汚泥河童 公演情報 汚泥河童」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ざ☆くりもん初観劇。歌ありダンスあり、サービスし過ぎじゃないかと、後半は少々疲れも感じてしまったほど。でも予想以上に楽しく、しっかりとした舞台だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    物語は、人の心に巣くう偏見や疚しさといった嫌らしい面を浮き彫りにするが、描き方は、歌やダンス等を盛り込み面白可笑しく観せる。公演には 多くの子役が登場するが、大人・子供という年齢を超えて 明るく元気に魅せるエンターテイメント時代劇。

    ゴールデンウイークに遠出しなくても、江戸の物見遊山(東京の旨いもの巡り)が感じられる? 片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」公演は、正月にシアターグリーン3館を使って同時上演を行っていた時以来、久し振りに観た。やはり華やかといった印象で、それは夢や元気がいっぱいと言い換えても過言ではない。行楽時期に合わせて というわけでもないだろうが、満席であった。
    ちょっぴり切ないが、温かく優しくなれる好公演。
    (上演時間2時間 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は黑塀、上手・下手に柳のような枝葉。上手の客席寄りに力石の大小2つ。後々この石が縁結びに御利益があると江戸市中の噂になる。舞台は吉原遊郭の外、その近くを流れる川は汚い(対として、昔そして田舎の川はきれい)。

    物語は 幼い時に遊んだ女児 雛が、家の事情で吉原へ。子供の頃は(河童の姿も)見えていたモノも、大人になると見えなくなってしまう。幼い時の無邪気な様子、大人になっての吉原遊郭、その子供ー大人 時代を往還するように描く。河童の河太郎(山田拓未サン)は雛(野口真緒サン)との思い出を懐かしみ、田舎から江戸(吉原界隈)へやってくる。

    一方、吉原遊郭から足抜けしようと塀を乗り越える花魁 千代(藤田怜サン)と与平(山口託矢サン)、しかし吉原以外の世界が珍しいのか、千代は江戸市中の物見遊山・名店(味)めぐりをする。遊女とは思えない自由気まま。それを温かく見守る与平。そこに女性蔑視・貧富といった差別はない。遊郭へ連れ戻されては同じことの繰り返し。勿論 足抜けによる折檻などの場面はない。何回も足抜け出来る=恋の成就、その近くに汚い川と力石(河太郎の棲み処)。幼い頃に遊んだ女性を一途に想い続ける(汚泥)河童。どんな環境(汚い川)であろうとも、心はいつまでも清く澄んでいる。何時しか川は清められるのであろうか。
    本来 見えるはずがない河童が見える与平、かくして吉原遊郭の内と外が繋がる。

    河童が人間を川へ引きずり込んで溺れさす、といった迷信は人間が勝手に創り上げたもの。子供の頃の純真な心、それが<河童>という比喩になっている。雛の幼馴染 みよ(林杏優サン) にも過酷な状況がおそう。本当に見るべき そして考えることは、お金は勿論、心の貧しさが偏見や疚しさといった感情を生む。公演には多くの子役が登場し、また観客には多くの子供たちがいる。それが物語の眼目に一致するような描き方である。

    大人・子供という年齢を超えた座組(温かさ)…それが物語の人間・妖怪(河童等)を問わず自然界のあるがままの姿を表しているよう。時代劇に歌・ダンスといった魅せるシーンを挿入し楽しませる、まさしく時を超えたエンターテインメント公演だ。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    楽しい舞台だった。あっという間に2時間過ぎた
    笑いあり楽しかったです。ひたむきに誰かを思い続けるって素敵だと思う。
    ダンスも歌も魅力的でした

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