男ism 公演情報 男ism 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    いいバランス!
    時代劇という名のエンタメをされる事は、
    前回の公演で目撃済み。

    欲しいところに手が届くのは、日本人だからだろうか?
    きっちりと大衆演劇での見得切りなどが、うまくはまっている。

    二本の短篇で、どちらが本筋かと聞くのも無粋な話。
    どちらもあるから、この男達は輝くのだ!
    と、言いたいほどの力作だった。

  • 満足度★★★

    本格派時代劇
    縁あって二回目のSTAR☆JACKSさん本公演。
    今回はライブハウスでの公演ということで、前回公演みたいにがっつり本格的時代劇ではないだろうな~と思いきや。
    予想外にも、がっつり時代劇でした。

    公演は休憩挟んでニ演目。
    ライブハウスそのまんまで舞台美術まったくなし。
    照明がまた情緒豊かな雰囲気作りをしていて、
    花道も活用して客席通路も活用して、ライブハウスそのまんまだというのにまるで芝居小屋にいるかのごとしでした。

    ライブハウスという小さい箱でありつつ。
    低い天井、そこからぶら下がりまくるライトものともせずに、びゅんびゅんさすが本職なだけあって見事な殺陣さばき。
    そして小さい箱だからこそつぶさに見える、ちょっとした時代劇表現テクニックなども興味深く。
    二回目のSTAR☆JACKS楽しませていただきました♪
    次の12月本公演も楽しみにしてます!

    あぁ、ケーキ食べたかった(笑)

    ネタバレBOX

    一演目目は、親分子分女郎の横恋慕愛憎話。
    女郎に惚れて身請けしたい親分。
    その親分の子分に惚れている女郎。
    女郎の気持ちよりも親分に忠義尽くしたい子分。
    そこに付込む、親分子分の間を裂きたい仇もの。

    親分に身請けの話されて想う人がいるから、誠の愛を貫きたいからと断固拒むところまではいいのだけど。
    女郎さん、想い人の名前あっさり白状しすぎ…と思った(笑)
    そこで命賭けて拒むくらい貫きたい想いならば、名前そんなあっさり白状しちゃだめでしょう。
    墓場に持っていくくらいの覚悟じゃないと。
    そして親分の懐の狭さよ!
    人の上に立つものとして、その心意気はいかがなものか、そんなんじゃ下のものが慕ってついてくるわけがない。
    しかも、いっときの激情に身を任せて、あっさりそこまで好いている女郎を殺めてしまう。
    息をしていないと分った時の一言が、なんとも情けなくて怒りの感情を覚えました。
    口汚いですが、こいつばかじゃねぇのか!?と。。。
    でもラスト、遺体となってしまってから親分から女郎を譲り受けた子分さん。
    亡くなってしまってから、もう添い遂げることができなくなってしまってから初めて、女郎に想いを抱くようになるわけですが。
    なんと、女郎生きていた!?あのラストは生きていたということで解釈間違ってないですよね!?
    そこで生きていたとなると、じゃあ親分は殺してなかったというわけで。
    親分はひょっとしてわざと殺した体で自分の未練も断ち切って身を引いたと…そういうことなのか?
    そう考えると、なんだかみえ方がぐっと変わって、人の想いの業の深さ苦しみ憐憫の情を感じることができて良かったです。
    あ、ひょっとして…誠の愛それに生き返りって、まさかロミジュリのオマージュ!?

    ニ演目めは、がらっと雰囲気変わってお笑い要素たっぷり。
    ほぼ、龍昇さんオンステージと言って過言ではないでしょう(笑)
    不始末をしでかした入り婿の代わりに切腹して責任をとらねばならなくなった父。
    しかし嫁も、入り婿の嫁にあたる娘も、悲しむどころかむしろ早く腹を切れとせっつく勢いという(笑)
    しっかり命の儚さや憐れの情も盛り込まれつつ、とかくちょけているので重苦しくなく愉快。
    この嫁が、わたしにとっては石原正一ショーのハリポタ子が印象的な生田朗子さんで。
    めっちゃ、えぇ味出しておられました。最高に非道な嫁。

    やたら龍昇さんが舞台上で生肌晒して生着替えをされていたのは…。
    水戸黄門でいうところの由美かおる的なサービスショットの意味合いだったのだろうか、などと思ったり。
    ちょいちょい吉本新喜劇のネタが放り込まれていたところも、小劇場で珍しいネタチョイスでおもしろかった☆

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