TEXT 公演情報 TEXT」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 生ラーメン。
    結成10周年を受けてか、過去の作品の延長にあるものが多数。しかし確実に進化している。いや、変貌してもいる。まだ面白くなる気か。ならば今後も見届けましょう。

    ネタバレBOX

    ●「社鬼」
    ラーメンズの本公演の初っ端を飾るコントは実は大抵の場合そんなに面白くなかったりする。 彼らと客にとってお互いにウォーミングアップ。 いつもの定食屋にいつものメニューがある感じ。 もしくはコースの前菜。ちょっと、ホッとする。
    作品的には第8回公演「椿」の「ドラマチックカウント」、 第11回公演「Cherry Blossom Front345」の「レストランそれぞれ」、 そして前回の第15回公演「ALICE」の「モーフィンク」を混ぜた感じ。

    「あぁ、ラーメンズだ」と思った。


    ●「爆破ちゃん」
    2人がそれぞれ別のシチュエーションで1人芝居。 口にする同音異句が面白おかしく変に合致していく。 正直、過去に使い古された類のネタではある。 相手の言葉を勘違いしていくという手法であれば。 これに関してはそれぞれの話が完全に独立している。 あっちが進んだと思えば今度はこっちが進むので、 いつ何処でどんな言葉が合致するのかが読めない。 かつて「笑点」にも出演を果たした「読書対決」、 「ALICE」の「風と桶に関する~」のパターン。
    同じ趣旨でいくつかのネタが展開されていく。 残念なのはその内1つのオチが読めた事。 しかも始まった瞬間に「んー、まさか…」って。しかも 自分だけじゃないと思うのですよ、多分。 客席の5%くらいは分かったんじゃないかな?

    ●「不透明人間」
    第14回公演「study」に入っていてもいい感じ。 尚且つ、第13回公演「CLASSIC」の「バニーボーイ」。 理屈を遠回りに捏ね繰り回すのが好きじゃない人だと、 中盤以降からは置いていかれちゃうかもしれない。「悪魔の証明」が元ネタ。その名称は出ないけど。

    ●「条例」
    「爆笑オンエアバトル」なんかでもやっていた「日替わりラーメンズ」に近しいものがあるかな。 第9回公演「鯨」にもいくつか符合する。 色々な2人が見られるので、ファンは特に喜べる。 ラーメンズ(というか小林さん)の作る歌が好きな人は、 今回だとこれを何度も見たくなるだろうと思いますよ。 真似したくなるもん。
    片桐さんがめっちゃ噛みました。 でも「そもそもそんなの噛んで当たり前じゃん」な台詞。 それを頑張る片桐さんと、頑張れオーラを出す小林さん。 仲いいなー。

    ●ジョッキー
    「はい!ジョッキーテレフォン!」。
    以上。

    ●銀河鉄道
    ラストをこのネタで締めるのはうっすら読めました。 でもまさか劇場の名前まで作品にリンクさせるとは…。 小林賢太郎。彼は一体何を何処まで考えているのか。
    今回の公演「TEXT」に散りばめられた幾多の物、 その全てが繋がっていたのがここで分かります。 あの時の言葉の意味。あの時のやり取りの意味。 そしてあるルールをリプライズする2人の会話。 前回の公演「ALICE」の「後藤を待ちながら」は「ゴドーを待ちながら」をオマージュしていました。 第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」もそう。 有名作品の準えは演劇の世界では結構あります。 今回は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」でした。
    醸し出された世界観はソロコント「○-maru」の締め、 あの絵描きのラストとも通じる様な部分がありました。
    ある事を悟った片桐さん演ずるカネムラは舞台から消えます。 残るは小林さん演ずるトキワ。彼1人での終幕。最後の暗転。 個人的な気持ちでは、2人が見えたまま終わって欲しかった。

    「銀河鉄道の夜」から、ある台詞を抜粋。
    「カムパネルラ、僕たちいっしょに行こうねぇ。」

    ずっと2人でやっていってください。
  • 満足度★★★★★

    最高!
    初生ラー。(正確には13日の回が初でしたけど)
    お二人とも天才だと思いました。

  • 満足度★★★★★

    これぞラーメンズ
    久しぶりの本公演。やはりあの2人は「ラーメンズ」だ。他でどんな表現をしようが、彼らの軸はここにある。多少の不満はあるが、新しいジャンルを創った彼らの偉業に屈服。満足。

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