満足度★★★★★
25年のぺージがないので
小鍛冶(こかじ)
曲輪ぶんしょう(くるわぶんしょう)
吉田屋の段
関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり)
猪名川内より相撲場の段 の3つの作品
小鍛冶は刀鍛冶の話。まあ最初の演目としてはとっつきやすかった。
曲輪ぶんしょうは商家の勘当された若旦那と花魁の世話物。よくある題材だが、ふてくされた若旦那と、恋焦がれる花魁の情感が伝わってきて、人形でそれを伝えるのはお見事
最後は関取千両幟。これは異色の作品。途中で三味線のソロがあり、まるでベンチャーズの演奏を聴いているようだった。
話は世話になった人の弱みを握られおどされる関取。しかし勝負ごとに対して真摯な力士は、信念を貫くことを出来るかどうかの心の葛藤とそれを影で見守る女房の心のひだが伝わってくる。悪役の関取の憎憎しさもまた妙味。
最後は切ないが、大満足の作品であった。