「Collapse Of Values 」Re' 公演情報 「Collapse Of Values 」Re'」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    全身全霊の演劇でした  引き込まれて身動きできません

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    ダークサスペンス--物凄い緊張・緊迫感が容赦なく観る者を圧倒する、そんな見応えある公演。
    物語は 説明にある通りだが、そのダークな雰囲気は想像を超え 感情を激しく揺さぶるような痛みと悲しみが…。物語の展開には緩みを入れないが、登場人物の性格等で緩和させる、そんなバランス感覚が好かった。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)【裏チーム】

    ネタバレBOX

    舞台美術は、薄汚れた灰色の壁、中央に出捌け口があり 奥は玄関になっているらしい。室内にはソファがあるだけ。後々 分かるが、下手にある仕掛けの出入口。全体的に不気味な雰囲気が漂う。この空間は ある閉鎖された建屋の一角で、別部屋は客席通路を使用する。

    或る事件の捜査をしていた警視庁刑事部捜査一課の佐々倉刑事(高田 舟サン)は、別件で 突然姿を消したサラリーマン2人の行方も捜査することになる。この2つの事件が結び付いてくるが、元々の事件の概要が掴めないことから、その繋がりの詳細は分からない。ただ、行方不明になっているサラリーマンの1人が自分の弟であることから強引に、そして執拗に捜査を開始し始めた。その理由 動機は、ハッキリしていることから説得力はある。ラスト、影の真犯人と佐々倉の自行為が衝撃的!

    この監禁(場所)は、知らずに闇バイトへ応募してきた人々の人間性を奪い鬼畜へ追いやる。死体を解体し臓器を仕分けする。学費捻出や親の介護費用を稼ぐためにやってきた普通の人々、その心身を蝕んでいく。狂気じみた光景だが、目を瞑り顔を背けることなく見入ってしまう。物語は迫力・緊張感を持続させるといった集中力が凄い。そんな中で佐々倉の相棒であり後輩の山崎鈴音(中沢雪乃サン)の天真爛漫なお喋りが場を和ませる。その一服の清涼剤的なバランスが良かった。

    公演の緊迫感は、迫真の演技にある。表面的な悪役である佐伯龍(小郷拓真サン)は首あたりに入れ墨、そして監禁している女性の髪の毛を掴み 容赦なくビンタもする。拳銃の発砲も威力を感じさせるもの。舞台技術は薄暗い建屋(倉庫風)に低重音の響くような音楽、朱色の閃光だが 発砲時と血飛沫によって照明色彩を諧調させるなど細かい工夫が好い。
    少し気になるのが、ダークサスペンスという謳い文句で、真犯人へ辿り着くような伏線があったのか?もしくは自分が観逃したのか。
    次回公演も楽しみにしております。

このページのQRコードです。

拡大