ジンギスカン 公演情報 ジンギスカン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    グランドロマン
    勝手に想像していた壮大な歴史絵巻ではなかったけれど、
    人間ドラマとしての“愛”を描いた意欲作。
    でも、芝居でチャンと役が表現されて伝えてもらえていたから
    こそ、歌の挿入については疑問というか微妙な感触でした。

  • 満足度★★★★★

    とても素晴らしい作品!
    豪華なキャスト、臨場感溢れる演出がとても素晴らしい作品!
    モンゴル草原の世界にたっぷり引き込まれて、とても楽しめました。

    ネタバレBOX

    平岳大について事前にほとんど知らず、よくある、2世タレントを名前のあるベテランが脇を固めて盛り上げるパターンかと余り期待していなかったが、背も高く、その凛々しい姿は、草原の覇者として名を残す英雄の若き日の姿にとても良く似合う。
    また、相手役相田翔子演じるカルカ姫も、強さを内に秘めた役柄、最後まで成就することのない悲恋の物語が、(元来泣き顔っぽい)彼女が醸し出す雰囲気にぴったりで、作品の世界にどっぷりと浸れた。

    ストーリーはテムジンとカルカ姫のほのかな恋物語、宿命のライバル、ジャムカとの争いを軸に、物語としてもとても楽しめる。

    ジンギスカーンについては、元々その人物像や国に興味もあり、結構色んな書物を通して読んできたので、史実と随分離れた人物設定(ボルテの役回り等)に最初はとまどいも覚えたが、ともに部族を率いる二人のやりとり、性格描写など見ごたえがあった。

    圧巻は、今や立場が逆転し優位に立ったテムジンが、ジャムカに示した温情溢れる停戦条件にも、誇り高きジャムカは首を縦に振らず、その板ばさみになるカルカ姫が犠牲になる非情のシーン。
    物語とは言え、ついには結ばれることなく終わる結末に胸をしめつけられる。

    たまたま取って頂いた席が前列の良席だったこともあり、本来ミーハーなところのある自分には、豪華な衣装を纏った美男美女が眼前で繰り広げる舞台に夢うつつの気分。
    こういう夢の世界にいざなってくれるのが、やはり舞台のいいところだろう。

    こんな作品を観ると、ああ、お芝居っていいな、また劇場に足を運びたいな、と思う。
    今年もいい作品、沢山めぐりあえればいいな・・。
  • 満足度★★★★

    美しい悲恋
    非常に素晴らしい!

    モンゴルの大地での正義と友情と愛の物語。

    相田翔子の凛とした演技にやられました。

    民衆を思いやって行動した結果が悲しい結末になり、またまた相田翔子の儚くも切ない演技で人目も憚らず激泣。

    今年に入って初めてですわ、あんなに泣いたのは。

    公演中なので、詳細はネタバレに・・・


    とにかく、お勧めです!(^0^)ハンカチ持ってって!




    ネタバレBOX

    テムジン(後のジンギスカン)と、カルカ姫は運命的に出逢い、直ぐに惹かれあいつつも離れ離れになる。

    カルカはケレイト族の族長ジャムカと結婚するが、それでもお互いに惹かれあっていた。

    その想いは十年の歳月が経っても変わることなくジャムカの妻となっても心はテムジンのものだったカルカ。

    一方で疑心暗鬼になるジャムカ。
    民衆を助ける為に単身でテムジンに会いに行くカルカ。

    その行動を自分への裏切りと誤解してカルカを切ってしまうジャムカ。

    相田翔子の凛とした場面での演技や儚い表情。
    捨て身の説得後の切られるシーン。

    それに重なって、あの音楽、中国民族楽器の「二胡」の奏でる物悲しい音色が更に悲哀を増殖させます。



    ああ、なんて悲しい結末なんでしょ。

    10年間、変わらぬ愛を貫いたという設定も揺さぶれるのです。

    きっと、出会ったその瞬間に惹かれることってあると思う。

    そんな思いにさせられる作品でした。


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