ガラパコスパコス 広島Ver. 東京公演 公演情報 ガラパコスパコス 広島Ver. 東京公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    人類と日常の話
    はえぎわ未見。面白かった。

    ネタバレBOX

    内向的な木村太郎(村田遼太郎)と老人ホームから抜け出たボケ老女・まっちゃん(恋塚祐子)の奇妙な同棲とそれを取り囲む人たちを描く。
    壁面や床に文字やイラストを描く手法が良く計算されてて面白い。

    老人ホーム従業員の明日(恵南牧)と明後日(石橋未央)は脱走の件で首になり、まっちゃんの娘・晶子(三浦雨々)と孫・先子(井上文華)は悲しんだり怒ったり、太郎の上司・花丸(高松呼志響)は同僚の渡(石田芽)に懸想し、渡もまた太郎に懸想し、太郎の兄・晴郎(富川一人)は妻・静香(山田明奈)と離婚し、明奈は酒に溺れ、明奈を暴行未遂した耕介(吉森雄作)は明日明後日を殺してしまうし、柱谷先生(坂田光平)は無精子症でその妻・緑(堀田夏美)は想像妊娠(妊娠虚偽?)だし、アメリカンな隣人(関友里恵)は感電死しちゃうし、古山はバスに乗れないし…ちょっと変だけどやっぱり普通な人々を凝縮した舞台だった。この中にあって、屈折しているようなまっすぐなような太郎とまっちゃんの二人が綺麗に感じられた。
    最後、まっちゃんがホームに戻り、スーツに着替える太郎と、それを取り囲む面々が踊るボレロ…繰り返される日常と人類の歩みに彼も組み込まれたということか。サブタイトルの「進歩してんのかしてないのか」ってのはヒトに対しての面白い問いだ。

    村田も恋塚も演技も声も良かった。高松、石田、富川、山田、吉森とかも良かった。「天辺塔」の役者が多かったみたい。ちょっと観てみたくなった。
  • 満足度★★★★

    本編+近藤良平さんとのアフタートーク
    (こう、感想を書こうとすると適当な言葉が見つからないのだけど)
    大小さまざまなスケールの世界が共存してる中で、生きてることの「さびしさ」のようなものが浮かび上がってくる、あふれ出てくる、そんな素敵な作品。
    帰り道でいろいろと考えてしまった。

    同じようなスタイルだったノゾエさんの最新作『○○トアル風景』のように、終盤で舞台全体の「落書き」が一つの線でつながるのか!と変な期待をしてしまってたので、そこら辺こっちで勝手に肩透かし食らっちゃったかなあ、と。

    広島の役者さんは、どなたも一人ひとり魅力的な人ばかり。
    またこの人たちのお芝居を観てみたいと思う。

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