三島由紀夫作 近代能楽集 『邯鄲』 公演情報 三島由紀夫作 近代能楽集 『邯鄲』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    邯鄲
    これこそ正統派の朗読劇だと思いました。やはり研修生より修了生の方がずっと成長されていますね。超満足。「邯鄲」って面白いな~。

    ネタバレBOX

    役者さんがキャラクターを大げさすぎずに作っているのが素晴らしいです。主人公を演じた今井聡さんは、ジブリアニメの主役のような、清涼な声でした。妻も遊女3人組も美しかった。
  • 満足度★★★

    黒い衣装で色づけされてない分、役者個人がよく見えた、ような気がする
    三島由紀夫の『近代能楽集』から、お馴染みの話が実に手際よく演出されていた60分。

    ネタバレBOX

    リーディングなのだが、やや高低差のある舞台に、奥行きも持たせ、「邯鄲の枕」などと呼ばれている、伝奇的な物語に、最小限の演出が効果的に加えられていた。
    同じ台詞をハモるところが、いいアクセントに。

    不気味さが滲み出てきそうな作品なのだが、意外とすっきりした仕上げだったような気がする。

    虚しい主人公、次郎の胸の内は、この一夜の経験で埋まったのだろうか、と考えると、さらに虚さを確信していったように思える。
    ラストの花々は、生きている花ではなく、まるで造花のような、人造的で心のない、けばけばしい色彩が脳裏に浮かんできた。それは、まるでどこにもたどり着けない次郎、のような。

    リーディング自体が、声のみで、イメージをどう刺激するかといことだと思うのだが、この戯曲では、それ(イメージの刺激)が、「夢の中」ということなので、さらに大切である。
    つまり、この戯曲は内容的にも、受け手のイメージが膨らむかどうかがキモなので、逆に声だけのリーディングでも、効果的に行えば、十分に伝わるのではないだろうかと思った。
    ただし、普通に演劇として上演するときには、演出で、さらにさまざまにイメージを膨らませる楽しさがあるかもしれない。

    全般的に2人の会話が多く、それを観て感じたのは、役者の上手い下手ではなく、噛み合わせというか、呼吸というか、会話の結果のシナジーというか、そんなことだった。
    会話からシナジーが生まれるほどの関係ならば、引き込まれ、そうでないと、長い会話中に意識がよそ見してしまうな、とも。

    印象に残った役者は、次郎を演じた今井聡さんと菊を演じた渡辺樹里さんだ。特に冒頭での、この2人の会話は、トーンも息もうまく噛み合い、とても良かった。それと、秘書を演じた角野哲郎さんは、全体の中で、そこだけクッと気持ちが持ち上がるような感覚がして、うまいなと思った。儲け役かもしれないのだが。

    どうでもいいことかもしれないが、リーディングでは、ト書きも読むので、「美人登場」というト書きを自分で読んでから、その「美人」を演じる女優さんは、どんな顔して登場すればいいんだろうと、最初に台本見たとき思ったんじゃないかななんて、思ったりした。

    そして、無料なのはお得。
  • 満足度★★★

    かんたん
    無料だけど、ちゃんと演出されてた。
    発声がしっかりしてた。
    役者は可もなく不可も無く。
    ト書きは、ト書きだけ読む人がいた方が良いな。

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