実演鑑賞
満足度★★★★
初日を6歳の息子と10歳の娘とともに観劇。
味あるキャラクターに、さらにさらにといのちの躍動を灯す様なお芝居、ゴーシュの心象風景と観客の想像力に寄り添う豊かな演奏も素晴らしく、夏休みに親子で観るぴったりの作品でした。
ゴーシュと父の在りし日の忘れえぬ触れ合いが、セロとの対話やともに奏でる音楽にシームレスに繋がっていく様子、個性あふれる動物たちとの出会いによって、自身の表現や心を磨いていく様子、シーンが重なっていく度にゴーシュの心が成長していくようでもありました。
劇場に入ると、音符と花が一つになったような小道具が観客へ配られ、そして最後には、それを観客からステージへと手渡していく。その温かな循環にもグッとくるものがありました。
歌唱そのものがものすごくハイクオリティなミュージカルというわけではないのですが、プロによる楽器演奏がしっかりとベースを支え、等身大の声色で語りかけるような歌が躍動感を持って心に伝わってきました。子どもたちも満足していた様子でした。
そして、演劇の町・下北沢での観劇では、町中でさっき観た演劇のポスター見つけてはしゃぐまでがお約束です(笑)