菊の花・檜垣 公演情報 菊の花・檜垣」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 映像鑑賞

    満足度★★★★★

    桧垣を観劇

    あらすじ
    肥後国・岩戸に住む僧が、毎日水を運んで御供えする老女に名を尋ねます。罪を滅ぼしてほしいと僧に語る老女は、太宰府で檜垣をしつらえた家に住んでいた白拍子(わかりやすく言うと春を売る女の人っすね)が藤原興範(ふじわらのおきのり)に詠んだ『後撰和歌集』の歌が、自身の歌であると明かし、亡き跡を弔ってくれるように頼んで消えていきます。→舞台中央に黒幕で作った場があって入ることによって消えると
    僧は女が老いて住んだという白河の跡まで弔いにやってきます。すると深い霧の中で仄かに灯がともる庵に先ほどの老女がおり、世の無常や地獄での苦しみを語り、老い衰えた自身の境遇を嘆きます。藤原興範とのやりとりを思い出して白拍子の舞を舞うと、老女は成仏を願って消えていくのでした。→老婆の面が何とも悲しげで老けてる感凄くて枯れてる感じが・・・・でした

    ネタバレBOX

    ひがき【檜垣】檜(ひのき)の薄板を網代(あじろ)に編んでつくった垣根の事ですね
    これで囲った家に若き華やかなりし頃の今の老女が住んでたと
    若き頃は美貌高く舞の評判も良く
    家に檜垣を設えて優雅に暮らしていたが
    華やかだった姿は今では見る影もなく
    老い衰えた女の悲しみが老女の口から語られるのです
    その美しさを鼻にかけた驕りで地獄に落ちたそうですが

    全体に落ち着いたもの寂しい曲で
    余計なものが削ぎ落され
    世阿弥が幽玄の極致として説いており
    重く扱われている作品なのだそうです

    ほんと重苦しい感じが強かったわね

    本作は「関寺小町」「姥捨」とともに『三老女』の一つで
    (金剛流の『三老女』は「関寺小町」「鸚鵡小町」「卒都婆小町」)
    最高の秘曲とされてるそうです

    <この曲は老女物といっても,単に老醜をはかなむ能ではない。異性の心を引きつけたその美しさゆえに,みずから誇った舞歌の生活ゆえに,死後も業火の燃え立つ釣瓶(つるべ)を永遠に手繰り続けねばならないというのが,主題である。
    執筆者:横道 万里雄さん>
    わかりやすいデスわ

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