秀山祭九月大歌舞伎 公演情報 秀山祭九月大歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    又五郎さんおめでとうございます
    あいにくのお怪我でしたが、ギプスをまいてしっかりと務められている様子に、ますますファンになりました。一日も早いご回復をお祈りいたします。
    そんな又五郎さんの分も、松王丸吉右衛門さんが親指立ててがんばってました。藤十郎さんの桜丸は初見でしたが、可愛らしかったです。

    石川五右衛門では、染五郎さんの「ドヤ顔」を堪能しました。宙乗りも派手で楽しい演目です。

  • 満足度★★★★

    まずはめでたい新又五郎誕生
    中村又五郎という名跡は、歌舞伎のお師匠番的存在として知られた名脇役の先代の印象が強く残っている。

    先代は自身大変な努力家だったが、門閥出身ではない国立劇場研修生を長く指導した功績も忘れてはいけない。

    歌昇改め新又五郎は、同世代の私には中村光輝の芸名がなじみ深い。

    歌舞伎の子役時代から先代勘三郎がお師匠番の勉強会「杉の子会」で現勘三郎や兄の歌六、いとこの時蔵らと共に数々の名狂言の大役を演じてきた。

    また、NHK大河ドラマ「天と地と」で上杉謙信の少年時代の虎千代役を好演してお茶の間の人気を集め、民放のTVドラマにも主演し、「国民的人気少年俳優」と評された時代もある。

    アポロ13号打ち上げ特番のスタジオゲストに招かれたほどの有名人だった。

    当時に比べれば一般的知名度が低いせいか、襲名興行の割に切符の売れ行きはいまひとつのようだ。

    昔のパンフレットを読むと、「踊りでは勘九郎(※現勘三郎)に負けるけど、お芝居では負けていない」が口癖で、祖母の小川ひなさんの目が光る中、踊りの猛特訓を続けたそうだ。

    いまは踊りでも高く評価されるようになり、又五郎の名跡にふさわしい俳優に成長した。

    屋号が萬屋から播磨屋に戻った形だが、萬屋=小川家は私の母の代からのお付き合いもあり、各人の襲名興行は必ず観に行っている。

    種太郎改め新歌昇は、大叔父の中村賀津雄が明るい青年俳優だったころに面差しが似ていて微笑ましい。

    ネタバレBOX

    「沓手鳥孤城落月」

    同時代の戦国物でも、最近のオチャラケNHK大河とは風格が違う。

    以前、歌舞伎座で観たときとは、二の丸乱戦から城内への場面転換の方法が違っており、暗転が長く感じた。

    裸武者が児太郎と知り、歳月を感じた。彼の叔父の橋之助で観ているせいか、もう、そんなに成長したのかと感慨深い。

    襲名ならこの役は新歌昇で観たかったが。

    芝翫の休演が惜しまれるが、代役の福助も悪くない。淀君は五世歌右衛門からの成駒屋の当たり役だけに、「沓手鳥」は福助が継承しなければならない重要な演目だ。

    大野修理之亮の梅玉は歌右衛門に鍛えられた秀頼役者でもあり、氏家内膳の吉右衛門と共に、脇も贅沢な配役。

    修理と内膳のよしあしがこの場を左右する。

    秀頼の又五郎は、いかんせん若さがなく、風姿がいまひとつ。

    披露目の演目としては疑問が残った。


    「口上」は、親戚の勘三郎は病気で無理だが、共に切磋琢磨してきたいとこの時蔵には出てほしかった。


    「車引」

    梅王丸の又五郎が膝を痛めているとのことで、多少演出が変わっているようだ。

    吉右衛門の松王丸、藤十郎の桜丸が華を添え盛り立てる。

    “化粧声”も賑やかに仕丁がそろう大舞台は爽快だ。

    藤十郎は年をとらないので驚く。

    藤原時平の歌六の公家悪の立派さ。貧相で歌舞伎味が薄いと言われ続けた若手時代が嘘のようだ。


    「石川五右衛門」

    歌舞伎座との舞台機構の違いか、この演目も暗転の長さが気になった。

    甥とはいえ、南禅寺山門の染五郎の演技が吉右衛門そっくりで驚く。

    つづら抜けの宙乗りは、故・実川延若が復活上演した際、共演者の芝翫が面白く説明してくれたことを懐かしく思い出しながら観ていた。

  • 満足度★★★★

    派手さはないが
    昼夜とも歌舞伎の王道のような演目が揃っているので、あまり歌舞伎は見ないという方にも楽しめるのではないだろうか。特に夜の部は、又五郎の襲名口上と、石川五右衛門の染五郎の宙乗りにダイナミックな舞台転換が楽しめる。新・又五郎の二人の息子もなかなか見た目は良い様だし、若手の成長株が脇役に入っていたりするのを見るのも楽しい。

  • 満足度★★★★★

    新又五郎
    初日夜を見ました。芝翫さんが口上の口火を切って、しゃんとしてらっしゃいましたが、2日目からはお休みとか。今月中に戻っていただきたい物です。2日目には新又五郎さんもお怪我をされたとかで、3日目からはギブスを巻いてらっしゃるとのことです。
    初日の又五郎梅王丸はほんとうに素晴らしく、彼の芸達者ぶりが花開いた舞台だったので、すこし残念です。

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