ウジェーヌ・イヨネスコ「授業」フェスティバル 公演情報 ウジェーヌ・イヨネスコ「授業」フェスティバル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    「授業」Super Steam Through(授業フェスティバル参加)
    これは面白い。面白いというかバカバカしい。とにかくここまでぶっ壊してくれると逆に爽快感がある。

    ネタバレBOX

    だがそれは飽くまでも、はじめにつばめ組のリアルな「授業」があったからで、それを見た上でこそ楽しめる見立てのパフォーマンスなのだ。しかし、レッスンを現代ダンスをすべてマスターするためのダンスレッスンに変化させたセンスは素敵だ。惜しむらくはこの劇の本質にあるコミュニケーションの不可能性をダンスで魅せてくれたら完璧だった。
    女中がつねに「家政婦は見た」といった感じで覗いているのも効果的だった。さらに彼女が電動ノコギリを稼働させて、逆さ吊りの女生徒に向かうシーンは、これまで見たどんな「授業」よりもインパクトのある幕切れだった。
  • 満足度★★

    「授業」劇団つばめ組(授業フェスティバル参加)
    開演前にアコースティックなゆるい生演奏と、即興絵画が行われている。

    ネタバレBOX

    それと本編との連結が見えてこないが、聞いていて、見ていて、心地良いものではあった。教授役はどこまでが素なのか分からない脱力系の演技。それに比べて女生徒役は多分に作っている感じがしたが、歯が痛くなるシーンは説明的なものや、過剰なものが一切無くリアルに思えた。女中役はなんだか新劇的なリアリズム臭を感じた。だが、教授が女生徒を殺すに至るところに変身が見えないのは、劇としての面白みに欠けるように思えた。台本上には「ナイフ」とあるのを、「カッター」としたのは原文のカッコウの鳴き声を生かす意図か。

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