満足度★★★★
無題151
出演者につぐみさん(高襟)のお名前、これはぜひと思ってサイトをみると事情があって演目変更とありました。それでも、当初予定していた日程で演るとあったので、ぎりぎりまで数公演のうちどれにしようか迷いつつ、深夜に予約メール、しばらくすると、状況を記したメールが返信されてきました、丁寧な対応。今夜は雨、この場所は4回目、それまでは入って左側に座席を3列くらい配置していましたが、今回、テーブル(メニューとキャンドルがひとつずつ)と椅子(白黒2脚)のセットが5つ、余裕を持たせてセッティングしてありました。たぶん、以前より舞台より。で、舞台にもテーブルと椅子(白が2脚)。後方に四角い窓枠のようなものが吊らされています。本が置いてあったので近くに行ってみると「風が吹くとき」、(前半)朗読劇。
満足度★★
演目を変更して2 人芝居
本来はユニット「みずのわ」の立ち上げ公演として書き下ろしの新作を上演する予定だったのが脚本が完成しなかったため、『ふたりぼっちの会』と題して2人の役者による朗読劇と芝居の2本立ての公演に変更になっていました。
『風が吹くとき』(レイモンド・ブリッグズ)
核戦争が始まった時代にイギリスの田舎で生活する1組の老夫婦を描いたグラフィック・ノベルを朗読劇として上演しました。時折流れる爆弾への注意を呼び掛けるラジオ放送に対して呑気な会話を続ける夫婦が最初はユーモラスに見えるのですが、放射線に被曝して次第に体に異常を来たし出しても放射線のせいだとは分からず、普通に生きようとする姿が切なかったです。
役者2人が時間の経過を示すジングルをチャイムで演奏していたのが可愛らしかったです。
『ジョンとジョー』(アゴタ・クリストフ)
パリのとあるカフェを舞台に、貧乏な男2人がお金の貸し借りを巡って珍妙なやりとりを展開する、落語でも似たような話がありそうなコメディ作品でした。
いかにも海外モノな文体に少々違和感を覚えました。わざと翻訳劇調に演出したのならもっとオーバーに演じて欲しかったです。もしそのような意図でないのなら、台詞をもう少し自然な言い回しに置き換えた方が思いました。
会場のカフェのオーナーが給仕役としてちょこっと出演していましたが、無愛想な感じがユーモラスで良かったです。
演目変更で時間もあまりなかったとは思いますが、2人とももっと良い演技を見せてくれそうな片鱗は感じさせるのに魅力を出しきれていないように感じられ、勿体なく思いました。