満足度★★★★
無題373(12-116)
14:00の回(晴,暑いし強風)。 会場は住宅街にあるのですが、目の前で自転者が倒れました…。少し日陰で待ちます。この連休最大の関心ごと、木村さんはどんな声をしているのか。受付のお二人、QのTシャツ(薄いピンク/オレンジ)、13:20受付(コインのような丸い陶器(?)がチケット)〜13:30開場、今年の SENTIVAL、2作品目。場内、4人が壁に沿って立っていて、その後ろ、腰と胸の中ほど位の高さ、壁際を裸電球がぐるっと取り巻き乳白色のものに混じって透明なものがいくつか。客席頭上、会場の広さに比べ大き目のミラーボールが輝くので(開演中も)床面を見続けていると酔いそうです。ピンク・フロイドの「Delicate Sound of Thunder」のジャケットに裸電球男が描かれているのを思い出します。「Q」は1作目をみていて。当時はよく(と言いますか…ほとんど)わかりませんでしたが、その後、いろんな場所で様々な表現と接し、今回は大丈夫。14:04開演の挨拶〜15:18終演。終わると雨が降ってました。
満足度★★★★
刹那から個を描く力量
表現が均一でなく、いろんな膨らみ方をして、自由でとても豊か。
でも、作品として、投げっぱにならず、
したたかに束ねあげられているので、
印象が拡散せずに、
描かれるものの肌触りもしっかりのこりました。
満足度★★
不安を抱える若者
何かしら将来に不安を持つ、ぱっとしない人達の悶々とする姿が少々実験的な演出で描かれ、不思議な雰囲気の漂う作品でした。
地下鉄で遭遇したということ以外には繋がりのない人達のそれぞれのエピソードが観客に話しかけるようなモノローグで語られ、途中で単語の解説や役者の紹介等の異なるトーンのシーンが挿入される構成で、性的なネタが多い割にはあまりエロスや下品さを感じさせず淡々としていたのが印象的でした。
日常会話のようにだらだらと続く文体、リフレイン的に何度もあらわれるシーン、言葉と乖離しながら反復される身体に負荷を掛ける動き、演じている役柄ではなく本人について言及するメタ構造といった、先鋭的な手法が多く用いられていて興味深かったのですが、他の劇団による先行例を思い出してしまい、それらを越える独自の魅力は感じられませんでした。
人間関係における距離感の掴めなさを表現するためにわざとそうしているのだとは思いますが、劇場の空間に対して声が大き過ぎて聞き取りにくい場面が多く、耳が疲れました。
数百個の裸電球を壁に沿って上下に波打ちながら一列に並べた美術が素敵でした。照明は全体を通して暗めで、場面転換の際も独特の雰囲気があって良かったです。