たちの姿と、
    生き生きとトリュフォーに画面の上で踊らせてもらった思い出を語る
    ファニー・アルダンの姿とがだぶってしまった(笑

    トリュフォーは女性と子どもたちを美しく瑞々しく描くのが得意だったが、
    どうもこの劇団の主宰もその傾向があるようだ(笑

    二人とも男性たちが女性たちとは対照的に
    受動的で「なんだかイマイチ」なのもどっか似ている(苦笑

    他の多くの女性作家の人たちに多く見られるように(吉田小夏氏とか・・
    根本宗子氏も同様に、女性が生き生きと描かれている一方で、
    男性はそれほどでもないが、
    自分はトリュフォーの作品を、
    彼とバザンの歴史に残る美しい友情の軌跡と共にとても好ましいと感じているので、
    それらの作品同様に
    女性や子供たちのきらめきを主に刻んだ物語について、
    その中で男性が魅力的に描かれていないことを欠点だとは感じない。

    きょうの昼間のゴールデン街の上には抜けるような青い空が広がっていて、
    対照的にその下の準備中の飲み屋のあちこちからは
    あけすけな下卑た笑い声が響いていた。

    その脇を抜けてたどり着いた小さな劇場には、
    これまたその街には不釣り合いな(苦笑
    女子たちの瑞々しい日常と力強さがあった。

    それでいいのかな、と思う。

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    (補足)
    ・ちなみに、男性を魅力的に描くのが得意な女性作家たちも存在すると思う。
    劇団千年王国とか、ひげ太夫とか、げんこつ団とか?(これはどうなんだろ?
    それぞれの良さがあって、どちらが、とはなかなか言いにくい気もする。

    ・あと、女性作家の人たちが一般的に、
    さまざまな女性像を非常に魅力的に
    (ここでの魅力というのは、自分が好ましいと思っているとかそういうんでは
    全くなく(苦笑
    人物それぞれが物語の中で勢いよく踊っていることを言っているつもりです。

    思うにこれは、女性が日常的に自分の中にあるさまざまな人格を使い分けていることから来ているようにも感じられ、
    そのために善良な役柄も悪辣な役柄も、
    すべてをありのままに(自分の中で)肯定しながら
    活かしきっていることにあるのかもしれません。

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