FOXTROT 公演情報 FOXTROT」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    砂まじり
    曖昧ながらも曖昧なりにイメージが浮かぶそんな印象でした。

    観客の目に映るものが必ずしも登場人物に見えているわけではないところが意味深なところでしょうか?

  • 満足度★★★★

    タイトルの持つ
    意味をトレースしたストーリー。1年前の出来事をイメージさせつつ、いくつかの点(ストーリー)が一本の線にはならなかったですが、ニュアンスというかアウトラインは感じられました。

  • 満足度★★★★★

    無題355(12-098)
    15:00の回(晴)。14:00受付(整理券あり)、14:30開場。平日はべらぼうに忙しく感想が滞っています。なのでひとまず…「R10」から1年ぶり、場所も同じここ「楽園」。前作はSF(って言うのでいいのだと思いますが)でしたが、今回も不思議なシチュエーションという点では同じかなと感じました。入って右側に座ります、控え気味の照明、女性Voによる弾き語り(洋楽)、舞台はジオラマのよう、中央に砂で作った「島」、流木が2本、周囲に、砂の連なりが何本も。天上に細く短い木の枝が十数本、舞台端は砂が散らないように10センチほど高い柵、隣の席にひよこ(何に使うものかわからず)が置いてあり、誰が座るのだろうと思っていたら、開場直前、中からでてきた女の子でした。14:55前説、15:04女性が登場、男、会話はなく波の音、暗転〜やや間があり〜花屋さん、終演。

    シーンがハッキリ分かれ、配役やお話が一つの方向へ進み、積み重なったものの頂点に結末があります…こんな展開だとわかりやすいのですが、ここは何処で、何が起こっていて、この人とあの人との関係は、などなど、輪郭がぼやけていて、交じりあっていて…でも、なぜかこの感覚は私にピッタリ。

    ネタバレBOX

    聞いてみたいことは山ほどあるけど、あえて聞かず、この体感を大事にとっておきます、役者さんの何人かは前作に出演、台本があれば、ときどき思うのは、お芝居のDVDじゃなくていいのでセリフ/音響などCDにならないかと、視覚は聴覚から相当部分復元できるものの、台本=文字からだとLIVE感を取り戻すのが難しい、もしかしたらもっと深いところに行けるかもしれないし。

    チラシを見つめる、それがソラリスの海だとすると彼女は…のように重なる過去の思い、甦るとても私的な印象、また次作で。
  • 満足度★★

    う~ん・・・
    ピントのずれたイメージビデオでも観ているよう。あまり感じるものがありませんでした。

  • 満足度★★★★

    幻想的
    無くしてしまった大切なものを探す旅のような物語だったような。
    自分探しのような。リングにまつわる3つの物語。繊細で美しく幻想的でした。

  • 満足度★★★

    魅力的なキーワードと小道具
    “fox-trot”には3つの意味があるという。
    ①八重咲きのチューリップの一品種。
    ②2人で踊るダンスのステップの名前。
    ③乗馬用語で、なみあし(Walk)からはやあし(Trot)に変わる時の小走りの歩調。
    物語はこの3つのエピソードをめぐる指輪の旅を追って行くのだが、
    この魅力的なキーワードと小道具を活かしきれなかったのちょっとが残念。



    ネタバレBOX

    正方形に近い舞台には中央にこんもり砂場のようなアイランド。
    そこに続くあぜ道のようなくねくねした道も砂で出来ている。
    天井から吊るされた細い流木のような木が揺れる。
    この流木が縦に長くなるとそこは山深い森になる。
    波の音がして、今はここが砂浜だということが分かる。

    照明でがらりと変化するセットがシンプルで素敵だし、
    二手に分かれた客席の間を通って役者が出入りするのも空間を活かしていて面白い。
    このセットが、効果音ひとつで海になり、砂場になり、山奥になる。

    「FOXTROT」というキーワードが持つ意味の多様性がまず面白い。
    それを上手く活かしたエピソードが指輪でつながって行くアイデアも良い。
    セットもセンスがあって素敵だと思う。
    だけどどうも共感しきれないまま終わってしまった感じがするのは何故だろう。
    最後まで、もっとストレートに言って欲しいと思いながら観ていた。
    一度だけ、津波警報のような激しいサイレンが鳴った時
    これで全てが明らかになるのか、と期待したが
    やはり観客の想像力に任された感じで、何となく判然としなかった。

    東北を思わせる「何かで壊滅的な打撃を受けた町」、
    「自分が放してやった馬」を探しに危険なエリアへ入って行く男、
    砂山を作っては壊す少女、
    どれもイメージを漠然と伝えてくるがはっきりとはわからない。
    一番分かりやすそうな元ダンスのパートナーの男も
    突然「ここで待っててくれ」と言い残していなくなるのは何故?
    馬を探しに来た男と出会ったもう一人の男は誰?
    あの少女は死者のイメージ?

    打撃を受けた町で、ひとつの指輪が傷ついた人々の手に渡るたびに
    ささやかな奇跡が起こり、小さな幸せが灯る・・・。
    というストーリーでは、分かり易いだけの平凡な話になってダメなのかな。
    でもせっかく奇跡が起こって砂浜にチューリップが咲いても
    何だか誰にも感情移入できないままではどうも残念。
    他の人は作品をもっと理解出来たのかもしれないけれど・・・。
    設定と小道具が凝っているだけに、それを十分活かしきれていない感じがした。

    震災の被災地を思わせる設定ながら、それをぼかし過ぎたかもしれない。
    あの現実を突き付けられた今となっては
    今さらぼかしたり控えめにしたりしても、反ってもどかしさを覚える。

    「立ち上がることができたら歩いてみる
    歩くことができたら駆け出してみる
    ほんの少しだけ、早足で・・・」

    という台詞に、打ちのめされた人を思いやる気持ちがにじんでいて印象的だった。
    この温かい言葉には救われた気がする。
    それと、犬役の女優さんの強い視線がとても良かった。

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