満足度★★
生きる女達
役者の大方斐紗子さんをゲストに迎え、家族の大切さを感じさせる作品でした。
着物のような袖の長袖Tシャツにショートパンツの女性ダンサーが『かごめかごめ』、『はないちもんめ』に乗せて踊り、ノスタルジックな雰囲気があり、後半では公募して選ばれた高校生が祖母の事を書いた作文を大方さんが読み上げ、それに続いて大方さん自身の家族のことが語られ、温もりを感じました。
床に寝たダンサー達が脚を垂直に上げ、その上に他のダンサーが乗って移動するシーンと、ウエディングドレスを着て踊ったソロが印象に残りましたが、ユニゾンで踊るシーンでは動きやポーズが揃っていないのが気になりました。
ラストは坂田明さんヴァージョンの『死んだ男が残したものは』が流れる中を踊ったのですが、音楽が強過ぎてダンスが負けているように見えました。
水着姿で現れ、水着からパンを取り出したりするようないくつかのウケを狙ったシーンは作品の内容との関連性が感じられず、あざとく感じました。
大方さんの台詞は味わい深い調子と多彩な声色で聴き応えがありました。
席にあまり段差を設けていないのに、手前で寝るシーンが多く、何をしているのか見えず、残念でした。