拡散していく、彼女 公演情報 拡散していく、彼女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    デザインのペンがかわいい
    チラシに惹かれて鑑賞。ライトであたたかな舞台で気楽に楽しめる。

    ただ、ギャラリー公演なので、平土間なのが難点。正直いろいろと観にくい。折角の演技と映像が勿体無い。せめて最前列をやや低くするとかできないものかな。

    ネタバレBOX

    とあるデザイン会社に勤める健太(角田貴志)の下に新人の遥(中村優)が入社してくる。今時手書きでデザインする彼女は、機械が苦手といってはスキャンとか教育係の健太にやらせ、期限間近の仕事も気に入らないといっては、他の仕事を健太にお願いする、そんな女性。
    健太は、趣味の無い比較的無口な人物像らしいが、遥のお願いをイヤイヤながらも受けたりして、彼女の理解者となる。そんな二人の会話はどこか楽しげでほほえましい。
    密かな夢であった、CGの勉強をするためアメリカへ渡る決心をする健太。空港に見送りにきたはずの遥の手にはエアチケットが握られていた…というエンド。角田と中村が作り出す雰囲気が、開演から終演まで舞台を包んでいた。


    ルデコの壁面に舞台(会社だったり自宅だったり)を投写してのテンポの良い舞台転換が嬉しい。また、スーパーの社長との過去回想とか、化粧品会社の件にも映像を使用し、コンパクトな舞台を実現していた。話の中心であるテーブルのシーンがしっかりしていたため、補足的な箇所を映像でカバーするのはとても効率的で良いと思った。コピー機とかも映像だったし。

    ちなみに、健太の妹・美香を演じた橋本来留美のしゃべりが、どうも板についていない感じがした。精神年齢が高い14歳という設定と雰囲気が噛み合っていないというか。実際まだ14歳らしいので、今後に期待ではあるのだけど。
    逆に、中村優のどこか子供じみた振る舞いや表情は良かった。
  • 満足度★★★★★

    爽やか!
    良く練られた脚本と、役者の距離感が絶妙な、テンポの良い会話劇。
    三人三様、噛み合なさと噛み合って行く過程が、「あるある...」です。
    映像の使い方が非常に上手く、セットや場面転換にとっても効果的で感心しました。
    「芝居って難しそうで敷居が高い」って思ってる人にはうってつけ、軽い気持ちでふらっと寄って、日常の澱を落とし、爽やかな気持ちで帰る。
    もちろん、毎週舞台通いしている様な人にも満足出来るはず。
    こんな舞台がどんどん増えて、「ちょっとカラオケ」って行くように、「ちょっと舞台」って観に行く人が増えたらいいな。

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