満足度★★★★
ラストで納得
ラストでその日が3.10であることが明かされ、この舞台の意図が明確になる。大和悠河さんのミニスカドレスが強烈だった。宝塚現役時代、あのお胸はどこに隠していたのだろう(笑)
満足度★★★★
今やる意味
人との関わり、生きる意義、いろいろと思わせてくれる所がたくさんありました。
大和悠河さん、敦士さん、お二人とも実に堂々と円形舞台を使っており、清清しかったです。
十数年前に上演したGULFも気になりました。
満足度★★★★★
この後、どうなる?どうする?どう生きる?そして驚きのラストへ!
先ずは、
「二人芝居」の表現する世界の深淵さに感動しました。
思えば、
人と人との繋がりの中で、最小にして最大なものが、
1対1で向き合う、「二人」。
自分には見えていない本当の自分が、
向き合う相手の中には映り込み、鏡に照らすようにして見せてくれる。
思わぬ自分の姿に驚き、怒り、惑い、泣き、笑い。
そんな情けない自分の姿を全部見ていてくれる相手の存在。
二人芝居の醍醐味が、存分に盛り込まれた作品でした。
今を生きる日本人を、等身大に表現しながら、
語り合い、関係が育ち合う中で、
誰もが心入れしてしまうほど、魅力的な人間像へと昇華させてゆく表現。
大和悠河さん、敦士さん、素晴らしかったです。
そして、この作品に散りばめられた
今を生きる私たち日本人に向けて放たれる、数々のキーワード。
二人の止めどなく重ね合わされる会話の中に、
人間の喜びと哀しみを、無造作のようで、
実はこの上なく美しく並べてみせた脚本の素晴らしさ。
会話だけではなく、一つ一つの行動にも、深い心理状態を映してみせる
演出!
特に身体を動かすことが、
その後の展開に大きく影響を及ぼして行く視点の新鮮さと表現の巧みさ。
素晴らしかったです。
舞台美術の美しさ。不安と闇の心理状況に注ぐ、
一筋の希望の光のようでした。
この特異な世界観へと誘う、
迫力と説得力のある音楽の素晴らしさ!
現代人が漠然と抱えている不安がどこから生まれ、
何処へと人々を追いやろうとしているのか?
『GULF』という場所にまつわる
20年間の日本人の心の旅の先にあるものは、
闇なのだろうか。光なのだろうか?
「この後、どうなる?どうする?どう生きる?」
緊迫した状況を辿る中で、解き明かされて行くのは
実は、自分の心の闇。
そして、ラストに明かされる、驚愕の未来。
2011年を生き抜いて迎えた、2012年。
何倍にもパワーアップした毛利亘宏さんの世界に、
深い愛情と覚悟を感じました。
『GULF』が提唱するモニター企画に参加した観客も皆、
きっと、この覚悟を共にすることになるのだと思いました。
素晴らしかったです。
この作品に出会えたことに、感謝いたします。
ありがとうございました。