全国ツアー
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実演鑑賞
ハートフルホール(文化会館)(愛知県)
他劇場あり:
2012/03/04 (日) ~ 2012/03/04 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.urinko.jp/otogi2012.html
期間 | 2012/03/04 (日) ~ 2012/03/04 (日) |
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劇場 | ハートフルホール(文化会館) |
出演 | 内田成信、越賀はなこ、丹羽美貴、高田博臣、牧野和彦、にいみひでお、藤本伸江、和田幸加、花山ヨージロー |
脚本 | 永山智行(こふく劇場) |
演出 | 三浦基(地点) |
料金(1枚あたり) |
2,000円 ~ 3,500円 【発売日】2012/01/15 前売:一般3000円 学生2000円 ♪プレビュー2500円 当日:一般3500円 学生2500円 ♪プレビュー3000円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 『お伽草紙/戯曲』のこと みなさん、この劇は太宰治という作家が日本に古くから伝わるおとぎ話を自由に考え直して新しくつくった小説を元にしています。そこでは、例えばあの浦島太郎は助けてやった亀にひどく怒られたりもしています。どうしてそうなのかは、劇を見てのお楽しみですが、このように元々あるお話を考え直してみることを、むずかしい言葉で「批評」と言います。 さっき私は、この劇は太宰治の小説を元にしているといいましたが、つまり、この劇は、日本に伝わるおとぎ話を太宰が考え直したものを、さらに考え直したということです。どうしてこんなややこしいことをやるのかと言うと、私は、劇というものは、そもそも「批評」だと思っているからです。 太宰は戦争中、検閲のために自由な発言ができないとき、古典を題材にしてたくさんの小説を書きました。皮肉にもそれらは彼の作品の中でもたいへん優れたものになりました。このことは、芸術すらもある制約を課せられたときに力を発揮する、ということを意味しているのではないでしょうか。今日、私たちは目に見えるような明らかな制約の中に生きてはいません。特に今の日本において「目に見えない制約」について考えることはとてもむずかしいと思います。 この劇は、そんなことを考えながらつくりました。だから子ども劇のふりをしていますが、みなさんには分かりづらいと思います。でも大丈夫です。大人もあまりよく分かっていないからです。批評する相手のことを。これは、大人になれない大人のための、子ども劇なのです。 三浦基 みうらもとい 1973年生まれ。京都市在住。演出家。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。帰国後、代表をつとめる劇団「地点」の活動を本格化。2005年、東京から京都へ活動拠点を移す。同年『かもめ』(作:A・チェーホフ)にて利賀演出家コンクール優秀賞受賞。2007年より、<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、シリーズ第3作『桜の園』で文化庁芸術祭賞新人賞受賞。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)。2008年度京都市芸術文化特別奨励者。2010年度京都府文化賞奨励賞受賞。 太宰治/サンプリング さて、「太宰治」とはいったい何者だったのか、という疑問を当然のように考えるわけです、執筆にあたって。そうするともう分からなくなるのです。つまるところ「太宰治」という人物は実在しなかったのではないだろうか、とさえ思えてくるのです。あれは小説の登場人物であって、本当はそんな人、存在しなかった―――、そう言ってもらった方が、どこかほっとするような、そんな感じ。 結局のところ私にできたのは、「太宰治」とやらが他人の日記や手紙を大胆に引用したように、「太宰治」とかいう人が書いた言葉をただサンプリングしていくことだけでした。発語の主体を見失い、ただ空中を飛び交う言葉たち。けれど、そうした時にはじめて「太宰治」とかいう人物が少しだけ実体を見せてくれたような気もします。でもその時にはもう彼が実在したのかどうかは、どうでもいいことのようにも思えるのです。 「誰かが経験したこと」を知識として手に入れることが容易になったこの時代に、「本当にそこにあったもの」と「仮想」とは同じ画面の上に記されるものとして、ますます並列に存在しているような気がします。 「我思う、ゆえに我あり」となかなか実感することができないこの時代の、この演劇を、さて「太宰治」とかいう人はいったいどう見るのだろう、と、それが私の目下の関心事なのです。 永山智行 ながやまともゆき 1967年生れ。劇作家、演出家。劇団こふく劇場代表。2001年『so bad year』でAAF戯曲賞受賞。同作をはじめ、戯曲は劇団外での上演も多く、2005年に東京国際芸術祭参加作品として書き下ろした『昏睡』は、2009年には、青年団の中心的俳優、山内健司・兵藤公美の二人芝居として、神里雄大(岡崎藝術座)演出により上演された。また地点の演出家・三浦基との共同作業として、『お伽草子/戯曲』(劇団うりんこ・2010)、『Kappa/或小説』(地点・2011)の戯曲も担当した。 2006年10月に、財団法人宮崎県立芸術劇場の演劇ディレクターに就任。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 原作=太宰治 演出助手=佐久間晶子 舞台美術=杉山至+鴉屋 衣裳=ごとうゆうこ 照明・音響=四方あさお 音響オペ=新美豊 イラスト=よしながこうたく フライヤーデザイン=京(kyo.designworks) 制作=安形葉子 製作総指揮=平松隆之 |
みなさん、この劇は太宰治という作家が日本に古くから伝わるおとぎ話を自由に考え直して新しくつくった小説を元にしています。そこでは、例えばあの浦島太郎は助けてやった亀にひどく怒られたりもしています。どうしてそうなのかは、劇を見てのお楽しみですが、このように元々あるお話を...
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