実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/14 (木) 18:00
久々の「ちからわざ」公演だが、すごいモノを観た気がする。(2分押し)97分。
観るべし!
観るべし!!
観るべし!!!
佐藤二朗主宰のユニット「ちからわざ」10年ぶりの公演ということになるのだろうか。佐藤二朗の脚本は12年ぶりだとかだが、相変わらず人間の弱さと強さを描き、笑わせる部分もあるが、しっかりと恐ろしい物語を展開する。前半はちょっとほのぼのとさせるが、生々しい表現も含め、終盤の恐ろしい展開はちょっとビックリする。宮沢りえも熱演だが、相馬花役の役者(遠い席だったので顔が分からず、どちらの役者か分からないのだが、こういうのは公開してはいけないのか)が見事すぎて、ビックリさせられる。佐藤もしっかり脇を固める。
実演鑑賞
満足度★★★★★
静かに地味に始まり、最初は佐藤二朗の「メタボ」を使ったギャグや、大げさな振る舞いが笑いをよぶ。ところが…それは水面下の憎悪と醜悪を隠した、偽りの静かさだった。…ということが最後に突き付けられる。衝撃的な舞台である。佐藤二朗の脚本だが、こんなすごい本を書くとは驚いた。
が軸。「その日の、2日前の午後4時〇分」とはじまる。「その日」とは何か。花の容体が急変?などと思う。ほかにもなぜ山田さんは薬剤師をやめたのか、夫は昔少年刑務所に入っていたが、それはなぜ?と、いくつかの疑問がでるが答えは不明のまな。
花の「賠償金(何の賠償か不明)」で家を建て、生活していることがわかる。夫は賠償金目当て?かと思うと、「愛しているからだよ」と臆面もなくいう。「その日の前日」に、花の「何ふぇち?」という変な突込みから、障害者の性の問題が浮かんできて、かなりきわどい場面も展開する。賠償金をめぐる確執がドラマになるのか、障害者問題が軸なのか、と思うと、「その日」に全く予想外の展開が待っていた。「障害者の性」は、思ってもいない形で、最後の悲劇のひきがねともなる。「その日」衝撃的事実が明らかになって、それまでの穏やかなリビングは一変してしまう。