異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★

    テンションが両極
    テンションが両極に別れた作品だったな(笑)面白かったけど。

    ネタバレBOX

    「静かに殺したい」
    ドタバタが面白かったが、終始テンションが高いままだったので、ちょっとギアを落す部分があってもよかったかも。

    「異星人」
    こちらも面白かったが、途中までの展開に比べラストが少し性急過ぎる感があったかな。
  • 満足度★★★★

    【異性人】これも奇抜な着想
    私としてはこちらの方が出来が良いかな、と思った。

    これも、宇宙人が出てきて、エネルギーの補給とか、
    1人で死んでしまうというのは、まあ勝手な設定で、
    やはり奇抜な着想なのだが、
    そこから起きる人間(含宇宙人)の愛憎や弱さの表出は、
    上手いものだと感じた。好短編!

  • 満足度★★★

    【静かに殺したい】面白かったが、ちょっとくどいかな?
    これも珍しい着想で、主人公の発想には理解できないのだが、
    それでも興味深く観る者を惹きつける力があった。

    ただ、「発想が理解できない」ところから、
    ちょっと設定や台詞がくどいなあ、
    そうやってわざと、トラブルが起きるようにしているなあ、
    というのが見えてきてしまう辺りはちょっと残念。

    この辺をうまく作れば秀作になったと思う。

  • 満足度★★★

    戯曲は割りといい
    演出が学生劇団ぽいガチャガチャした感じだったのでやや稚拙な印象もあったが、戯曲はわりとよくまとまっていてアイデアも面白いので、演出がもっと洗練されれば結構優れた作品になるのではないかと思われた。

  • 満足度★★★★★

    切れ味よいです。
    『静かに殺したい』は所有と剥奪による制裁を、『異性人』は依存を経て共存と調和に至るまでの駆け引きをややこしい人間関係と愛情の対立を軸に表現していた。
    両作品ともアガリスクの持ち味であるエッジの利いた作演と緻密に構成された舞台空間に死闘を繰り広げる役者陣営の泥臭さが加わり増々最強に。
    特に『静かに殺したい』に出演した捨て身でタックルする後藤彗と、軽やかに立ち回る斉藤コータの存在がやばかった。
    『異性人』は、ラストがうつくしい。

    ネタバレBOX

    ”予期せぬ訪問者の到来に慌てふためく主人公がその場しのぎの「嘘」をつき「誤摩化」そうとするものの、それがかえって「誤解」や「勘違い」を招き、収集がつかなくなる様を、不意打ち的な「誤算」と「打算」 によって掛け合わせ、これらを関係性に基づく行動原理の相関図として記号的な抽象が点在する限りなく無に近い舞台空間からの具象化をはかり、ディスコミュニケーションの実態と考察をスーパーフラットかつ多次元的に可視化させる”
    という、『みんなの部屋』を皮切りに『ファミリコンフューザー』や近作の『バッドバースデー』でも引用されたフォーマットをリミックスして、ディストーションかけて、トドメを刺したような作品。

    なかでも『みんなの部屋』との親和性が高く、関係性の相関図に特化した『みんなの部屋』をリメイクしつつ、いかに超えるか、という挑戦を課し、ドラマ性への負荷をかけ、ドラマに「仕掛け」を用意することで、超えようとしているようにおもえた。

    内容的に、大学生のシリアルキラーがバスタブに隠した女性死体を誕生日を祝いに来たサークル仲間らから隠そうとする話というと、一見突拍子なく聞こえるかもしれないが、
    「好きなひととは、ずっと一緒にいたい」という気持ちが根底にあることにより、切り刻んだ死体をパーツごとコレクションする彼の行いは、命の「剥奪」ではなく「好きなひととは、死んでも一緒に"いたい"」がための”遺体”の「所有」と「保存」を目的とするために、極悪非道からはほど遠く「人間味」があることが伺える、そんな歪んだ純愛が良い。

    しかも、ここぞという時にヘマをする。ちょっぴりドジでマヌケなセクシー系モテ男のシリアルキラーというキャラクター設定の妙に、三角関係のトリック、サークル仲間のおせっかい(打算)、不意打ち的なマクガフィン(小道具)、「うっかり出来心」によるアクシデント(誤算)を惜しみなくディテールに盛り込み、フルスロットルで荒ぶる波を乗りこなすようなアッパー系のパニックコメディとシリアスドラマ。そして何といっても、エクストリーム(!!)な個性を持った役者陣らのチームワークとフットワークのよさ。

    それは物語の後半、窮地に陥った後藤彗(コーヒーカップオーケストラ)扮する「過激派活動家」が「過激」なことをひたすら行い、緻密に構成された劇空間を壊しにかかるという暴挙に出る場面で発揮された。
    これは汚れキャラに徹する後藤彗のアドリブ力と、過激派の言動になすがままにされる役者陣の絶対服従と、回ってきたボールを落とさずにパスするという協力的な態度がなければ成立しなかったことだ。役者が全員全力だったからこそ酷いな、と心底笑えたし、
    一体なんてことをしてくれるんだ!とすらおもえた。
    お陰で最後の審判が下る場面が、おまけのように感じられてしまったくらいだ。すごい面白かったけど。笑
    力技で超えるというのはこれまでのアガリスクではあまり観たことのない表現方法だったので驚いた。
    『静かに殺したい』は私にとって、もはや事件だった。


    『異性人』
    看板落下事故の下敷きになって死んだところを宇宙人に助けられた青年・アキラ、「片時も離れることなく一緒にいる宇宙人」に戸惑いを隠せないアキラの恋人・ミキ、アキラへの気持ちをミキにカミングアウトするマナベ、宇宙人Bに恋するユウコ。この4人がそれぞれ異なる事情と立場・状況から宇宙人とかかわり合っていく。

    命綱、異物、犠牲、恋人、と形は違えど、概ね自己実現を目指すための装置として宇宙人を捉えているのは人間の業の深さ故か。
    だとしたら、ユウコが恋する宇宙人BとBの相方だった宇宙人Cが感情のないロボットのように、憮然とする様は私たち人間の本性だったのだろうか。
    宇宙人Aだけが人間の痛みを感じることができるやさしい心の持ち主であったというその姿は人間よりもよっぽど人間らしい。本来の人間がそうあるべき姿の理想像であるような気さえする。

    宇宙人が人種差別を受けている社会的弱者として扱われている点も興味深い。
    物語のなかにそれを蔑んだり茶化したりするキャラクターがひとりもいなかったことはすくいかも。
    ただ、終盤の宇宙人狩りにあった場面で他人事を決め込んだ観客のわたしたちの態度が、差別はいけない、しかし、差別はなくならないということへの決意表明であったのか、とおもうと末恐ろしくなる。

    ラストのミキの行動は勇敢だった。
    犠牲を省みず誰かを何かを救済することは、決められたルールやモラルの外側に飛び出さないとできないことだからだ。

    また、「共生」を意味するこの場面は、アガリスクが、これから鹿島さん、淺越 さん、塩原さんの3人で活動していくことの合図のようにもみえた。

    この話はややこしい人間関係と愛情の対立を軸に、「すき」と「きらい」の不条理や、目にみえない偏見・差別への嫌悪感や生命の尊厳を、「異物」と「違和感」からみつめなおしていた。

    宇宙人と地球人の話というと、インディペンデンス・デイやエイリアンやX-FILEのように、敵対心を持っている宇宙人が地球を侵略しようとする作風のものと、E.Tや宇宙人ポール宇宙人と地球人の友情に焦点をあわせるものがあるけれど、『異性人』は、敵対と交流の一歩先を行く作品だとおもった。
    「愛情の相関図」からはみだす情感についてのはなし、だったともいえるかもしれない。
  • 満足度★★★★

    『異性人』
    着想の勝利というべきか、コメディであると同時にドラマ性も持ち合わせて見事。
    また、よく考えると無茶な設定を冒頭でさらりと説明して「そういうモノである」と観客に思い込ませる手腕がスゴい。次回公演では気付いたら壷や鍋を買っていたなどということにならないように気を付けねば(爆)。

  • 満足度★★★

    『静かに殺したい』
    ブラックなスラップスティックで、テンポの良さが身上。
    その早口の台詞の応酬に主人公の狼狽ぶりや焦燥感が如実に顕れているのはワカるが、聴力の衰えを感じ始めた世代としてあと僅かゆっくりめであるとありがたい。

  • 満足度★★★★

    予想外
    勝手にシリアスな話と勘違いしていたのですが、それぞれのラストのひと味も含めて面白かったです。芝居とは関係何のですが、満員のわりに関係者席がポッカリ空いていたのが気になりました。

  • 満足度★★★

    悪くないけど
    前作のようなアイディアとメッセージが薄まったような気がして少し残念。
    特に「静かに殺したい」は、ただのコントにしか思えなかった。
    笑えて面白かったけど・・・。

  • 満足度★★★★

    良かったですよ
    両作品に言えることなのですが、ドタバタ以上のバタバタ感、赤絨毯的な瞬発力だけの笑い、削げるであろう説明過多な部分と自分的には好きでは無い所は有るのですが、そんなのどうでもいいくらい全体として楽しめました。
    やはり、それは物語として一本筋が通っている事とその話自体に推進力がある事、そして役者さんたちの熱演による所が大きいですね。話自体、演者自体が稚拙であったなら恐らく先にあげた所が鼻に付いて、ただただマイナスの積み重ねになるのでしょうが、今回はそれが気にならないくらい楽しかったです。

  • 満足度★★★★★

    ブラックながら
    前作に引き続き2回目。

    時間は少し長いものの
    2作品なだけあって長さは感じずに
    すっきり見れました。

    静かに殺したいのドタバタ感からの
    異性人の駆け引き。
    どちらかというとじっくり見れる後者が好みでしたかね。

    ちょいとカミ癖は気になりました…

  • 満足度★★★

    笑えました
    2本立てという事もあり、テンポがリズミカルで飽きる事無く笑わせてもらいました。役者さんが皆若いので若干パワーで押し気味の化はありましたが、おじさんでもついて行けましたよ!
    今回はチケットプレゼントにて初観させて頂きました。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    楽しめました!
    2本立てということでいろんな意味で興味ある公演でした。違ったタイプの2本だったので、最後まで飽きずに鑑賞できました。
    『静かに殺したい』→主人公の連続殺人鬼が窮地に立たされ大慌てするという話。ドタバタした感じが最初は馴染めませんでしたが、大笑いしました。セリフに緩急があれば、殺人鬼の異常さやラストシーンも際立った気もします。でもまあ、コメディだからいいのかな?
    『異性人』→面白い設定でした。役者さんそれぞれ合ったキャラがいい味でした。セリフのやりとりも面白かったし、小道具がまた笑えました。同性愛との誤解よりも、さらにシリアスな誤解がストーリーの終盤の鍵でしたね。信頼とか犠牲とか、いろいろ考えさせられました。

  • 満足度★★★★★

    初見
    始めて見させて頂きました。静かに殺したいは、出演者の方も仰ってましたが、ジェットコースターのように本当にスピード感のある芝居。観てる側もそのスピードに乗って笑い続けられました。異性人は、アイデアがとても興味深くて、観ててフムフムと思うところが何度もありました。役者さんのエネルギーも伝わってきたし、とても満足してかえれました。

  • 満足度★★★★

    よかったー
    いかにもこの劇団らしい2本立て。1本目はブラックなシチュエーションコメディの王道的作品。テンポがよくて、大いに笑わせてもらいました。2本目はちょっといい話のコメディ。やっぱりお互い信頼しないと生きていくのは辛いなー。

  • 満足度★★★★

    2本とも充実感あり
    静かに殺したいは、主役の斉藤さんを困らせるだけの展開って事。だからなんでプレゼント持ちかえるのか?過激派はただ過激な馬鹿なのか?まあ色々投げて、強引に交わしてそれでも目的に向かう殺人鬼のドタバタが、意外と緊張感もあって矛盾も気にならない面白さ、死体の設定も斬新?でした。変わって宇宙人は基本コメディなのに、色々考えさせられる「3角関係」の序章みたいな作品、ゆったりして、なかなか可愛いお舞台で良いです。服の着替えは大変だね

  • 満足度★★★★★

    この上もなく楽しかった
    【静かに殺したい】
    連続殺人犯らしからぬ戸惑いと哲学が絶妙に配置されスピード感溢れる舞台でした。役者同士の絶妙な台詞の間合いも秀逸。

    【異性人】
    「宇宙人」と「地球人」との奇妙なルールが発生する中、友情と正義を問いただすような作品で終盤の温かな構成がお見事!

    2本とも素晴らしい作品でした。大満足。

  • 満足度★★★★

    コータ氏熱演!
    特に、【静かに殺したい】は、ドタバタでスピード感がありました。

    ネタバレBOX

    【静かに殺したい】 彼なりの殺しの掟…、無差別殺人はしない、相思相愛の彼女を対象にする、手首を記念品として保存する、一つの処理が終わるまでは次の女性に手を出さない、美学ぅ。静かに感傷に浸っているところに友人たちが現れて、ドタバタでスピード感があって面白かったです。

    ただ、見つかって殺すは少し安直過ぎる解決策のようで、何とかごまかし切ってほしいと思いました。

    ちょっとおとぼけの女性が同じ性癖だったとは、恐れ入りました!

    スケルトン風呂の中の体がコツコツとプラスチック音がしたのは気のせい?ご愛嬌?!

    【異性人】 他人と手をつなぎエネルギーを循環させなければ死んでしまう宇宙人と、その宇宙人に命を救われた地球人との友情物語。他の例では、地球人のエネルギーを吸い取ってしまうこともできてしまうことから、地球人とペアを組むには十二分な信頼関係が必要です。

    命を救われた彼には彼女がいて、地球人同士の恋愛には宇宙人は邪魔な存在です。ラスト彼女によって二人は物理的に引き離され、宇宙人は誰か助けてーと大声で叫びます。観客の人間性を試すようなお芝居があると、どう対応したらいいのか悩みます。

    以前観た相武紗季ちゃんのお芝居で、登場人物の反応を見る実験をしているのかと思っていたら、最後に観客の反応を調べる実験でしたと言われ、やられたーと思った経験がありました。アフタートークで質問があり、もし観客が飛び出してきたら暗転して終了しますとのことでした。そういうことも想定はしているようですが、飛び出さなくて正解でした。結局は彼女が戻ってきて三人が手をつなぎエネルギー循環が再開されメデタシ。

    彼女との日常シーンに膨らみがなく、逆に彼を一方的に好きなゲイの友人の独白などにはあまり意味も感じられず、少し冗長な感じがしました。中編二本立てということで、時間を合わせたからかなと思ってしまいました。
  • 満足度★★★★★

    非常に楽しめました!!
    2話仕立てで、特に「静かに殺したい」はテンポもよく脚本もよく練られていた。殺人鬼というダークな素材ながらも、常に笑いのツボにあふれていて、とても楽しめました。脚本がしっかりしているから安心して劇を見られたのが良かったです。観に行って良かった!!

  • 満足度★★★★

    楽しい
    2本立て、計120分のシチュエーションコメディ。頭を使わずに、楽しめる。「静かに殺したい」は隣人の他にも起爆剤がほしい。「異性人」は設定がうまい。床に白いテープのみのセットなしのうほうが想像の補完がうまく働いて合うと思う。

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