満足度★★★★★
「どん底」そのもの
舞台は「どん底」をモチーフに再現しており、キャストの演技力も抜群だった。 地下の傾きかけた木賃宿で暮らす貧困層の人々のその日暮らしを描いた物語。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
芝居をじっくりと。
この『明け暮れ協奏曲』には原作があると、終演後に教えてもらった。
教えていただくまで気がつかなかったが、振り返ってみてようやく、笹塚ファクトリーで観た演劇企画集団THEガジラの『どん底』を思い出す。
でも、ガジラと今回の劇団キンダースペースの芝居は、全く違う作品のように感じたんだよなあ。
そもそも『どん底』は帝政ロシア時代が舞台だけど、キンダースペースは江戸時代(?)が舞台になっている。場所はどのあたりなのだろうか…スリで舶来品の時計をかっぱらったり、紙屑拾いという商売が成り立つことから想像すると、江戸だろうか。
ま、背景の違いは表層的なもの。
決定的な違いは、この『明け暮れ協奏曲』は、極々微かだが「救い=希望」を感じ取れたこと、そして続編を作れるだけの魅力的なキャラクターを生み出したな、と感じたことだ。
西川口にアトリエを持つ劇団キンダースペース。
かつての西川口の趣たっぷりの古い雑居ビルの一階にアトリエはある。
でも、舞台装置&衣装の凝りっぷりは、スゴイ!! 芝居の匂いがプンプンする。
西川口というと遠く感じるかもしれないけど、王子小劇場のある王子駅から10分くらいの駅(ま、その王子駅がすでに遠く感じる方が多いんだろうけど)。
じっくりと味わえる芝居。ぜひ。
満足度★★★★★
どん底でした
「どん底」をモチーフにしてあり本編の登場人物を少し削除してあったがキャストの演技力が秀逸で見応えのある作品だった。
木賃宿で暮らす男3人の雰囲気も見事に描写され舞台セットもその情景を醸し出していた。素晴らしい舞台。