小田急線で会わせに行きます 公演情報 小田急線で会わせに行きます」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    ベッドシーンに入浴シーンに
    不仲で疎遠だった対照的な姉妹の物語。
    奥手の姉の恋愛ネタが微笑ましく、どことなく単館レイト上映の映画に似たムードが懐かしい。
    それにしてもあのベッドシーンったら、コントすれすれだし…(笑)

  • 満足度★★★★

    小さなスペースでの大ネタ
    姉妹それぞれの性格の作りこみに
    密度と枠を超えたような
    表現の広がりがあって。

    観る側にシチュエーションが馴染むにしたがって
    キャラクターたちの感情の色や起伏が醸し出す
    密度の濃淡にがっつり惹かれていく。

    小さな空間ならではの
    描き方もしたたかで、
    時間を忘れて持っていかれてしまいました。

    ネタバレBOX

    劇場は舞台もそれほど大きいわけではなく
    4人がたてば、結構満ちる。
    だから、装置にしても
    小道具にしても
    どこかコンパクトにデフォルメされていて。

    その中で演じられる物語も、
    流れからすると派手さがあるわけではない。
    どこかコミカルさすらもった、
    姉妹の姿の描写の態であったりもする。

    でも、その土台のなかに組み上げられていく
    登場人物の想いの表現には
    その舞台の大きさや
    様々な具象でのリアリティのそぎ落し方からは
    思いも及ばない表現のふくよかさがあって。
    シチュエーションの設定や、
    会話に織り込まれたウィットを足場にして、
    描き出されるキャラクターの内心には
    圧倒的な豊かさがあって。

    妹やその彼氏、恋の相手・・・、
    一人ずつのキャラクターの作り方に
    ぶれがない。
    だからこそ、姉の心情の閉塞や
    箍が外れた時の広がりが舞台を鮮やかに席巻する。

    その姉の心情の起伏には、
    一色に染まるのではなく
    微細に重なり変化していく想いの質感、
    さらには観る側にも息を詰めさせてしまう、
    半生を背負ったような想いのありようの刹那ごとの豊かさが
    紡がれ、織りあげられていて
    がっつりと取り込まれる。、
    しらっとシチュエーションを組み上げる
    作家の技量も実に秀逸だし、
    その感覚を場に供する演出や共演者たちにも豊かな技量を感じましたが
    なにより、へたることなく貫き演じ上げるこの役者の表現に
    直球で心を奪われて。

    キャラクターが持つ不器用さが
    観る側のいらだちとなり、
    躊躇に重なるあやうい解き放たれ感が
    観る側のなにかを広げる。
    キャラクターの想いに
    つぎはぎ感やへたれ感をまったく感じさせない演技は
    観る側に、単なる物語の流れだけではない
    舞台への肌触りと感慨を残していくのです。
    なんだろ、観ているうちに、
    脂の乗った噺家が、
    どこか脱力感のあるまくらから
    大ネタをしなやかな緩急とともに語りあげていくのを聴くような
    グルーブ感に満たされる。

    観終わって、俯瞰しているものの
    暖かさとビターな感触が
    どこかコミカルで、にもかかわらず
    驚くほどにとても愛おしく思えて。
    劇場の風情や舞台美術などからは
    とても想像しえないような満たされ感が残り、
    作り手や演じ手たちの力量に改めて
    舌を巻いたことでした。




  • 満足度★★★★

    うん、よかった
    狭い劇場での、こじんまりとした、あっさりとした作品。全てがちょうどいい感じでした。はい、ちょうどいい感じでしたよ。

  • 満足度★★★

    正当な人情コメディー
    なのだろうか、根本ちがうんじゃないか

  • 満足度★★★

    二人の幸せ
    笑えるような笑えないような舞台。面白い。80分くらい。

    ネタバレBOX

    姉と不仲なユイ(富田麻紗子)は、バンドやってる大地(吉田能)と東京で同棲。そんな中、姉のマナ(金沢涼恵)から母が死んだと連絡が入り、大地と一緒に小田急線で「渋沢」へ向かう…。
    イライラするユイ、結婚の話をマナにしたい大地、マナの母の介護を手伝っていたという宮村(佐々木光弘)、処女であることのコンプレックスや寂しさを押し殺すマナ…4人の感情とか愛情とかがぶつかり合う良い舞台。

    いい加減そうなユイらとちゃんとしてそうなマナらが後半で入れ替わるような構成。マナの失恋→一人がいいの時のユイの姉妹愛みたいな感情が面白い。ユイのツンツン具合とのギャップが魅力を引き立ててるし、「好きな人と一緒にいる幸せ」という箇所も輝いてみえる。てかマナの話は笑えるようで笑えない。
    大地も宮本もいい味を出してた。宮本は嫌な男、大地は意外と実直で。大地のわがままなユイがかわいい、と言い切る感性は素晴らしい。

    全体的に面白かったけど、オチの「大地みたいな男性がいい」はちょっとしっくりこなかったかな。

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