ワーニャ伯父さん×母がいた書斎 公演情報 ワーニャ伯父さん×母がいた書斎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2024/06/21 (金) 19:00

    久々のアルシェで、Bチームを鑑賞。

    チェーホフの「ワーニャ伯父さん」と林将平による「母がいた書斎」の2本を朗読劇で。
    舞台前面に4本のスタンドマイク、そこから2mほど奥の50cmほど高く作られたところに2本のスタンドマイク。演者はこの6本のマイクの間を行き来しながら朗読する。

    朗読劇の楽しさは、身体表現がない分、登場人物の感情や仕草をいろいろと想像できる点にあるのではないかと思っている。が、この公演では(2本ともに)それができなかった。なにせ表現があまりにも類型的で、かつ大声でわめきたてる場面が多く、想像の余地をなくしてしまう。
    例えば「怒る」にしてもいくつもの怒り方の表現があるだろう。それが全て大声で怒鳴るだけなのだ。これでは感情の押し売りに近い。
    類型的な表現であるために底が浅く、情緒に乏しい。義弟の提案に、自身を犠牲にして務めてきた永年の苦労が無になったワーニャの哀しさや苦しみなど全く迫ってもこない。

    役者が熱演すればするほど心が離れていく、残念な舞台だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「ワーニャ伯父さん」を朗読劇で観るのは初めて。時間制約があるのか、アップテンポで早口なセリフで、人生の悲哀をしみじみと感じる訳にはいきませんでしたが、なかなかに楽しめました。「母がいた書斎」はほのぼのとした小品で、よかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    凄く良いリーディングでした。皆さん良い声でとても聞き取りやすく、情景が目に浮かぶほどでした。
    古典の話と現代の話と全く違う時代でしたが、両方共聞き入ってしまいました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観(聴き)応え十分。
    「ワーニャ伯父さん」…どんなに辛く厳しい現実があろうとも生き抜く、そんなメッセージを印象深くさせる演出が良い。「母がいた書斎」…無難にまとめたといった感じだが、こちらの作品も演出が巧い。どちらの作品もキャストの感情に訴えかけるような熱演(朗読)が物語の世界へ強く引き込む。
    (上演時間1時間40分 休憩なし)【Aチーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は 後景に何枚かの白紗幕、黒っぽい壁(暗幕?)と相まって鯨幕のように見える。舞台前後に段差を設え スタンドマイク(前4本、後2本)、キャストは立ち位置を固定せず、マイク間を移動する。この動きは、感情や場所といった精神的・物理的、そして会話する相手との距離感の変化を表しているようだ。登場しない時には、上手 下手にあるパイプ椅子に座り待機している。

    ●「ワーニャ伯父さん」
    ワーニャ(新濱 卓サン)が自分の人生(47歳)を顧み 無駄に過ごしたと苦悩するが、それでも姪ソーニャ(桜羽萌子サン)が、いつか来るその時まで生き抜くことを諭すといった、よく知られた物語。
    始まりと終わりに 登場人物(キャスト)が一瞬静止するが、それによってチェーホフの閉塞した世界観とは別の光景が描かれているといった印象だ。勿論 描かれている内容の根幹は変わらないが、何となく現代的といった感じだ。劇中 何気に雑踏・雑談のような外の世界が入り込むようで、約130年前に書かれた物語を現代から俯瞰したような。それは後景の鯨幕(枠)のような美術と相まってモノクロ映画で「ワーニャ伯父さん」を観たような感覚。

    語りは 下男(足立彬光サン)と乳母(伊庭波弦サン)、この2人は黒い衣裳でその外見から黒子、そして淡々とした語りで感情表現をしない。それはト書きでありナレーションのようで見事な語りに徹していた。一方、登場人物はそれぞれが役に見合った衣裳。さらにワーニャの義弟セレブリャコーフ(多田健悟サン)はメガネをかけ老境を、その妻エレーナ(星いくみサン)は若くして美貌を表すためウィッグで長髪、といった外見にも気を配る。他に医師アーストロフ(米山真平サン)、母マリヤ(中村伊佐サン)。演技(朗読)は 聴きやすく、感情が迸った熱演が素晴らしい。
    舞台技術、特に照明の諧調は巧い。紗幕の上下から照射することで情景や状況の変化、スポットライトで人物の心情を表現する。橙色彩で温かさ、銃声の瞬間は青白い閃光といった印象付け。また音響・音楽は、朗読劇ということもあり、あまり目立たないようにしているが、帰りの時に鳴る鈴や優しいピアノの音色が心地良い。ラストはJupiterを選曲し余韻を…。

    ●「母がいた書斎」
    物語は、概ね説明にある通りだが、予備校の講師への片思いという感情は あまり感じられなかった。ヒロイン 弥永香奈(有藤詩織サン)は女医であった母 路津子と同じ道を歩もうとしている。幼い頃に亡くなり、その思い出・記憶はほとんどない。受験勉強、進路に悩んでいた時、母の書斎で見つけた<母の日記>を読み、といった物語。
    ワーニャ伯父さんで夫婦を演じたセレブリャコーフとエレーナは、夫々 メガネやウィッグを外し、今度は若々しく現代的な夫婦(一宏・路津子)を演じる。またワーニャ伯父さんでは語りを務めた下男が 予備校講師 松尾尚人、母マリアが 一宏の上司(婦長) 東美保として感情表現する等 魅(聴か)せる演技が見事。舞台技術は上述と同じ。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    A組を。

    まるで洋画の吹き替え現場を見たような感じ。

    ネタバレBOX

    ソーニャ役の台詞がない時の表情がいい。演技がいい。台詞ある時もいい。
    桜羽萌子さん、光ってました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    朗読劇は初めての体験でしだか、おもしろい
    目をつぶって聴いてると景色や場面が浮かんで来て引き込まれた
    役者さんの声…全員,素敵

    背中を押せる親でいたいと思いました

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