野外劇 身毒丸R 公演情報 野外劇 身毒丸R」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    吉野翼(たすく)企画を何時から何度観たかを忘れたが、確か生演奏の音楽がぐいぐいと劇に食い込み干渉し、寺山修司風アングラ(いや寺山作品だったかも)の暗く滾(たぎ)るようなエネルギーの充満に快感を覚えたのが最初ではなかったか。
    半円形の西戸山野外劇場での本企画の舞台は二度目となるが、「身毒丸」という作品が導くものだろう、秀逸な世界であった。「継母と私」の関係だけが終始描かれる作品。父、弟、近所の人、女衒風の男や奇妙な商売の者たち、立場の者たち、コロス的に登場する「母(の候補)であり女」、動物等、妖しさにおいて中々のポテンシャルの存在が少年・身毒丸の周囲を彩る。
    蜷川幸雄演出の身毒丸をずっと以前映像で観たのや、万有引力の舞台を思い出せば、目の前の「身毒丸」が視覚的にも役の発する情緒的にも、分かりやすく、相応しく思える所があった。

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