満足度★★★★★
6時間、一人芝居の偉業!
彼女は真摯だ。
そして、ほんわかとしているのに、
攻撃的だ。
多分、彼女は飢えている。
色んなものに。
そんな気持ちの表れは、今や全国ツアーを敢行する公演 インディペンデント一人芝居フェスティバルに一昨年トライアル出場した時に証明されている。
並み居る強豪10組(・・・?だったかな)の中から見事、客投票にて本戦を勝ち取ったのである!
そう、
その気持ちにはきちんとした実力が載っているのだ。
そして、
そうした実力は公演を行えるという実行力と言い換えてもいい。
それを手助けしようという人脈を形成できているのが素晴らしいのである。
まぁ去年彼女は1年間毎月、30分の一人芝居の公演を京都でやり遂げている。
(この事実だけでも驚嘆に値するのだが)
それを年を越えた今年、総集編を京都と大阪でやろうと言い出したのだ。
言い出しただけでなく、
公演の内容としては、A.B.C.D という4パターンの公演プログラムをしようとしている!
しかもそれぞれ90分くらいのボリュームがあるというのだ。
つ・ま・り!
全部で360分。
つまり6時間の一人芝居を、今週末、来週末とかけて行うというのである!
これを貪欲と言わずして、なにを貪欲というのか僕に教えて欲しい!!
その気持ちと一緒にある実力自体も、関西小劇場界ではかなり知られた事実だ。
僕は最初、劇団ショウダウン で観させて頂いたのが初めての事だ。
それからは彼女が出ているほとんどの芝居を観ている。
そんな縁もあり、
LINX’S 00公演 では、彼女が主宰をつとめる L3(えるきゅーぶ)さんに20分の短編をお願いして出て頂いた。なかなかに刺激に満ちた作品で、彼女の心の万華鏡に驚いた。
そして、
LINX’S 02公演 では、MCをやって頂いた経緯もある。
いやぁ、幸せであります!
さて、
僕は幸運にもそんな稽古場を見せて頂く機会に恵まれた。
ざっと音響、照明さんの打合せをしつつ、Bプログラムの夢日記のファーストシーン等を稽古された。
何とも不思議な気持ちになる。
面白い。
彼女が持つ空気感は、何故かブレることはない。
それはこちら、観ているお客側の胸にするっと入り込むのが上手いのだと思う。
高校時代に彼女と同じクラスになっていたら、ちょっと違う感じになっていたかもと思う。
何だかそんな甘酸っぱいものを強烈に感じさせる女優なのだ。
色んな貫禄を持ち始めた片鱗を伺える稽古場だった。
音響切っ掛けなどをあわせつつシーンを重ねて行かれたのだが、
完璧に彼女は同世代では、頭ひとつ飛びぬけている。
どうか、この才能を目の当たりにして欲しい!
今週末もあるぜ!
今度は京都だ!!