これから 公演情報 これから」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    せつない
    演目

  • 満足度★★★★

    大絶賛な「これから」
    アンティークスの舞台は妄想と現実の世界が交錯するのが特徴だと常々思っているが今回の2編はまさにその表現方法だった。特に『これから』は文句なしに素晴らしい作品で後半は涙ナシでは観られなかった。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/


    「ある日見た坂道で」
    高校生のゆきとその教師・海人はつきあっていたが、デートの日に海人は交通事故でなくなってしまう。これをきっかけにゆきは悲しみのあまり現実の世界から逃避し独特の妄想の世界に入り込んでしまう。それは海人とゆきの魂だけが入れ替わるという映画「転校生」のようなものだった。ここまでなら映画でも小説でもよくある話で、ふんふん・・なんつって普通に楽しく観るのだが、物語はゆきがそういった妄想の中で海人と結婚し海人が浮気をしている様子も描く。

    そして現実の世界ではゆきがあの頃から10年もたっているのに未だに精神科に入院してるらしいゆきをかつての同級生らが芝居を演じてゆきの記憶を呼び戻そうとしているのだった。
    絶望の果てに現実逃避したゆきの物語。
    えっちゃんこと柴田和美の小学生バージョンが中々笑える。



    「これから」
    これほどまでに落涙した舞台は久しぶりだった。
    主人公しのぶは現在30歳。100回以上の就活に落ちまくりフテテいたが、いつも笑っている母がしのぶを元気付ける。そんな二人きりの生活に突如として表れた父と妹。彼らは奇妙にケケケケ・・・と笑いながら普通の人間とは違った生き物のように見える。しかし母は「お父さんと妹は前からここに居たでしょ。」なんて呆れた顔でのたまう。

    少しは抵抗したものの、やがて、しのぶ自身、この奇怪な父と妹にいつしか癒され奇妙な生活にも慣れ家族として受け入れていく。4人家族としてどうにか枠組みが整った頃、家族旅行の話が盛り上がり母は初恋の人に逢いたいと言い出す。これをきっかけに時空に歪みが出来て1974年の過去、母・ゆみこが高校生だった頃にフラッシュバックし母の初恋と疾病と妊娠の秘密が暴かれるのだった。余命いくばくもないと悟ったゆみこは恋人、つまりしのぶの父親・学と別れることを決意し一人でしのぶを育てる覚悟を決める。

    それからというもの、母はしのぶが生まれてから常に自分としのぶをビデオに収め、こういった事情を知らないしのぶはそんな母親をウザク思いながらも愛情たっぷりに育っていったのだった。しかし眠り病の突然変異性という疾病は少しずつ記憶を失いながら、やがて最後には死が待っている。事実そのように母は静かにいつも笑顔を絶やさずしのぶと向き合いながらも、死んでいった。

    しのぶは自分が孤独だったことを時々思い出しながらも母との楽しかった過去を思い出す。それはしのぶが望んで止まない妄想の世界だ。その世界にはケケケケ・・と笑う他の星から来た父と妹も居る。その架空の家族は、しのぶの理想の家族像だ。だから、こうしてしのぶは孤独を忘れるように妄想に浸るのである。
    就活が思いようにならず孤独に生きる女のお話。

    後半はほとんど泣きっぱなしだった。母・ゆみこを演じた鉄炮塚雅よの笑顔が素敵だ。死に直面しながらもしのぶの為に笑顔を絶やさない心もちに泣ける。対してしのぶを演じた森口美香の自然な演技が素晴らしい。孤独感をひしひしと表現する表情もいい。そして不思議な魅力を奏でたさっちゃん(妹)こと、つのだときこがあまりにも素晴らしい。序盤コメディかと思いきや、後半になってがっつりと泣かせる演出と本がお見事!!

    「これから」だけなら文句なしに星5つだが総合で星4つとしました。
  • 満足度★★★★

    コロッケのうた
    「これから」は不思議で魅力的なファンタジー作品でとても気に入りました。

  • 満足度★★★★

    よかったです
    2本立て、両方とも自分好みの作品でした。ちょっとレトロっぽくて、ファンタジーで、少しミステリアスで。気持ちよかったです。

  • 満足度★★★★★

    『これから』が好き!
    愛情あふれたストーリーに癒されます。

    ネタバレBOX

    『ある日見た坂道で』
    恋人が死んだことを認められない女性が、亡くなった彼や心配する友人たちの気持ちになったりする多重人格者になりながら、10年に亘る治療の結果現実を受け入れ完治する話。

    彼女と彼の心と身体が入れ替わる展開にワクワクしましたが、多重人格だと分かったとたん、記憶喪失すらほとんどあり得ないというお芝居を観たばかりだったのと、多重人格の存在そのものを疑っているのでがっかりしてしまいました。しかし、第二話の愛情あふれるストーリーに大満足し、全体としても満足しました。

    『これから』
    遺伝する難病である眠り病に罹った母娘に、二人を見守る医療チームや地球に永住することを決意した宇宙人親子が絡み合った話。

    最初、少し話の噛み合わない母娘がいて、タイムトラベラーが娘に母の半生を見せることで仲直りさせるような話かと思いました。話が進展するにつれ、母親の病気のこと、病気故に恋人と別れたこと、死を意識して娘に映像を残そうとしたことなどが分かり胸を打たれました。

    そして、娘も30を過ぎ、症状が現れ1年間眠っていましたが、その間医療の発達によって一時的に眠りから覚めた母親から声を掛けられたことを微かに記憶していました。今度は眠っている母親に娘が声を掛けると指がぴくっと動きました。もうすぐ治るかもしれません。嬉しいです。

    母娘を見守ってきたタイムトラベラー親子ですが、実は環境悪化で自分たちの星に還れなくなった宇宙人でした。そして、タイムトラベル自体も、娘が眠っていた間にイメージを送り込んでいただけなのかもしれません。科学技術の発達している宇宙人を使うあたりが何とも憎いところです。
  • 満足度★★★★★

    これから
    が大絶賛な舞台。はじまりはコメディだったが、終盤にかけて号泣してしまった。孤独な女子の物語。

  • 満足度★★★★

    無題189(仮)
    東京を離れていたので、少し間が空いてしまいました。細かいところはのちほど。とってもいい感じの2編(自分好みの短編集に出会った感じ)でした。「落ちてきた人」に続いて2作目。18:15受付(トランプの整理券)、18:30会場、19:03開演、上演時間は2時間。会場内、かかっている音楽は「カーペンターズ」、とても懐かしい。舞台は少し斜めにセットされているので、左側最前列に座ります、ザブトン3枚。椅子代わり(?)の箱が4つ、下手奥に小さなテーブル。

    ネタバレBOX

     第一話:先生と女生徒、実年齢、近いと思うのですがかな〜り無理した配役。デート、汽笛、波の音(?)、結婚式、二人の部屋と早送りでみた後、突然「転校生」、「別れの曲」まで流れるし…すみません、ここで大きく引いてしまいました、だってこの映画好きだし…。

    いろんな友人がやってきてお約束通りちぐはぐなやり取り。ここはバタバタ感が強すぎ、何かヒントを散らしておいてもよかったのでは?

    本当に終盤、全てが自分自身だということが明らかになりますが、多重であるか、他の一人であるかの違いはあっても似たようなシチュエーションのお話がありました。多重人格のケースで、それぞれの「人格」が協調するということがあるのか、ここらは面白そうに思いました。海人が部屋から消えた、という所で何か気がつければなぁ。

    最後は「再発」ということ?やっぱり「シャッター ・アイランド」を思い出す。

    第二話:少し舞台上、配置変え、休憩なしで。こんどは少し学習したので余裕を持って(持ったつもり)。

    1人、部屋に帰ってきた女性。天井から吊るしているサボテンに「ただいま、元気?」と声をかける。ビデオテープを取りだしデッキにセット。聞こえてくるのは砂嵐の音、暫くすると寝入ってしまい…もう一人女性が…母が。このパターンが後でもでて来ます。

    このふたりともうふたり(お父さんといもうと)でお話しがすすみます。変なオンナの子、カオナシかと思った。「ケケケッ」って話すがラムネを食べると日本語になる。彼女にはお父さんがいて、お父さんは帰宅するとスーツからタオルを出しお風呂へ。

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