コエコガレ 公演情報 コエコガレ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-1件 / 1件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    描いている内容(テーマ)は、切り口が多少異なるが、この1年で同じような公演を3~4本観ており、既視感があり新鮮味が感じられなかったのが残念。問題意識も高く、訴えていることの重要性は理解しつつも、舞台となると もっと刺激的というか関心・興味を惹かせるものがほしい。あまりにオーソドックスな描き方なのだ。

    またカーテンコール(アフタートークのような)で、キャスト1人ひとりが<舞台(公演)についての感想>を述べていたが、異口同音に脚本・演出家への辛口コメント?
    実は、自分も劇中における このシーンが気になって…。
    (上演時間1時間) 

    ネタバレBOX

    ほぼ素舞台で、一部凸状になった所あり。動物が戯れる玩具、そんな小道具が散在。
    説明では<モノ>であると書いてあるが、チラシの絵柄等から容易に想像がつく。動物虐待・殺処分を取り上げた内容。

    主人公 一宮(岡 ちひろサン)は学生の頃、動物を拾い警察に届け出るが、遺失物扱いで不安に思い連れ帰る。しかし 家では飼えず途方に暮れる。なんとか飼い主を見つけるが不幸にも…。この辛い思いから、動物愛護・保護の仕事に就く。捨てられた犬・猫の飼い主探し、そんな橋渡しの仕事に生き甲斐を感じていた。しかし自分の体調変化に気づかず、緊急入院・手術する羽目に…。残された犬・猫はどうなるのか?

    物語は何の波乱もなくハッピ-エンド。出来れば幾つかの困難な出来事を入れることによって、内容に幅と深みが増し、観客に考えさせることが出来たのではないか。勿論 演劇的にもハラハラドキドキといった緊張感も得られ、集中力が増す。
    劇中で緩い遊びのようなシーンがあるが、これは不要ではないか。キャストから、本編より この緩いシーンの演出の拘りが強った旨、説明があった。

    公演は、舞台技術に工夫が観られた。特に照明は、大きさの異なる水玉模様が散らばり、一宮の動きに連動している。その光景は犬・猫の足跡が一宮を追う、そして集まるといった様子を表しているよう。音楽はピアノの優しい音色。
    一宮以外は、六匹の犬猫でカジュアルな衣装、耳と尻尾を付けただけのシンプルな姿形。それでも性格なり特徴を表した演技が印象的だ。
    次回公演も楽しみにしております。

このページのQRコードです。

拡大