GOOD  -善き人- 公演情報 GOOD -善き人-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ナチスが台頭する1930年代のフランクフルト、大学でドイツ文学を教えるハルダー(佐藤隆太)が、ナチスに入党し、その仕事を引き受け、時流に流されていく姿を描く。同時に、施設に入っている母(那須佐代子)の我がままに翻弄される。精神を病んでいるらしく家事の出来ない妻(野波麻帆)にはいたわりが必要。

    親友のユダヤ人の精神科医のモーリス(萩原聖人)からは、ナチス党員の力で出国許可をくれと言われるが、うけあわない。保身をなじられるが、モーリスも無理だということはわかるので、あきらめて、ある日、いなくなる。

    ハルダーは教え子のアン(藤野涼子)にいいよられ、関係が深まり、妻とは別居へ。小悪魔的な藤野が、自分のことしか考えてない身勝手さをかわいく演じていた。同時に、ナチのボウラー(と、ジャズ好き同士で仲良くなる。ボウラーは子どもができないために出世できないと嘆く。ナチスにはそんな因習もあった。
    とにかく佐藤隆太が出ずっぱりで大変な芝居。スマートな好人物を、嫌みなく演じていた。もう少し深みが出れば、言うことない。

    ネタバレBOX

    ボウラーから障害者の安楽死作戦に参加を勧められる。ボウラー自身は、後で役立たずの烙印を押されて自殺してしまうらしい。(舞台でその展開は覚えていない。実在の人物なのか?)

    最後はハルダーはアウシュビッツの仕事へ赴任する。それまでずっと背広姿だったのが、ここで初めて制服に着替える。黒いロングコートに階級章の入ったナチスの制服という外見と、おどおどした表情のまだ変わらない心映えのギャップが際立つ。ハルダーはまだアウシュビッツがどういう場所かを知らない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    今ひとつ面白くなかった。台本がそんなに悪いとは思えないし、では演出か?バンドの使い方など興味深いのだが、とにかくあんまり伝わってこなかった。佐藤氏萩原氏の演技が無駄になっている印象。

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