実演鑑賞
満足度★★★★
「なぜ今このテーマを?」というクエスチョンがありつつも、ストーリーはスッと入ってきた。が、それって表層なんだよな…深層の理解は難しいな…という感想。
とはいえ、特有の超絶滑舌からくる疾走感、意識が飛んだような目の演技などなど、作品の持つ世界観を存分に楽しんだ。
今作、結構ダンスシーンがあった。
それほど見ているわけではないが、新しい柿という印象。
特に赤繋ぎのダンスシーンが好き。
下…というかドギツイというか…
蔑視とはニュアンスは少し違うかもしれないが、そこに若干の危うさは感じた。
当然、意図してのことだとは思うが。
実演鑑賞
満足度★★★
「タン麺をタンタンメン、ワンタンメンをタンメン、タンタンメンをタンメン」などなど、早口言葉とリズミカルな洒落を含むせりふが速射砲のように延々と続く。つかこうへいと野田秀樹を合わせたようなせりふ術。その言葉のエネルギーには圧倒され、時に置いてきぼりにされた。
活動家の夫婦から生まれた男・継美ツクシ(玉置玲央)が、革命組織から組合つぶしのために入社し、総務部の7人の女性たちをはらませて、妊娠退社に追い込み…、核だった女性たちがいなくなり組合も弱体化…という話らしい。そんな設定は後から見えてくるので、最初はとにかく速射砲のような言葉の嵐。
上司(中屋敷)が痴漢で逮捕・休職中に、ツクシがしきり、総務部長(七味まゆ味)が産休になるが、妊娠してないんじゃないの? そんなこんなのうちに、上司が部長を階段で誤って突き落とし、いや、逆に突き落とされてあしをくじき…と。総務部長と総務課女子が組合を守り、労災認定を迫るが、ワルシャワ労働歌や、「蟹工船」「海に生きる人々」、インターナショナルまで出てきて、カクメイはもはや空疎なネタでしかないことを突き付けられる。
玉置はでづっぱりだが、最後までせりふが一つもない。一言も発しない。本人の「せりふのない役をやってみたい」という要望から、この芝居ができたらしい。
休憩なし1時間50分+AT10分
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/05/25 (土) 18:00
玉置さんの存在感が半端なかった。
あと、照明が妖しさや華やかさがあり素敵でした。
シーンのところどころに口が回っていなかったり、台詞のトチりが見られたのが残念でした。