天動虫版ロミオとジュリエット〜宣託〜 公演情報 天動虫版ロミオとジュリエット〜宣託〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/09/05 (木) 14:00

    ロミオとジュリエットの最終場(の稽古?)を終えて結末に異議を唱えるジュリエット(役の俳優?)に対して「それならもう一度演ってみよう」と協力する(座組の?)面々……という(大好きな)メタ風で始まる物語。
    その後は基本的には原典通りながら部分的に大胆に変更して進む「シン・ロミオとジュリエット」、そう来たかぁと頬が弛む。さらに結末を踏まえてのカーテンコールの「アレ」に感服。
    その感覚は歴史を改変しようとするが結局歴史の流れは変えることができない、という時間ものSFでお馴染みのパターンに似てもうタマラン!
    で、カーテンコ^ルの「アレ」にノーマン・ジュイソン監督「ジーザス・クライスト・スーパースター」(1973年)のヨハネ伝19章41節(=エピローグ)で帰りのロケバスに乗り込む俳優たちの中にジーザスを演じたテッド・ニーリーがいない、という演出に通ずるモノを感じた。
    あと、観ながらどうにかして死なずに済む結末にするべく何度もあちこちをやり直して繰り返す時間SFでお馴染みのパターンな「ロミジュリ・ループ」も妄想。(笑)

    ネタバレBOX

    終盤、覚醒(?)して舞台から去ったジュリエット(を演じた役者)がカーテンコールで劇中の衣装でなく私服っぽい服装で登場するのはロミオとジュリエット(原典)の世界、本作の世界、現実世界の境界を消失させそれらを混然一体とする「演劇の魔法」。
    いやぁ、メタっていいもんですね。

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