朗読劇「Unknown」 公演情報 朗読劇「Unknown」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    持田千妃来さん出演のAチームを観劇。
    動きのある朗読劇ということはうかがっておりましたが、これほどまでとは思ってませんでした。台本を持たない場面も多く、演劇の舞台に近いものだったと思います。

    公演は4回ありますがメイン3名の演者さんは毎回変わるので、たったの1回です。お三方はその1回にすべてを出し切ったと感じました。

    持田さんは台本を持たないシーンも多く、朗読劇と思ってたのが良い意味で裏切られました。たまたまですが私の正面に来ることが多く、細かい視線の演技までよく見えてよかったです。

    ストーリーには引き込まれました。伏線を回収する流れが見事だったと思いますが、それに加えて演者さん7人の強い思いも大きかったと思います。

    ネタバレBOX

    持田千妃来:近藤椿。「思考手術」の研究・実行者
    松井拓己:2役 春本一澄・小出千春。元教師で椿のアシスタント・椿の死んだ恋人
    辻美優:加瀬伊吹。反逆で罪に問われた春本の、弁護士

    チラシには「SFメルヘン。再び。」と。上演前の案内放送によると、過去に舞台としても上演されたそうです。

    以下は私の解釈です。記憶に頼っているところがあるので間違いあったらすみません。

    PM2.5などで地上の汚染が激しく、人々は地下で生活するようになった、2040年の世界。
    椿の耳にある半導体チップには14,000人もの思考データが入っている。
    春本が来るまではひとりで研究室におり、その思考と共存していた。
    犯罪者の思考を強制的に書き換える。それを椿ひとりでやっていた。犯罪者の再犯率はわずか1%。
    その職を離れることはできるが、契約で記憶を消されることになっていた。椿は千春の記憶を消されたくないので、続けていた。
    昔。椿が大学1年、千春が3年。千春たちゼミのみんなで「思考」の研究。それが原因で千春たちゼミの皆は死んだ。「思考」を椿が引き継いだ。
    椿が時折腕を伸ばして「ダー!」とする、照れるときに額を抑える、といったことは千春のそれ。

    花の「サイネリア」は本来「シネラリア」で、日本語的に縁起が悪いので通称ができたと。勉強になりました。

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