12匹の由緒ある猫たち 公演情報 12匹の由緒ある猫たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★

    うーむ
    言いたい事はわかるが、イマイチ共感できず。
    説得力の無い場面が多く見受けられた。

  • 満足度★★★★★

    猫会議
    •猫の生活を覗き見ると、人間との驚くほどの類似性!?一年間で最も猫社会に貢献した猫を決めるべく集まったはずが、いつの間にか社会情勢と生命の神秘にまで昇華する壮大さ。劇作家の相馬さんの作品は「Re:カクカクシカジカの話」に続いて2度目の観劇。身近な物語の中に、普段見えない(見ないようにしている)現実があるな、その現実への視点が暖かい。そんな作風は猫の会のゆるくて優しい演劇のコンセプトにもあっていたなと思いました。

    ネタバレBOX

    様々な猫が「我こそが最も猫界に貢献した猫だ」と立候補する中で、ジャーナリスト猫は「福島の警戒区域から仲間を先導して東京まで逃げ延びてきた無名の猫」を推薦する。推されてるのが野良猫であることへの抵抗感で、誰も賛同しない。その状況から、互いに意見交換を交わす中で次々と無名の野良猫に票が集まる感動は、「12人の怒れる男」の感動に似てるように思う。

    路上生活者と野良猫を重ねてみると、その偏見と差別がわかる。自堕落で怠け者、努力が足りない、常識がない、騒音の元、悪臭、近づくと危害を加えられそう。僕の毎朝の通勤時の当たり前の風景は、年配の路上生活のベテラン風の方が空き缶をいっぱい集めて自転車で運んでるのとすれ違うこと。何年か前に、ボランティア団体の方と一緒に地域の路上生活者の安否確認「夜回りパトロール」に参加した事があるが、路上生活者の方は皆危害を加えられないように、また周囲になるだけ迷惑をかけないように隠れるように生活している。自分と同じ位の歳の若い路上生活者を街中で見かけるといたたまれない気持ちになる。なりたくてなっているのか、どうしようもないのか。

    そして、その無名の野良猫を選出するか否かの議論を通じて学ぶそれでも生きていくこと。地球に生命が誕生して、人間も猫も何万年もかけて進化して生きてきた「生きてることの素晴らしさ」。本作中の猫が市民の代表ならば、劇中に出てくる人間は何を象徴するのだろう。世間か、空気(を読む)か、国家か、社会か。そこから逃れて、自立して生きていく猫達を心強く思う反面、その背中はあまりにもか弱い。飼い猫から追い出された野良猫は保健所に捕まれば駆除されてしまう。優しくて温かい物語のソコココに、1歩足を踏み外すと簡単に底の抜ける現実を見た。
  • 満足度★★

    ベランダの一年
    微妙。

    開場時間の変更についての告知が足りない。張り紙だけの告知という姿勢は単純に横着と感じる。

    ネタバレBOX

    12匹の選考委員と司会が、猫世界に貢献したアワードを決定する会議を描く。

    「12人の~」のスタイルの会話劇だけども、このスタイルである必要がどこまであったのか。
    話し合いの内容の説得力に疑問。猫社会への貢献度っていう尺度ではないのかしら。猫7のジャーナリストに票が集まる流れが馴染めなかった。(会議の不思議を表したのかもしれんないけど)
    そもそも猫社会ってのを(自分が)理解してなかったせいか、猫社会の「ほんとうらしさ」が掴めなかった。飼い猫と地域猫とノラ猫のかかえるシリアスなテーマを汲み取れなかったというか。単純に飼い猫・地域猫・ノラ猫の格差を人間社会の縮図と理解すべきなのかとも思うけど惹かれる舞台でなかった。

    人間に寄り添うのか猫の自立に依るのか、みたいなくだりは面白かった。
  • 満足度★★★

    ふーむ
    猫を取り巻く環境も色々あります。

    ネタバレBOX

    猫を取り巻く環境を各自、いや各猫が説明したような話。

    円状に並べられた段ボール箱に座っていました。途中で立ち上がって後方を振り向いたりする工夫はありましたが、座り位置を変えるくらいのサービスがあっても良かったのではないかと思いました。

    去勢された地域猫の親分が随分男らしいのが不思議でした。

    ダンボールの意味が分かって飼い主の身勝手さにちょっと可哀そうにもなりましたが、全体としてさほど目新しい内容はありませんでした。

    岡本夏生風の猫カフェの女王もいました。猫カフェといえば風営法の見直しでしたか、営業時間を何時まで認めるかが問題になっていましたが、真面目な議論の結果、猫は夜行性なので夜10時まで営業できることになりました。こんな最新の話題もあったのにと思いました。
  • 満足度★★★

    名作リスペクト+αの良作
    タイトルのみならず、台詞や展開に某有名作品へのリスペクトが感じられる討論劇。
    猫たちの個性(首輪のデザインを含む)が描き分けられている上に、身勝手で無責任な人間への批判が2段階で語られることや思わぬ落とし方など、なかなかの出来。
    が、開演が8分押したことに対して開演前・終演後を通じて全く触れなかったので星は1つ減ずる。

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