EXPO 公演情報 EXPO」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    このシリーズは初見
    あんまり乞局らしくなかった気がする。おまけの蜂はいい味だった。そして体育座りの前列だったので途中からかなり尻が辛かった。

  • 満足度★★★★

    マクロからミクロまで
    大阪万博時に物心ついていた身としては冒頭の語りですっかり引き込まれる。
    そうして始まる1編目は当時のニュース映像も交え、「あの出来事も同時期だったのか!」と懐かしさMAX。
    一方、2編目は沖縄海洋博をめぐる夫婦の会話で、いきなりミクロな話になる落差にニヤリ。
    以降はどちらかと言えばミクロ寄りの話で、しかし乞局でこんなに笑えるのが意外かつ愉快で時の経つのを忘れる。
    それにしても「奇譚」ということでは1編目が一番奇譚っぽかったかもなぁ。

  • 満足度★★★★★

    面白い!
    小さな舞台に最小限のセットで、それぞれの時代背景が巧みに描写されていて良かった。
    昔を思い出して懐かしかった。
    次も観たい。

  • 好みのもんだい
    万博を知らないせい??好みの問題??

    最初のシーンでちょっと受け入れがたい態勢になってしまった。
    客席がぎゅうぎゅうで辛かったせいもあり。

  • 満足度★★★★

    万博をトリガーにして
    EXPOというタイトルの如く、
    作品ごとの表現にそれぞれの時代の異なる味わいがあって、
    しかもそれぞれが時代の風情を背負って
    しっかりと編み上げていて。

    作品ごとの切り口や
    映像などの使い方にも作り手の表現のセンスと
    創意が満ちていて・・・。
    個々の作品の肌合いに惹かれているうちに
    作品自体に仕込まれた
    不思議な時代感覚に染められてしまいました。

    ネタバレBOX

    万国博を織り込んで、
    戦後の高度経済成長期の終わりから
    バブル崩壊のどん底までの時代を
    5つの短編でつづっていく。
    EXPOを入口との作品が
    個々のの味わいをもって、
    高い完成度とともに観る側に供されていきます。

    ’70、
    冒頭の作品は
    時代の俯瞰を役者がしっかり背負って。
    レゴで形作られたイメージなども編み込んで
    作り手が観たことのないという世界を描き出していきます。
    映像などの記録と想像絡めて組み上げられていく感触jに
    通り過ぎた者の滅失した記憶のなかにあるものが
    きっちりと重なって。
    演じ手の描きだす力とともに膨らんだ、
    感覚に込められたその時代の解像度の粗さと
    打からこそ感じていた勢いのようなものが
    強く印象にのこりました。

    ’75
    夫婦の距離感というか、
    意地の張り方にこめられた感触には、
    その時代の風情のモダンさやシニカルな冷感があって、
    どこかに垢ぬけない意固地さものこった
    時代の風景が浮かんでくる。
    自由な関係のなかに
    馴染みきれない不器用さのようなものも伝わってきて
    その時代の空気の醒め方と、
    洗練されきらない時代の質感が染み入るようにやってくるのです。
    その時代としての表層的な尖り方を
    役者たちが絶妙な力加減で紡いでいく。
    舞台の男女たちの関係性が
    崩れ去るのではなく揺らぎとして描きだされる中に
    その時代にまだ残るコンサバティブな男女の想いが
    すっと浮かび上がってきて。
    作品の味わいというか、
    その時代の「モダンさ」を取り込んだ上質なウィットに
    不思議に浸潤されてしまいました。

    ’85
    バブル前夜の設定である一方、
    まだ男女の関係に懐かしいモラルの匂いが残っていて。
    中学生とその兄とさらには兄の家庭教師の若い女性。
    なんだろ、今ほど醒めていないせめぎ合いが
    織り込まれていて、
    劣情や緊張感やモラルの崩れのなかでも
    その時代をとてもビビッドであからさまに
    照らし出していて。
    万博のシンボルキャラの誕生の態に込められたウィットが
    やがてやってくる時代の「ノリ」の気配の
    したたかな描写になっているようにも思えて。
    その時代の、渾然となって膨らんでいく
    どこか成熟しないスノッブでチープな高揚感のようなものが
    したたかに伝えられていたように思う。

    ’88
    バブルの世相をそのままに。
    いかにもという男女と
    当時の会社の雰囲気を剽窃しあるいは背負うコンパニオンたちの姿。
    作り手はその時代の根なし草のような高揚と
    人も社会も踊る姿をラフで細緻な空気のなかに
    浮かび上がらせていきます。
    熱に浮かされ箍が外れ矜持など溶けてしまったような
    その雰囲気のひと時の滑稽さを剥ぎ出す舞台上にも目を瞠るのですが、
    そこには現代の影が鮮やかに重ね合わされて・・・。
    ひと時の宴のような時代の滑稽さが、
    鉛のような重さをもったブラックユーモアに置き換えられて
    観る側にしっかりと残りました。

    ’96
    今につながる
    バブル後のどん底の時期の雰囲気が、
    物語から滲んでくる。
    でも、暗いという雰囲気でもなく、
    派手さはなどはないけれども、
    バブルの雰囲気の浮き足立った感じからは解き放たれ、
    サブカル的な雰囲気のとほほ感も
    ちょっと無骨な男女の出会いにも
    脆さだけではない、
    ある種の根づいた感じが生まれていて。
    ひとつの新しい時代の冒頭を感じたり。

    これまでの作り手の作品から導かれていた
    拒絶を踏み越えて深く惹かれてしまうようなテイストの
    作品ではなかったのですが
    でも作風が変わったという印象はあまりなく
    作り手の引き出しが豊かに増えた感じがして。
    で、役者達にも、バリエーション豊かな世界を背負うに十分な力量があって。
    作品ごとの異なる語り口から、
    時代自体やその変化の肌触りがしなやかに編みだされ
    そのなかに置かれ、移ろい、染まる人々の
    軽質さや、幼さや、おろかさや、図太さや、したたかさが、
    霧散することなくしっかりと観る側に伝わってくる。

    描かれる時代たちの実際の雰囲気を知っている世代なので
    短編ごとの空気からやってくる肌触りの
    リアリティにも驚かされるのですが、
    作品からやってくるものはそこにとどまらない。、
    そのなかに囚われていく人々の姿から垣間見える
    時代への従属感のようなものに、
    作品を超えた普遍があって
    作り手の醸しだす人間のコアの匂いのようなものに
    掴まれてしまいました。
  • 満足度★★★★

    なつかし
    年代ごとの強調の仕方が面白い。世代によって印象が違うと思う。

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