セ コ 公演情報 セ コ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    お母さんの顔色気になる
    豪華な役者で、不思議なギャラリーで

  • 満足度★★★★

    セコ=瀬古
    古い民家のようなギャラリーで、とあるギャラリー閉館の一幕を舞台にしてありました。観客である私たちはその日に遭遇しているような・・2階と外の喧騒まで取り込んだリアルなお芝居。ドタバタしながらも二転三転あり、ちょっと切なく、でも温かみのあるお芝居、とても楽しかったです。

  • 満足度★★★★★

    だから観劇やめられない!
    『奥の細道』の矢立ての初めの地、千住。
    そんな歴史ある街にあるのが、会場の千住芸術村。

    最寄りの千住大橋駅から歩いて6歩のところにある「ラーメン二郎 千住大橋駅前店」で夕食をとってから(もちろんニンニクは抜きで)、千住芸術村に向かう。

    駅から7分とのことなのだが・・・なかなか着かない。
    「ブーツだから、いつもより歩みが遅いのかな?」と思っていたら・・・劇場を越したところにあるはずの銭湯の前に着いちまった。。。通り過ぎた。。。

    ケータイで確認しながら、来た道を戻ると・・・あった!千住芸術村!

    「村」とは名ばかりの、古びた木造造りの一軒家。それが千住芸術村でした。道路に面した部分は、ガラス張りになっていて、家屋内がスコーンと見える状況・・・シブいぜ。

    入場して座席に着くと、台所、テーブル、シブ過ぎる家具・・・最高の雰囲気。

    芝居が始まる。

    そこからの100分間。

    とても可笑しく、哀しく、不思議な感覚に襲われたり、演出の妙に感心したり・・・「良い芝居だなあ。幸せだなあ。」と、ず~っと感じてたなあ。

    作・演出の久保裕章さんは、映像畑の人。
    今度、舞台をやる北川悦吏子さんがおっしゃっていたけど・・・映像畑の人が演劇を創るとなると「舞台じゃないとできないこと」を意識するらしい。
    この『セコ』も、その「意識」が、そこかしこに感じられたなあ。上下左右、会場内外、視覚聴覚・・・フル活用! もうたまりましぇん!!!

    役者さんも皆すばらしい!

    映像ゲストのモダンスイマーズの古山憲太郎さん。最高。最高。最高。

    ヒロインのミナハさん。すばらしい。芸人もやっているとのこと。「このヒトの私生活ってどんなだろ?」と思う役者さんとの出会いは久しぶり。

    山田伊久磨さん。なんなんだよ、このヒト!笑 すげーよ!

    市場絹枝さんの華を全く感じさせない存在感もたまらない。巧い役者さんだなあ。

    あーもう一度観たい!

    ま、2度目だろうと新しい発見は、きっと無い(笑)

    ただただ同じように・・・身体を震わせながらクスクスしてるんだろうなぁ。

    ネタバレBOX

    亡夫である画家の瀬古(古山憲太郎さん)のインタビュー番組VTRを、未亡人(ミナハさん)が再生するところから芝居が始まる。

    この瀬古のインタビューが・・・もうたまらんのだ。
    ボクは、体の芯から笑いがこみあげてきて・・・でも、「このおもしろさって、神主の口調を聞いてる時と同じで、笑っちゃ不謹慎なんだ(他の観客の方に迷惑なんだ)」って思うもんだから、笑い声は我慢してクッククックと体を震わせちゃう始末。

    きっと、瀬古が(回想シーンかなんかで)、舞台上にいたら、おもしろくなかったと思う。 もしかしたら、神妙に聞いていたのかもしれない。

    でも、テレビの画面を通してみると・・・抜群に面白味が湧いてくるんだよなー。 こういうのって、オセロ中島の占い師や木嶋佳苗被告もそうなのかも。テレビで見てりゃ「こんなのに引っかかるかあ?」と思うけど、実際に会ってみたら・・・どうなるもんかわかったもんじゃない。

    それはさておき、瀬古のインタビュー。

    古びた和室に、上半身裸の苦み走った画家が、くわえ煙草で、まっさらのキャンバスに向かっている。

    絵の具をパレットにおとす。

    ペットボトルの水を頭にかけて、気を入れる。

    再び煙草を吸う。

    小ビンのウイスキーをグビリといく。

    キャンバスに対峙する。

    再びペットボトルの水をかける。

    鋭いまなざしはあいかわらず。

    再び、タバコ吸う。。。


    ・・・っていつ、絵を描くんだよっ!笑


    インタビュー内容も最高。

    独自の絵画論から人間論、宇宙論に至っていくんだけど・・・たまらんわ、もう。

    「太陽のない宇宙、オビドス」。「狂った人間こそが・・・」。etc...

    言葉にするとおもしろくもクソもないんだけど・・・瀬古が言うと、おもしろくってしかたない。

    未亡人のおもしろさもたまらない。台詞がオモシロイだけじゃなくて・・・雰囲気、しぐさでも可笑しみを湧かせる。いや、雰囲気だけでも充分なのかもしれない。

    登場人物のすべてが、可笑しくってたまらない。。。

    そんな感じで、爆笑じゃなくて、クスクスって感じの・・・笑いが身体から、にじみ出ちゃうような可笑しみを覚えながら芝居が進んでいくんだけど・・・ラスト近くになって、ものすごく安易にまとめようとする節が出てくる。「ええーーーっ!」と感じてると、前のテイストに戻ってくれる。そしてまた、「そう来ちゃうのー!?泣」と思わせておいて、また戻る。

    ラスト・・・すごく良かったです。

    あっそうそう。

    壁に貼られた瀬古の略歴&作品。

    芝居前に観てもよし、芝居後に観てもよし。

    のほほんまったりでいるようで、緻密な計算が為されていて、手抜きの無い仕事、してるんだよなあ。

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