飛べないお姫さまのすべて 公演情報 飛べないお姫さまのすべて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    無題336(12-079)
    18:00の回(晴)。東中野…この劇場は初めてですが「203号」だからすぐわかるだろうと螺旋階段を上がり、「201」がみえ、さて、この奥だなと思い目をやるとずっと先にテーブルのようなもの、男性がおひとり…歩きだし室号を確認しながら「202」…あれ、ない…廊下の反対側には「受付」なんて書いてあるが、どうみても劇団の受付ではない。キョロキョロしていると、奥の男性から声がかかる…さっきのテーブルの所が受付でした。すぐ受付していただき、ちょっとお話しました。廊下に案内板等を出してはいけないのだそうです。17:30開場、入って左、PCとスピーカー、やや右奥の床に「コンロとナベ」。四方を椅子(座布団あり)が囲んでいます。入口から一番遠い角席に座ります。天井には太い配管、布が巻き付けてあり、これは劇団が?
    壁際にソファがあり、赤いショールをかけた女性が横になって文庫本を読んでいます。こういう時、何を読んでいるのかとても気になるのです。終演後、聞きそびれてしまいました。電気コンロ、ナベ、冷蔵庫、炊飯器、ティシュペーパー、生活感があるようで、なさそうな空間。17:58、スピーカーから前説が流れ、18:01開演、女性がナベの蓋をとり、温め直し、ゆっくりかき混ぜているのはカレー。

    朗読のようでもあり、その言葉の一見平坦なやりとり、言い回し、口調、これに役者さんの気怠そうな振る舞い、予期せぬシチュエーションに固まってしまう思考、DVDの音声解説のようなセリフ、それが心情なのか、実際に発せられた「言葉」なのか…とても面白い演出でした。A3用紙両面(4ページ)に小ぃ〜さな文字で書かれてあるのは、脚本。微妙にぼやけ…少々読みにくいかなと…

    ネタバレBOX

    前作は広い舞台でしたが、今日は普通の部屋の中で起こったちょっとしたことにピッタリなワンルームマンション風。設備は、温めるか冷やすか、ご飯を炊くか(ここは「白米」サイドの必須アイテムなのか)、しかできないオール電化仕様。炊事場は共用…、風呂なし/トイレなし…水まわりというものがない、天井には大きな天井扇とエアコン(但し、会場の設備)、TVもなく、ソファしかない部屋で女性(山西さん)はひとりで日々を過ごすはずが…

    客席が四方に配置されているので、場面によっては役者さんの表情が見えないことがありますが、そういうものなので気にしません。カレーが温まってくると香りが届きます。熱いまま冷蔵庫に入れるのは…と思うけど全部カレーならいいか…。来るはずのない闖入者、1人、2人、3人、で4人の息が妙にあっていて、掛け合いがなぜか気持ちの良いものに聞こえています。

    言葉に出ないけど、みんな思考フル回転、状況把握と可能な対処方法を何百万回とシミュレーションしつつ、カラダは固まったまま、結局、とんちんかんな問いを発するか、できるだけ早く自分の(日常の)ペースに戻ろうとする、そんな風に思いながらみていました。

    終演後、廊下でスタッフの方とお話ししていると、わざわざ、やないさきさんが出て来てくれました、しばしお話しと楽しかったお芝居のお礼、次回もとお伝えし帰路に。

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