ばばあめし 公演情報 ばばあめし」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    いいですねー
    淡々としてシニカルだけど、ぐっとくる人間ドラマ。いいですねー。ワンちゃんにはちょっと違和感を覚えましたが。

  • 満足度★★★★

    感想遅くなりました
    良い意味で人間臭い人達による、このまま某国営放送の朝ドラになるのではないかなと思う生活感のある話で楽しめました。
    ただ、私が観たのが初日と言うことがあったのか、役者さんたちの台詞回しが置きに言っていると言うかしっかり台詞を言おう伝えようと言う感じがして自然な雰囲気があまりしないなと思いました。が、千春さんと藍子さんの二人だけの会話シーンは絶妙でしたね。脆くてダメダメな人のどうしょうも無さ感とそれでもなお彼らに存在する人間的強さが絶妙に出ていて、ここの部分は自然に飲み込めました。
    後、登場人物たちそれぞれの話にそれぞれなりの落ちが付いていてバランスは良かったのですが、それ故全体としては冗長になってしまった感がありました。

  • 満足度★★★★★

    しっとりと
    定食屋「ばばあめし」を営む家族の物語。バラバラだった家族が心から一つになれるまでを綴った物語だった。一人ひとりが抱えている膿をとあるきっかけで消化されていく仕組みが絶妙。キャスト全員のバランスもよく、個人が押し出ることもなく物語の空気を乱さない演技力が秀逸。

  • 満足度★★★★

    魅力的な店主
    「ごはん食べて行きませんか」という尚子の声がまだ聴こえる。
    上手く言えない、上手く行かない人生の苦さと温もりを感じさせる舞台。
    素朴な日常と再生の物語は饒舌過ぎず、ほろりとさせられた。

    ネタバレBOX

    登場人物の会話が硬質な印象を受けたのは
    尚子の話し方が端正なためだろう。
    家族なのに距離のある話し方に最初少し違和感を覚えたが、
    やがてそれがそのまま人間関係の距離感だと判る。
    母と異母姉弟、住み込みの女性、そこへやって来る人々。
    皆どこか力を抜けないまま時にぶっきらぼうに、
    あるいはことさら一生懸命にしゃべったりする。

    「ごはん食べて行きませんか」
    「食べられない物はありますか」
    初対面の人にも丁寧に問うて、食事の支度をする尚子は何と魅力的なことだろう。
    よその家のお母さんから、こんなことを言われなくなって久しい。
    弱くなったり壊れかけたりした人間関係を尚子はきっちり受け止める。
    誰もが彼女のごはんを食べて、人生をリセットして行く。
    尚子役の眞田恵津子さん、声も振舞いも尚子そのまま端正で素晴らしい。
    後半脳梗塞で倒れて半身が少し不自由になってもなお、その居住まいは変わらない。

    犬のハジメが観ている私たちの代弁者のように、ツッコミを入れるのが可笑しい。
    このハジメに対しては誰もが素直に接して来て、彼は全てをお見通し。
    ハジメ役の石蔦弘忠さんは、人々の会話に入れないのに敏感に呼応する犬を
    抜群のタイミングで演じる。
    そう言えば顔も犬っぽいか・・・。

    平凡なだけが日常ではない。
    出会ったり別れたり、生まれたり死んだり、壊れたり修復したり・・・。
    日常は多くを内包し、しかも簡単に失われたりはしないのだ。
    この一家を見るとそれが感じられる。
    最初2つだった食卓の椅子が、最後は4つになった。
    尚子と子音、守、そしていなくなったけど(いつか戻ってくるかもしれない)葵の存在。
    全部見届けて15歳の老犬ハジメが静かに眠っている・・・。
    このラストがまた淡々として良かった。

    ハジメの使い方次第ではコメディにもなりがちな設定だが、台詞も演出も控えめで上品。
    このバランスのおかげで、誰もが持っている
    「上手く言えない、上手く行かない」日常のほろ苦さがリアルになった。
    その結果ちょっとくらい失敗しても、日常は再生するのだということに説得力が生まれた。

  • 満足度★★★★★

    けだるくて
    少しクスっときて、水彩画のようでした。

    ネタバレBOX

    男と女はくっついたり離れたり、そしてまた違うくっつき方をしたりを淡々と少し可笑しく楽しませてくれました。

    血のつながらない母娘故に家を出ていた娘が定食屋を引き継ぐことに、ばばあめしが続いて良かったです。ああ煮魚定食みたいなものを食べてみたい。

    息子は家を出た父親を超えようと音楽の道を志すものの、父の死をきっかけにそんなことは吹っ切れたのかな。

    それにしても、犬の存在が際立っていました。餌をくれる人が好きで、ちょっと冷たい人は嫌い、見知らぬ人には冷静に、人間の心理を読んでいて、最後は何となく家族が落ち着いたところで老衰で死んじゃったのかもしれないと思わせるところが時が流れていることを感じさせてくれました。

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