大手じゃなくてもミュージカルは出来るか?
ミュージカルというのもの自体が、日本ではマニアックだと思う。
四季、東宝、松竹、宝塚(敢えて分ける)、ホリプロ、ネルケ以外の団体がミュージカルを興行し、成功するのは大変難しい。
ミュージカルは準備が大変だし、ここは層が薄い(歌えて踊れてスタイルも良い役者なんてなかなかいない)。
"ぼくら"でもミュージカル公演は出来るか?
そんな状況に果敢に挑戦している団体だと思う。
作りたいもののイメージ、理想は高そうだし正面から向かっていっている。
そういう意味で評価したい。
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市民ミュージカルと学生劇団と名のあるミュージカルの団体のOBが集まった団体、を足して3で割ったようなグループだと感じた。
ソロが多く、政治を感じた。
オーソドックスにまともな良いミュージカルを作ろうとしたら、
あんなにソロをやる訳がない。
長くなるし、話のフォーカスが合わなくなる。
それぞれのキャストに歌わせる必要があったのだろう。
(だけど、それにしても、2度も3度も歌うのは・・・)
そんなことで観客全員を疲れさせるような構成するのはどうかと思う。
そういうのは小学校の○○会でだけやって欲しいものだ。
客は身内ばかりではないのだから。
また、その政治をクリアするために話も多重奏になっていく。
脚本家は大変だったろう。
一番の問題は、
最後の犯罪がたった一人を殺すかもしれないっていうだけだってことだ。
6人の女性に歌を歌わせるために、あんなオチになったのだとしたら
本当にやりきれないね。←誰が?
網走にいる脚本家はなかなかミュージカルらしいMADなキャラクターで良かった。
ロッキーホラーショーとか、リトルショップオブホラーズとか、そういうのの正統な流れを汲んでるよね。
レミゼでエリザベートでRHSというカオス。
みんなを楽しませたいという気持ちがあるのは確かだと言える。
だからこそ、政治を廃して純粋な作品作りを期待する。