ギンノキヲク(第22回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演) 公演情報 ギンノキヲク(第22回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    劇場が大きすぎた??
    ちょっと主人公が成長する場面が足らないような気がするとか、実年齢より見た目が若すぎるかなと思う人物が居たりとかはありましたが、悪くはなかったです。
    ただ、ちょっと物語の内容・展開からすると、劇場サイズが大きすぎた(持て余してる?)ように感じました。

  • 満足度★★★★★

    人生で大切なテーマ
    介護の現場で本当に起きているであろうリアル感のある出来事が描かれています。
    演劇祭での大賞受賞がうなづけます。

    ネタバレBOX

    新人ヘルパーの井上とその周辺の人々に介護の現場で起きうる出来事が次々と舞い込んできます。

    介護の現場のつらい業務、きつい勤務形態、自分の家族との折り合い、介護者やその家族とのコミュニケーションの難しさ、死との向き合い方など身につまされる想いでした。年齢に関係なくどなたもそう感じられたのではないでしょうか。

    ですが難しいテーマながらも適宜散りばめられた笑いが心を軽くし冷静に観させてくれたと思います。
    また井上は理想と現実の狭間で悩んだり挫折したりしながらも、自らモチベーションを高め情熱を燃やし成長していきます。その清々しさは将来への光のように感じられ心地いいものでした。

    最後の秋山父が実は何十年もの間精神疾患状態を演じてきたという展開には驚かされましたが、介護のテーマに加え、秋山家族の戦中・戦後の悲劇から親子の愛、夫婦の愛へと繋がり、涙なくして観られぬようなクライマックスとなりました。

    人生で大切なテーマをたくさん思い起こさせていただきました。
  • 満足度★★★★

    考えさせられた。
    前半、自分にはあまり馴染みの無い介護業界の問題点がたくさん登場して勉強になった。
    資格は比較的簡単に取れるものの、厳しい労働条件のわりに賃金が安く、人手が常に足りない。介護保険利用者の等級の国の審査が年々厳しくなって、介護内容の変更を迫られるなど、全く知らないことばかりだった。
    自分も介護未経験者として、主人公にとても感情移入が出来て引き込まれた。オムツを変える苦労がとても伝わってきた。

    ネタバレBOX

    後半、特にラスト近くで戦中戦後の回想シーンから少し冷めた。自分にはちょっと説得力が無いと感じた。
    演出的には涙を誘い美しいと思うが、リアルさが失われて個人的に少し残念。

    でも、素晴らしい舞台であることに変わりない。

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